伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

10吋のタンノイ聴くイシュトヴァン・ケルテス(指揮):ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95《新世界より》の検証

2021年11月05日 | クラシック音楽・オーディオ

タンノイIIILZについて詳しく申し述べる事にします
 1.初期のIIILZ(レットモデル)
 2.IIILZ(15Ωタイプ)
 3.IIILZ MK-II(8Ωタイプ)
 4.295モニターH.P.D
の4機種があり古い物ほど貴重価値があると言われています、筆者も当初は295モニターを使用していたが、Y氏の好意にてIIILZ MK-II(8Ωタイプ)をお譲り頂き、早速交換して試聴し、当初若干レンジは狭く感じられたが、馴染むと共に高音の涼やかな音はこれぞタンノイと思わせる独自の音の様に思いはじめる。実に魅力豊かな音に満たされています。話によると初代のレットモニターは其れ以上の音と聞く。一度は耳にしたいと思ってます。

噂に聞くにレッドはプレミアム付きで貧困老人には無理の価格が掲載されている、下記写真はタンノイIIILZ歴史の写真である。


発売当初から基本コンセプトは変わらず第3世代目に工場火災により被害を受け295モニターにと移行した、いわゆるヴィンテージと言われるユニットはこのタイプが最終と言われるようです。

下記の写真は3.IIILZ MK-II(8Ωタイプ)をお譲りして頂いた時の写真です。


特にIIILZ MK-IIの音質は、弦楽器の音質は更に涼やかなリアルな音になり、改めてタンノイの素性の良さを感じる事に成ったようである。特にチェンバロの高音部等の音の再現はトランジェットの良さを体験できる。特にジャズのヴィブラフォンの高域の音はハッと思う音がなるのである。

コーン紙部分に渋柿液を塗布しなるべく元の状態(新品)に復元を試みたエンクロージャー取り付け後の写真である。



そして先日DACも替えこの辺りで、KORG/DS-DACのテストをさらに続けて行ってみました。一応試聴する条件が揃ったとの思いになった。

一般的には大人しいと言う表現が良いと思ったが、最近意外とタイトな良い鳴りっぷりを発揮する、KORG/DS-DACを使い本日は久々に10吋タンノイIIILZ Monitor Goldで試聴する、1892年にドヴォルザークはニューヨークの音楽院に院長として呼ばれ、そこで約3年間を過ごしました。(あの有名なカーネギーホールの内にある音楽院の院長でした)ドヴォルザークがのこのアメリカでの3年間は、彼にとって重要な作品を生み出した時期でもありました。

アメリカ時代の作品としては「新世界より」の他には、「アメリカ」「チェロ協奏曲」などが挙げられます。「新世界」とはドボルザークが見たアメリカのことです。ノリのいい大迫力の音楽というよりは、もっと奥深い何度聞いても飽きない名演が楽しめます。



ドヴォルザークと同じチェコ人であるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が、ドヴォルザークの人柄までも表現しているように聴こえるのは気のせいではないのかもしれません。1961年録音のドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」イシュトヴァン・ケルテス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、歴史的に見るとサウンドステージの存在が明らかにされ始めた頃の作品です。

五味康祐氏もモニターレッドを搭載されたオートグラフを愛聴していた時代で(オーディオ巡礼)等盛んに投稿されていた時代の音楽を聴いてみようとした。指揮者イシュトヴァン・ケステス(Istvan Kertesz)はブダペストに生まれ、リスト音楽院で大作曲家ゾルタン・コダーイに学んでいます。

1955年からブダペスト国立歌劇場の指揮者となりましたが、1956年ハンガリー動乱で西側に亡命。1960年にアウクスブルク国立歌劇場の音楽総監督に就任し、1963年から亡くなるまでケルン国立歌劇場の音楽総監督を務めました。コンサート指揮者としては1965~68年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務め、同時に英デッカにドヴォルザークの交響曲全集を始めとして数多くの録音を行いました。

そしてウィーン・フィルへの客演や録音も軌道に乗り、いよいよ巨匠への飛躍の時期だった1973年4月、誠に残念なことにイスラエル・フィルに客演した際、テル・アビブの海岸で遊泳中に高波にさらわれ溺死しました。まだ43歳でした。
作品も多くはありませんが、密かに筆者の機材がある程度の音を聴けるようになれば、ドヴォルザークを聴いてみようと思っていました。



これは録音史上最もドラマティックといわれる「新世界」と言われうまい具合にならなかった代表のような存在感で、徐々にオーケストラに背を向く事が原因かも知れない。これに起因することは今までずっと据え置き型のエンクロージャーの置き場がなく、ブックシェルフ型のスピーカーで室内楽中心に聴いてきた了見の狭さが渦巻いていたのであろう。

確かに昔アルテッツA7等で聴く原寸大の音は夢であり、自分の物にしようとはしなかった事である、原寸音楽再現は無理な話で、当時テアトル東京等の映画館ではA-5、A-7が使われたと聞く、後はコンサート会場に行く事に出かける事で聴くことが一番の方法であった。

「新世界より」は、ケルテスにとってデッカへのデビューを飾った記念碑的録音です。当時32歳という若きケルテスが、ウィーン・フィルの奥深い響きを生かしつつ、ドラマティックなテンポの変化を加え、ティンパニの壮絶な強打や金管の咆哮によって作品に生気をみなぎらせています。スリリングな熱気あふれる永遠の名演といえるでしょう。ロンドン交響楽団の管楽器のメンバーによる「セレナード」も、ノスタルジックな郷愁あふれる素晴らしい演奏です。


ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》 他



収録内容
【曲目】
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95《新世界より》
 1.第1楽章: Adagio - Allegro molto
 2.第2楽章: Largo
 3.第3楽章: Scherzo(Molto vivace)
 4.第4楽章: Allegro con fuoco

ドヴォルザーク:セレナード 二短調 作品44
 5.第1楽章: Moderato quasi marcia
 6.第2楽章: Minuetto(tempo di minuetto) - Trio(presto)
 7.第3楽章: Andante con moto
 8第4楽章: Finale(Allegro molto)
【演奏】
イシュトヴァン・ケルテス(指揮)
ロンドン交響楽団員((1))
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団((2))
【録音】
ウィーン、ゾフィエンザール1961年(1)
ロンドン、キングズウェイ・ホール 1968年(2)
(ステレオ:セッション)

アメリカに長期滞在中だったドヴォルザークが、新天地で出会った様々な音楽を取り入れながら祖国ボヘミアへの郷愁を綴った《新世界より》は、ノスタルジックな旋律に溢れた人気曲。

友人盛岡のI君が此の記事を見て、今更また何故ドヴォルザークなのかと叱責されるであろう、やっとイシュトヴァン・ケルテス(指揮)の振る「新世界より」が聴けたのである。



10吋IIILZに、これも一重に重量感ある据え置き型エンクロージャーの箱の影響もあるのでしょう。おそらく一般家庭でオケの良さを楽しむには絶好なエンクロージャーと思う兎に角オーケストラの演奏には、GOODMANS箱の影響が強いのであろう(他にステレオサウンド誌で有名な、幻と言われるコーネッタ、バックロードホーン、コーナー型の箱等がある様です)。
筆者が思うはコーナー型は音質的には大変優れると思うが、部屋の広さは必要で最低25畳程の部屋が必要と思われる、特にコーナー型は壁面より適度に距離を置くと一層味わいが深まるそうであると聞いたことがある。実際に25畳以上の部屋をお持ちの方は少ない。

彼の素晴らしい指揮と演奏家達のたぐまれな技巧と演奏技術力がなければ、これ程の素晴らしい演奏を聴くことはできなかっただろう。天才作曲家の思い描いたように演奏を実践するのは、想像を絶する至難の技でしょう。

ケルテス&ウィーン・フィルによる、ドヴォルザークの「新世界より」の音源を聴くことができるようになりました。個人的には「新世界より」の演奏ではこの演奏の右に出るものはないと思っていて、デッカの音源の中でいちばん聴きたいものだっただけに、それがリリースされてとても嬉しいです。チェコの民族的な部分とドイツ的なしっかりとした構造美をしっかりとまとめあげた、とても内容の濃い演奏です。質実剛健な中にも、第4楽章でのウインナ・ホルンの甘美なソロがあったり、引き込まれる部分がたくさんあります。

1968年録音とは思えないリアル感があり、音楽としても素晴らしい曲である、残りの人生で此のような演奏に出会えたことに感謝する。
確かにサウンドコニサー的に対応するアルバムとも言えるでしょう。ブラボー!

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