瀬戸の花道。瀬戸 燦は今宵、お嫁に参ります。永澄、旦那として、侠（おとこ）として・・・。

　お父ちゃん、お母ちゃん、長い間、お世話になりました。燦は・・・燦は・・・

　テレビの中と違う中学生アイドルの理想と現実がここにある。【永澄】の前で寝転び、お菓子を食べ、お尻をかいている【留奈】。本人とすれば、リアルの方が１００万倍可愛くて美しいのだ。【永澄】の母は【燦】と水仕事をしていた。オール電化にシステムキッチンになっている我が家。【永澄】の巨大化で壊れた家も【ルナパパ】と【豪三郎】のお陰で、以前よりもかなり良くなっていた。母は【燦】のような娘が欲しかった様子でとても喜んでいた。息子はダメらしいですよ。【燦】は本当に良くできた女の子。女は港で男は船。家を守るのが妻のつとめだと言う。【留奈】は古いと思っている。母も言っていたが【燦】も【留奈】もとても魅力がある女の子なので、色々なタイプがいて良いと感じますね。母は【燦】を誘い夕飯のお買い物に行く。【燦】が【留奈】を誘うも行かない。
　危険な２人。唐突に２人きりになる【留奈】と【永澄】。電気アンマをしながら・・・２人は良い雰囲気になって行く。【永澄】目線から見ると【留奈】がいじらしく、とても可愛く見えた。【留奈】の願いは何でしょうか・・・２人は【留奈】の部屋へ。ただ、勉強を教えて貰おうとしていただけだった。【永澄】は大人への階段をのぼり損ねた。【留奈】は【燦】には教わりたくないらしい。職員室にて【政】先生からの呼び出し。全教科０点・・・【政】も頭を抱えていた。渡世はそんなに甘くない。【銭形 巡】にも教わりたくない。このままだと【留奈】は中学生なのに「落第」の危機が・・・宇宙船地球号の危機はよく分かりませんが・・・大変なのは理解できました。【留奈】の表と裏の表情の使い分けを見る事ができます。【留奈】の笑顔が素敵で、可愛いですよね・・・【政】さん。
　【永澄】先生の授業もなかなか順調に進んでおります。【永澄】が【留奈】の椅子になっていた。あの憧れの女の子が膝の上に座っている・・・【留奈】を意識しても当然だと思います。【留奈】が調子に乗り、腰を【永澄】にスリスリと押し付ける。【永澄】の理性がどこかに吹っ飛びそうになるが【留奈】のお遊びの誘惑に負ける訳にはいかない。【燦】の旦那として、侠（おとこ）として。その態度に【留奈】が向きになり、更なる大胆な行動を取らせる。２人の顔が近づくのだった。【燦】のものだから奪いたい衝動・・・それとも【永澄】が本気に好きになったの・・・。勉強どうでもいい・・・関係ない。【留奈】が迫る。【燦】との結婚か・・・【留奈】の下僕か・・・【留奈】のうるんだ瞳に吸い込まれそうだ。【永澄】のドキドキは【留奈】に伝わっているだろうか？
　その一部始終を見ていたのが【巻】だった。遊ぶ時は楽しくないとね。チューすんのか？あんな事やこんな事もか？と【巻】が２人をあおっていた。【巻】に弱味を握られてしまった【留奈】と【永澄】。【巻】が喉が渇いたと言うので【永澄】が飲み物を取りに行く。【留奈】と２人きりになると【巻】が願い出る。【永澄】とくっついてやって貰えんじゃろうか・・・と。【留奈】は言葉とは裏腹に動揺していた。【永澄】自身も好きとか嫌いではなく【燦】への一途な想いがあるのだ。そんな言動に【留奈】が【永澄】をクッションで叩く。命令は【永澄】が【留奈】だけを愛する事なのだ。
　人魚の【留奈】。【留奈】が【永澄】を叩いているとその勢いでペットボトルを倒してしまい、中身の水が身体にかかってしまう。人魚になり【留奈】は泣き出した。アイドルで成功しても、勉強はできないし、下僕にまで【燦】の方が良いといわれ・・・【留奈】は自分自身を「みじめ」だと言うが【永澄】はそんな【留奈】を受け止める。【永澄】は、ちゃんと【留奈】を見ていた。アイドルとしての頑張り、学校へもちゃんと来ている頑張り・・・誰よりも頑張っているから、勉強もできないだけ・・・【留奈】をみじめと言う奴を許さない。それが【留奈】自身でも・・・【永澄】の言葉に【巻】も感心をしていた。
　家の外に【ルナパパ】と【豪三郎】たちが車で到着して、【ルナパパ】が部屋に入ると【永澄】が【留奈】のお尻をタオルで拭いていた。この光景は誤解されても仕方がなかった。【永澄】が【ルナパパ】に捕われ、東京湾に沈められる所で【燦】と【永澄】の母がお買い物から帰って来た。この状況を説明できない位に悪い方向へ進んでいた。
　【エロ澄】君の浮気発覚。【永澄】の浮気に【燦】も驚いていた。【豪三郎】も泣いているけど笑っているな。【ルナパパ】はヘリをチャーターする。【留奈】は【永澄】に「手を出さないで」と言う。【ルナパパ】は【留奈】に質問をする。【永澄】の事を愛しているのかと・・・【留奈】は【永澄】の言葉を思い出していた。『俺は、そんな留奈ちゃんが好きだから・・・そっそうよ・・・好きだから手を出さないでぇぇ！！！』と叫んだ。【永澄】への責任。【留奈】との結婚を迫る【ルナパパ】。【留奈】のいつもの勝ち誇った笑いに力はなかった・・・。
　ヘリで連れて行かれる【永澄】。【燦】と【永澄】はお互いの名前を呼び合った・・・。これで本当に良かったの【燦】ちゃん。瀬戸内に帰ってもすぐに忘れられるかい？それは【燦】が一番分かっているよね？そして【燦】は自分を責めて、泣いていた・・・私は、最低じゃ・・・。
　【永澄】は牢獄の中で何を想うだろうか・・・その時「ある愛の詩」が聴こえ出す・・・！？