伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

今改めて聴くJ.S.バッハ自身がカントールを務めた聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団 オーケストラの「ミサ曲ロ短調BWV232」を聴く。

2020年05月10日 | オペラ・歌劇・カンタータ・オーディオ全般

今まで色々な指揮者で「ミサ曲ロ短調BWV232」を聴くと最初から荘厳な感じの出だしから圧倒される演奏が素晴らしい、ここで10吋のTANNOYを修復し当時の音質を再現させたくて努力はしたが・・・・やはりJ.S.バッハの宗教曲は聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団 オーケストラの演奏は安定して、聴ける輝かしい音質の心地が大変良い。

この曲こそキリスト教徒としてのバッハの信仰生活と、それの根幹を支えた音楽家としての人生の、深い感謝と信仰告白で合ったのではないだろうか?その様な、謎の多い傑作と思う。

又このような時期に、心落ち着かし、浄化させる事の出来るには、「ミサ曲ロ短調BWV232」を聴くのに良いと思い、あえて宗教曲をあげてみました。


筆者が思うに、オペラは好きだけれども宗教曲はどうも…という人も大勢いるに違いない。ところが実際は、クリスチャンでなければ「宗教曲」は分からないということは勿論ありませんし、オペラ、たとえばモーツァルトの「魔笛」やワーグナーの「タンホイザー」と同じように心から楽しみ、感動できる作品であると断言できる。

いたずらに「宗教曲」を神聖視することはない。一度お試しで全曲を聴き通してみれば、誰しもすばらしいと感じる合唱やソロのアリアが発見出来るだろう。その後で、オペラのお気に入りのアリアを聴くように、気に入った曲だけを繰り返し聴いてもいい。

余計な先入観はすべて脇に置いて、「バッハの宗教曲」の魅力的な音楽を「普通の気持ち」で楽しもうではありませんか! 
連休の休日最終日に聴けたとこは大いに喜びと感動を頂き、大変感謝します。



まさか宗教曲を聴きたくてHPD295、ⅢLZCabinetをGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に移植したのでは無く、今まで聴く機会の少なかった、パイプオルガン曲、オペラ、歌劇等の演奏をある程度の音量で楽しむために交換した装置で音を聴くが、感動、とかその様な言葉では表せない音がした。やはり据え置き型の箱から奏でる自然な低域の豊かに響く音は別世界の世界を覗くことができた。

しかし今後このユニットに一番相性の良い真空管は300B、KT88、EL34、等度の球との相性が良いのかの疑問も残るが?今後その解明にも楽しみでもある。


ここでHPD295ユニットを考えると、諸元を見ると実に一般的な諸元である。

   使用ユニット        10inch同軸2ウェイ(HPD295)
   周波数特性        22Hz~20kHz
   最低共振周波数      22Hz
   許容入力         50W
   音圧レベル              90.5dB
   インピーダンス        8Ω

と普通のユニットと全く変わらい数字が並ぶ、だがよく調整されたユニットで音出しすると違いは明白である、バッハの宗教曲を聴くには良いシステムの感はある。

今回ユニットのコーン部分に墨汁を塗り自然乾燥させ音出しをしたが、新しい感じに戻ったように張り出て一層自然に近いような感じに聴けた。意外と簡便に補修できるメンテナンスである。

当時のこのユニットの特徴は、コーンには周波数特性を広げ、入力信号に素早く反応する過渡特性に優れたユニットの感性を目指し、タンノイ社独自のガードアコースティック・コーンを開発し、搭載し、このコーンは、コーン紙裏面の頂点から8本の補強リブを放射状に配置しており、ハイパワー・ハンドリングにも優れた特性を発揮すると同時に、コーン紙全面の機械的強度を高め、ボビンに手巻きされたコイルアッセンブリーは、高音処理が施されています。



これにより、ボイスコイルの機械的強度と、連続的な大入力時の温度上昇に対しても安定性を向上してエッジ部の気密を保たせるため、両面とも成形時に処理が施されています。

これにより低域のレゾナンスをより低くすることに成功すると同時に、コーンエッジ部の共振を抑えていてタンノイ社独自のツイン・ギャップシステムを採用しており、内部にはAlcomax5マグネットが使用されています。

ホーン部のダイアフラム側には19個のスロートが設けられており、開口方向に向かっていったん絞られて位相補正を行っている、また、ホーン開口部のカーブの延長線は、ウーファーコーンのカーブと連続するように設計されています。この様にコメントがあるようですが、耳にしないと理解不能なんであろう。


この曲は別に普通の再生装置で聴いても十分過ぎる程感銘は受けるが、程良い自然な重低音まで響く装置なら一層の味わい深い感動を得られるだろう。

現在使用中のインシュレーターを自作して使っているが、以前と比べ自然な重低音が体感出来る、これは使わなければ決して体得出きない臨場感なのであろう、そのためか低域の抜けの良くなった分、癖の強い艶がましたように感じたのは筆者だけなのか?解明できない箇所が未だあるようで期待します。

参考までに筆者は貧困老人にため、普通の集成材を使いインシュレーターを作ったが、少し高額になるが、フィンランドバーチプライウッド(ホワイトバーチ合板)を使ったインシュレーターを作りたかった。現在は硬質抜型用合板(表面 クリアー又はカラー仕上げ)で厚みは各種あるようです。



ミサ曲という場合、広い意味ではミサの中で用いられる音楽ということになるが、厳密にはミサ曲は、ミサの式文にしたがって作曲されたものをいう。
聖トーマス教会合唱団の歴史は、ほぼ800年に及び、政治、宗教や教育上のさまざまな出来事と絡み合ってきた。荘厳な演奏で圧倒され、しかも浸し味があり演奏が楽しめる、そのような雰囲気を醸し出す。

とにかく数あるバッハの演奏の原点とも言えるゲヴァントハウス管弦楽団だ、数多くのカンタータ、宗教音楽を中心に演奏しているが特に筆者の好きな曲から紹介していきたいと思う、バッハ自身がカントールを務めた聖トーマス教会合唱団 歴史と伝統を誇る合唱団です。

透明度が高く、清楚な演奏はまさしくバッハの音楽にはピタリとはまった管弦楽団で合唱団であると思う。


743年、世界初の市民階級による自主経営オーケストラとして発足した。
それまでの宮廷専属(歌劇場含む)オーケストラと異なり、このオーケストラの誕生で、自らの城や宮殿等を「演奏会場」として音楽を聞いていた王侯貴族のような身分・階級でなくとも、入場料さえ払えば誰でもオーケストラ演奏を聞けるようになった。

1835年、メンデルスゾーンがゲヴァントハウス・カペルマイスター(楽長)になると、技術的にも、そして楽員の年金制度創設など待遇面でもより基盤が固まり大きく飛躍することになった。ベートーヴェン・シューベルト・メンデルスゾーン・シューマン・ブラームス・ブルックナーをはじめ、多くの作曲家の作品を初演してきたことでも知られる。

トマーナーと呼ばれる合唱団員は、寄宿舎で共同生活を営み、ライプツィヒのトーマス校で学んでいる。合唱団の主な活動の場は聖トーマス教会である。また、聖トーマス教会合唱団は、ライプツィヒの町が出来てから、わずか半世紀ほど後に創設された、町で最も古い文化団体でもある。


世界で唯一、楽員全員が、「シンフォニー」「オペラ」「宗教曲」、3つのジャンルすべてを日常的に演奏しているオーケストラである。

すなわち、本拠地ゲヴァントハウスでのシンフォーニー・オーケストラ、ライプツィヒ歌劇場でのオペラ・オーケストラ、聖トーマス教会での毎週末のミサ演奏、これら3つの仕事を、19世紀から変わることなく行っている 。
これは、楽員が3グループに分かれているわけではなく、全員がローテーションを組むことで成っていると聞く。

J.S.Bach: Mass in B Minor BWV.232
「ミサ曲ロ短調BWV232」において、カトリック典礼式文・ラテン語に2箇所の変更が見られるが、その真意は不明である。この作品はバッハのライプツィヒ時代(1723-50)の作品である。1723年5月22日にバッハは、家族を伴ってライプツィヒの聖トーマス教会内の改装なった住居に移って来た。


バッハ自身がカントールを務めた聖トーマス教会合唱団
歴史と伝統を誇る合唱団

 J.S. バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232
    レグリント・ビューラー(ソプラノ)
    スザンネ・クルムビーゲル(メゾ・ソプラノ)
    スザンネ・ラングナー(アルト)
    マルティン・ラトケ(テノール)
    マルクス・フライク(バス)
    ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
    フライブルク・バロック・オーケストラ
    ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)
 収録:2013年6月23日ライプツィヒ、聖トーマス教会(ライヴ)


聖トーマス教会合唱団は1212年、アウグスティノ会トーマス修道院の創設に伴い、礼拝での歌を担当するために設置。

以後、バッハに代表される歴代カントールのもと、変声前の子供たちによって組織され、寄宿舎で共同生活をしながら、演奏活動に携わってきた。そして、今日もなお、日曜に聖トーマス教会で行われる礼拝では、ゲヴァントハウス管と共に清澄な歌声でカンタータ上演を行い、“トマーナー”の愛称で、ライプツィヒ市民から親しまれている。

ゲヴァントハウス管弦楽団世界で最も古い伝統を誇る、屈指の名門オーケストラ。創設は1743年で、ライプツィヒの商人たちがコンサート協会を設立し、音楽家の支援を始めた。1781年にはコンサート会場を織物会館(ゲヴァントハウス)に移した。




今回の来日公演で指揮を担うのは、バス歌手として知られる一方、2015年6月にライプツィヒで開かれたバッハ音楽祭では、健康上の理由から退任した前トーマス・カントールのゲオルク・クリストフ・ビラーに代わって、聖トーマス教会合唱団を指揮したゴットホルト・シュヴァルツ。

そこへ、福音史家を歌うベンジャミン・ブルンス(テノール)をはじめ、シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、マリー=クロード・シャピュイ(アルト)ら、実力派ソリストが勢ぞろい。
バッハゆかりの地そのままの響きが、届けられる。



ライプツィヒの聖トーマス教会合唱団による《ロ短調ミサ曲》の再盤。通常はゲヴァントハウス管弦楽団と共演する少年(青年)たちが、本盤ではピリオド楽器のオーケストラと共演。少年たちのピュアな声だからこそ描き出せる世界、そして全体的に軽やかで透明感のある響きは、まさに美しさの極み。
ソリストたちも瑞々しく、少人数のオーケストラも各々が活躍し、生き生きとしたバッハが生み出されている。

やはりバッハの演奏は聖トーマス教会合唱団の演奏が良かった、ブラボー!

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