伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

Maya Homburgerで聴く・・・バッハ/ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集

2016年09月04日 | バロック音楽・オーディオ一般

西洋古典音楽の父=巨匠ともいわれるヨハン・セバスチアン・バッハ(1685―1750)には、

W・シュミーダーのしらべた作品の数だけでも1,080曲あり、その大半は、

近世音楽発達の基となった偉大なものだが、よほどの人でないかぎり、

専門の音楽家でさえそのすべてを知っているわけではない。

特にオルガンによる「前奏曲(もしくは幻想曲・トッカータ)とフーガ」三十曲余特にを

旨く鳴らすオーディオ装置等は不可能で、将又オーケストラでの交響曲を鳴らす事も

どのような装置を持ってしても無理であろう事は皆さん感づいていらっしゃると思いますが

最新の装置は少しアキュレット過ぎて音楽を楽しむ装置と違った方向に行っているのでは??

やはり部屋とバランスの取れた装置で、より多くの好みの作曲家好きな演奏を楽しむ事が面白いかと思っています。

筆者の好きなバッハの「ヴァイオリン・ソナタ」といっても、無伴奏ヴァイオリン・ソナタではない。

「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」だ(エマヌエル・バッハはこの6曲を Clavirtrio と呼んでいる)。

昔アウグスト・ヴェンツィンガーのビオラ・ダ・ガンバの加わったレコードを大切に保管してい大切にます。

未だ9月も始まったばかりだが、本日、市の図書館に行った時、

栗の実があるのを気付き 早速カメラに収めました、確実に秋は近づいています。

今回はMaya Homburger & Malcolm Proud演奏の

バッハ/ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集BWV.1014~1019の紹介です。

バッハの作品には「ブランデンブルグ協奏曲」、「無伴奏チェロ組曲」やチェンバロのための

「イギリス組曲」、「フランス組曲」、 「パルティータ」など、全6曲からなる曲集が多いですね。

しかもそのどれもが傑作です。

このヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集は「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」

と並び、ヴァイオリンのための曲としては最高傑作といえます。

チェンバロの右手とヴァイオリンが対等に掛け合っていくなど、

チェンバロは単に通奏低音の役割で終わらずに、

ほとんど対等に活躍してなごやかな対話を重ねていきます。

BGMとしてかけても邪魔になりませんし、

きちんと向き合って聴いてみれば心穏やかに癒やされてくる感じです。

中でも特に6曲の中では4番や5番の人気が高いが、

筆者は1番ロ短調からこの曲集は並々ならぬ密度を持って私を惹きつける。

独奏楽器としてヴァイオリンと対等な重要性を与え、それまでに例のない、

旋律楽器と鍵盤楽器のための二重奏ソナタのスタイルを確立したのであった。

YouTubeの配信は此れしかないようですので参考までに

ワンダ・ランドフスカ とユーディ・メニューインも録音は古いが実に良いですよ。

 バッハ,J.S. ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第5番ヘ短調 BWV.1018  1.largo 5

 音質的にはMaya Homburger & Malcolm Proud演奏が優っていますが

曲の品格はランドフスカですかね、(笑 )

特にiTunes配信は音質も良くなって実に良い演奏です、当に『壺中の天』です。

聴けば解ります。音質ではなく良い演奏を、多く聴くことです。

成立年代とこの曲集の特質

これら6曲のソナタは、主に、バッハがケーテンの宮廷楽長をしていた1717年から23年までの時期―

― おそらくは、その後半期に作曲されたと考えられる。しかし、

構想はそれ以前のヴァイマール期にまで遡る可能性もあり、

また、ある部分はバッハがライプツィヒに移った後の1725年頃に改訂された(特に第6番の幾つかの楽章)。

バッハは、1720年前後に、チェンバロを初めて協奏曲の独奏楽器に起用した

《ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050》を作曲した。

この作品は、フルート、ヴァイオリン、 チェンバロを独奏楽器とした三重協奏曲であるが、

作曲上の力点は、当然、チェンバロ・パートの扱い方に置かれている。

《ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ》の何曲かは、

この《ブランデンブルク協奏曲第5番》と並行して書かれた可能性が高い。

チェンバロ・パートの扱い方には、大幅な影響関係が認められるのである。

ただし、 《ソナタ》の方では、作曲者の関心がどちらか一方の楽器に大きく偏ることはなかったと思われる。

これまでの多くの研究者や演奏家の関心は、バッハのヴァイオリン作品の中では、

とりわけ6曲の《無伴奏ソナタとパルティータ》に集中しがちで、

それ以外のヴァイオリン曲を不当に軽視してきたきらいがある。

そのため、この曲集の特徴としては、

室内楽におけるチェンバロの扱い方の新しさが第一義的に強調されすぎる傾向があった。

しかし、この曲集はバッハの一連のヴァイオリン作品のほぼ最後の方に位置しており、

もしかすると部分的にはヴァイマール期の1715年以前に作曲された無伴奏曲集、

ヴァイマール期からケーテン期にかけて作曲されたと思われる幾つかのヴァイオリン協奏曲

(そのうちの相当数が失われた)という成果を踏まえ、ヴァイオリンとの取り組みの総決算、

という作曲意図があった可能性も、十分視野に入れるべきである。

《ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ》は、一気に構想されて通作されたものではない。

じっくりと考え抜かれ、 書き溜められたものが、まとめられて1つの曲集となったのである。

その点では、6曲の《ブランデンブルク協奏曲》とよく似ている。

ここには、形式的にも内容的にも、ほとんど計り知れぬほどの奥行きと広がりをある。

その点でも、この《ソナタ集》は《ブランデンブルク協奏曲》に勝るとも劣らない、

バロックにおける窮極のソナタ集ともいうべき傑作群なのである。

尚筆者が思うにこの曲は一般的には巨匠コーガンとバッハの権威リヒターという意外な顔合わせに演奏は

バッハの演奏解釈に高い見識をもつ二人は議論や様々な試みを積み重ね非常に良いと思いますが、

最近のiTunesでの発見は JSバッハ - マヤHomburger • マルコムプラウド -

ヴァイオリン&チェンバロのためシックスソナタが凄く良かった。

Maya Homburger( バロック・ヴァイオリンの両方の分野では、)であるスイスの ヴァイオリニスト

マルコム・プラウド(Malcolm Proud)アイルランドのチェンバロとオルガニストです。

彼が師事グスタフ・レオンハルト 。

iTunesの配信があるのでゴルトベルク変奏曲(Goldberg-Variationen)を聴きましたが

まあ聴けますネと言う感じでした。

彼は現在、技術のウォーターフォード研究所で音楽の講師だけでなく、

聖Canice大聖堂、キルケニーでオルガニストと聖歌隊指揮者です。

前奏曲とフーガ イ短調の配信がありますので参考までに

J.S.Bach preludio e fuga in A minor Bwv 894 (I) -Malcolm Proud-.wmv

秋の風が気持よい季節となりました、秋の夜長に素敵な音楽を聴きましょう。