Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

古武術式サッカーのすすめ

2005-11-23 | サッカーよろずごと

アンゴラ戦の日本代表を見る限り、ディフェンス全体の意思統一とか、ポジショニングの修正とか、ディフェンスとボランチによるビルドアップとか、やるべきことは多々あるなぁ、6月に間に合うのかなぁ、コンフェデのギリシャ戦がジーコジャパンの守備力としては白眉だったかな、etc、etc、いろいろ気になってきた。

で、ふと思ったんだけれど、世界を見れば、けっこう背の低いセンターバックっているもんだ。
それはつまり、闘い方によって対格差を埋めることができる、ってことの証明でもある(と勝手に解釈する)。

例えば、今のイタリアならばカンナバーロ。
あるいは、ディフェンスの統率力において比類なき能力を発揮したバレージ。

思いついたのがイタリア人ばかりってのが情けないが、少なくとも日本代表の宮本選手と体格的には変らない。
となると、日本代表選手あたりが身長やフィジカルをエクスキューズとすることは単なる言い訳だ。
むしろチームとしての闘い方(トルシエはここに力点を置いた訳だ)や、単純にフィジカルと言うより、その使い方が問題(稲本がウェストブロムウィッチで再生したことがその顕著な例だ)。

「日本人はアジリティに優れている」?

本当かな?

仮にそうだとしても、国際試合での1対1の局面で使えるアジリティを身につけるために、サッカー競技の範疇だけでトレーニング方法や身体の使い方を考えていても、全てヨーロッパや南米の後追いで、限界があるんではないのかな。

例えば、なんで中田英があれほど走り回り、しかも当たられても倒れないかと言えば、それは体幹部の強さに他ならないし、また、当たられないためのちょっとした工夫にあるように思うのだ。
それは、彼の努力によるのだけれど、全員が同じことはできない。
中村俊輔もまたしかり。
関節のつくりとか、筋肉組成とか、みんな違うしね。
そんなわけでアジリティといっても十人十色、トレーニング方法も十人十色だろう。
そう考えると、「「日本人の特性を生かしたサッカー」ってのも幻想で、「個人の特性を生かした」ってのが正しい言い方のような…ジーコが言ってなかったかな、そんなこと?

ブラジルだって、ペレあたりからカポエイラの動きを取り入れてきたと言われる。
ならば日本も柔道や合気道、古武術家の甲野義紀氏あたりをテクニカルアドバイザーとして迎えて、それこそ日本スタイルのサッカーを追求したら?

ヨーロッパの新聞が間違いなくこう書き立てる。
"Ninja Foot Ball !! Japan"

(…すると中国が本気で「少林蹴球」を開発したりして…すいません)。

そうそう、昨日の記事を読み返すと、ずいぶんガンバの宮本選手を皮肉ったような表現をしているのだけれども、声を大にして言いたいのだが、私はアンチ宮本ではない。
むしろ、好みの選手なのだ。
何故なら、知力・体力・総合力で勝負しているところに好感が持てるため。
今後、彼がどう成長していくか、非常に興味がある。

2002日韓W杯ではバットマンとして勇名を馳せた宮本ツネ様。
2006年は何に…。

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