伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

モーツアルト以外のクララ・ハスキル演奏も素晴らしい・・・・シューマン『子供の情景』

2016年09月19日 | バロック音楽・オーディオ一般

先日佗び草の剪定をしたが、やっと整い初めて来ました。

今週はシルバーウィーク週間として勤勉な日本国民に休日を指定しないと、

休みを取らない国民のため

5月のゴールデンウイークの様に考えているのかも知れません。

筆者も齢70歳が近づき、未だ働いていることを思うと、

年金の少なさに痛感します。何時まで体力が続か心配でもある。

 

ここで老人が子供の頃に振り返って見てもと思い此の曲の紹介です。

ローベルト・アレクサンダー・シューマン(Robert Alexander Schumann,

1810年6月8日 - 1856年7月29日)は、ドイツ・ロマン派を代表する作曲家。

ベートーヴェンやシューベルトの音楽のロマン的後継者として位置づけられ、

交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残した。

とくにピアノ曲と歌曲において評価が高い。

クララとの結婚をめぐるヴィークとの争いの間、

シューマンは彼の代表的なピアノ曲を相次いで作曲している。

 

すなわちピアノソナタ第1番(作品11)、

『幻想小曲集』(作品12)、

ピアノソナタ第3番(作品14)、

『子供の情景』(作品15)、

『クライスレリアーナ』(作品16)、

『幻想曲』(作品17)などである。

 

今回は『子供の情景』の紹介です。 この曲集は‘子供の’というタイトルがついているが、

必ずしも子供が簡単に演奏できるといった曲ではなく、

大人が見た子供の日常の様子を精密に綴ったもので、

シューマンの描写力と表現力の並々ならぬ才能が発揮された傑作の筆頭である。

どの曲も複雑な音型はないため子供が演奏することもあるが、各曲の要求する内容を表現するには、

極めて高度な表現力が要求される。

特に誰でも聴いたことの有る"Traumerai"は有名ですがむしろ全曲通して聴くことを薦めます。

 

Clara Haskil plays Schumann Kinderszenen Op. 15

 

筆者も大好きなクララ・ハスキル(Clara Haskil)の演奏は優しさに満ち溢れ大好きである、

ハスキルのシューマンもいいですよ。 音は柔らかく、でもその感情表現は、素晴らしいものです。

しかも、彼女は、ピアノを鳴らすときは、最大のフォルテッシモも忘れません。

 

1.「見知らぬ国」 / "Von fremden Landern und Menchen"

行ったことのない国のお話しに耳を傾ける子供。異国への憧れが幻想的に描かれている。

2. 「不思議なお話」 / "Curiose Geschichte"

これは、リズミカルで元気のよいお話。子供の興味をかきたてている様子が窺える。

3.「鬼ごっこ」 / "Hasche-Mann"

鬼ごっこをして走り回る、活発な子供たち。

4.「ねだる子供」 / "Bittendes Kind"

5.「満足」 / "Gluskes genug"

6.「重大な出来事」 / "Wichtige Begebeheit"

7.「トロイメライ」 / "Traumerai"

 

シューマン「トロイメライ」 聴き比べ

 

8.「炉端で」 / "Am Camin"

9.「木馬の騎士」 / "Ritter vom Steckenpferd"

10.「むきになって」 / "Fast zu ernst"

11.「こわがらせ」 / "Furchtenmachen"

12.「眠っている子供」 / "Kind im Einschlummern"

13.「詩人のお話」 / "Der Dichter spricht"

 

子供の夢の世界が、ゆっくりと広がってゆく。

途中、詩人がレチタティーボで登場し、「見知らぬ国」のお話をそっとしてくれる。

やはりこの曲は、シューマン 「子供の情景」は1848年シューマンの語るところによると

「子供の学習用のピアノ曲ではなく、むしろ年とった人の回想であり子供心を描いた大人のための作品である」

と書いております。 

シューマンの子供の世界への憧れと自分の回想がこの曲集になったと言えるのではないかと思います

此の週にあえてアップしました。