毎週木曜日の12時から政策集団(分かり易く言えば「派閥」)の定例会が開催されます。
国会開会中は「総会」、閉会中は「在京議員懇談会」と会議名が変わります。
私が所属しているのは伊吹文明先生が会長の「志帥会」、本日その「志帥会総会」で
伊吹先生が表題のお話しをされました。まったくその通りだと思うので御紹介させていた
だきます。
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復興については大事な事が二点有る。先ずはその総額だ。いくらかかるのか、これを
民主党は明確にしていない。そしてもう一点が返済期間だ。
幾らかかるのかを決めていないのに、その返済期間を「次の世代に借金を残さない」
という飾られた言葉で「10年間」としている。
自民党は復興費用総額を17兆円と算出しているが、仮に自民党の算出した復興額で
考えるなら今後10年にわたって毎年1兆7千億円の増税をしなければならない。
この経済状態で増税が可能なのか、大いに疑問である。それ以上に台風12号で
大きな被害の出た和歌山、奈良の堤防や橋の修復には返済期間が40年という
建設国債が充当されるのに東日本大震災で壊滅的な被害を受けた地域に対しては
10年で返済するという。何故なのだ。
災害復旧費用は建設国債で賄うことは自民党の国会議員ならば1年生議員でも
知っている事であろう。これはまさに「増税ありき」で動いている財務省の役人の手の
上で動かされている民主党国会議員が無知だからである。
自民党は消費税増税をマニフェストに掲げている。しかしこれは高齢者人口が増える
ことによる社会保障費の増額分を賄う福祉目的税的な使い方を考えての施策だ。
重ねて皆さんに申し上げる。財務省の役人がシナリオを書いた「先ず増税ありき」の
復興財源論は全くおかしい。
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大蔵省(現在の財務省)御出身の伊吹先生からの財務省批判は迫力がありますし、
施策の整合性があります。無知と言われないように勉強します。