Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

人力トランスもしくは人力ダブ

2008-01-31 | ダトトパ教本(ネット版)
一昨日のダンスワーク。
お題は「ソコ」。
って、俺は多分初めて叩いたんじゃなかろうか?
ジェンベは「パッティパッパッテイパッ」だとばかり思っていたら、メタギのタカギ師匠曰く、「ジェンベはパ~ッティパットトの3連バージョン」とのこと。
かっちりしてないんだわ。
加えて、サンバンが

クックッドドドドクックックッドド

と聴こえるんだけど、むしろジェンベと合わせてみると

クッ・ クッ・ ド・ド・ド・ド・クッ・ クッ・ クッ・ ド・ド・
パットパトトパットパトトパットパトトパットパトト

ってなる感じ?(分かりにくくて失礼)
サンバンの「クッ」(ミュート音)とジェンベの「パッ」は同時なんだけど、オープンで打つ「ド」は、ジェンベの「パット」もしくは「パトト」という3連符に対して「ド・ド・」という2音というか4拍と言うか。
コリャ譜面にするのは酷だね。かっちりした3連ではなく、かといって2ビートってわけでもない、なんかルーズな?ニュアンス。でも「ジェンベはパ~ッティパットトの3連バージョン」という言い方には妙に納得。

ソコの音源は、ママディの「Mogobaru」に入ってるのを聞いたことあるくらいかなぁ・・・と、帰宅してから調べてみると、ママディの教則DVD第3巻に入ってるじゃないの!
早速見てみたら、サンバンのオープンで叩く部分は微妙にスクエアな2ビートに近づいた位置。かっちり3連ならば「ドドッ」となるところを「ド・ド・」っていう感じで2音目を若干もたらせるようなニュアンス。
ケンケニも「クッッドドッ」ではなくて「クッ・ド・ド・」っていう、アタマ(クと最初のド)はジャストだけれど、2音目はもたったようなニュアンスだ。
一方、ドゥンドゥンはかなり3連っぽい。
実はママディの教則本でも、あるいはここ⇒http://www.paulnas.eu/wap/soko.htmlでも、譜面上は3連のごとく表記されている。
でも違うんだね、本来は。
そう言えば、ソリのサンバン&ドゥンドゥンもそうだった。
ソコもソリも、割礼に関連する曲だから、なんだろうか?
微妙なんだけれど、3つの横太鼓がアタマではジャストにそろって鳴るんだけど(上の譜面の青枠内)、そのあと微妙に「ずれて」いく、ポリメトリックスに絡み合うことで、メロディのそこかしこに深い余韻が鳴っているような響きが生まれ出ている(同、赤枠内)。

こういった構造は、一見プリミティブな発想のようだけれど、実は非常に洗練された、人体トランスというか、人体ダブというか。

マリンケの音楽って、やはり非常に奥深いなぁ。

遠い夏の日

2008-01-23 | 子どもの視線・親の気持ち
夏のある日の放課後。
児童会室の前を歩いていた3年生の男の子が2人。
廊下に、無造作に丸められた、なにか布地のものが落ちていた。
なんだろう?と広げてみると、布の輪みたいなものに細い紐が2本。
「なにこれ?雑巾?」
「タンクトップみたいだけど?」
「なんか短くない?女の人の水着みたいだな・・・」
「・・・!」
「!!もしかして、だれかの○○?」
「!!!」
事の真相に気付いた彼は、まるで危ないものでもつまんだように腕を伸ばし、はじかれたように走り出した。するともう一人が、他の人に見えないよう、壁を作るようにしながら追いかける。
2人が目指したのは職員室だ。

その頃。
帰りがけの6年生の教室で女の子2人がなにやらひそひそ話。
「・・・あのさぁ、どこかで落としちゃったみたいなんだよね。」
「何を?」
「・・・○○なんだけど。」
「なんで?プールの後、着替えたじゃん!」
「そうなんだけどさ、嫌いなんだよね、あれ。暑いし、Tシャツ一枚の方がすっきりして楽だし。体育の授業で着替える時なんて、Tシャツといっしょにぽ~い!って脱げちゃうし。つけていてもつけていなくても、わかんないでしょ?だからつけなくてもいんじゃね?って、つけなかったんだけど、そしたらどっかで落としちゃったみたいで・・・」
「だぁったら最初っからつけてこなきゃいいでしょ~!」
「だって~、お母さんがうるさいんだよ、つけろつけろって。」
「やばいよ、男子が拾ったら、また大騒ぎだよ!!」
「だよね~、やばいよね~。」
「な~に呑気なこと言ってるの!児童会室で着替えたよね、今日?」
「うん。」
「じゃ、早く行かないとやばいよ!今日、これから児童会の集まりあるんだから。」
「え~!早く言ってよ!」
「知らないよ、今聞いたんじゃない!」
ランドセルを机の上に放り出し、これまたはじかれたように走り出す2人。

放課後の職員室は先生がたくさんいてざわざわ。
勢いよくドアを開けたまではよかったが、どの先生にどう言ったもんだか、もじもじしている3年男子2人組。その片割れが両手を後に回し、両手の掌で問題の○○を握りこもうとしているが、まだ手が小さく、ちょっとはみ出しちゃっているのはご愛嬌。
「女の先生の方がいいよな。」
「でも、落し物はA先生(男性)だろ?」
「馬鹿!こっちが怒られちゃうかもしれないだろ!」

と、そんな二人を見つけた6年担任のB先生(女性)が近寄ってきた。
「ど~したの?真っ赤な顔して?なにそれ、日焼け?」
「あの、ん~と、落ちてた。」
「何が?」
「児童会室の前。」
「だから、何が?」
「これ!」
「!」
「俺かんけ~ね~からな~!拾っただけだも~ん!」
「じゃっ、さよなら~!」
持っていた○○をB先生に押し付けると、二人は脱兎のごとく逃げ出した。
「・・・はぁ?なんでこんなものが廊下に落ちてるわけぇ?」

その頃。
児童会室から出てきた、件の6年女子2人組。
「どこにもないじゃん!ど~すんのよ!」
「ってか、ウチに怒ってもしょうがないでしょ?ってか、自分のなくしたんでしょ?」
「お母さんに怒られるだろうなぁ。」
「そりゃ、無くしたって言えば、ねぇ。とにかく、職員室行こうよ。落し物で届いてるかもしれないし。」
「え~?あんなもん落とす奴なんて聞いたことないよ!」
「だったら自分が第一号になれば?馬鹿!!」
落とし主以上にてんぱってしまった少女は大股で走り出す。

再び職員室。
「あの~A先生?」
「はい?」
振り向いたA先生の視界が紙袋で満たされた。
なんで紙袋?それも「××市教育委員会事務局」の印刷入りで?
「落し物だそうです。」
「あ、B先生でしたか。びっくりした。どなたか先生が落とされたんじゃないんですか?この袋だと。」
「いっいいえ!違うんです!実は、その・・・」
何故か口ごもるB先生を訝しく思いつつ、袋をガサゴソやってるA先生。
「中身はなんですかね~、ん?タオルか何かかな?」
「いや、実は3年生の男子が・・・あっ、ここで出すのはちょっと待ったぁ!!」
でも出しちゃったA先生。
「え?こっこれは!まさか先生の・・・」
「はい?しっ失礼な、それ子供用ですよ・・・」

その時、件の6年女子2人組は職員室の前にいた。
「待ってよ、どこ行くのよ~?」
「だから職員室!自分のことでしょ、しっかりしてよね、もう!」
「やだ~お母さんみたいなこと言わないでよ~。あ、落し物担当の先生って、Aだっけ?きも~い!やだ~!」
「B先生に聞いてもらえばいいでしょ?少しは考えなよ~!」
がらがらがら~。
「失礼しま~す、B先生いらっしゃいますかぁ・・・」
「は~い、どしたの?」
「実は、ちょっと落しも・・・あ”ぁ~?!」
「???あ”ぁ~!!ウチの○○~!!」
(2人ユニゾンで)「Aのへんたぁ~い!!」

繕う俺

2008-01-22 | 子どもの視線・親の気持ち
昨夜のこと。
帰宅早々長女のマシンガン・トークはとどまることを知らず、晩御飯の準備しながら、つい相手をしていたら、退屈した次女がストーブの前で丸くなっていた。

猫か、お前は!

って、寝るなよ、おい!


その後風呂に入った長女、いつになっても出てこない。
先に出ていた次女に見に行かせると、
「洗い立てのブラのカタヒモが切れたって~!」

切れたと言うより、縫い目がほつれてとれちゃったんだな。
一度は自分で繕ってあったようだけど、糸がきつく止まってなかったんだな、これ。
はぁ~。
別のヤツ持ってきてあげな。


そんなこんなで今日も無事に布団に追い込んだ。


そして。


やっとストーブの前に腰をおろし、長女のブラのカタヒモを繕っている俺って・・・。

自分でやらせりゃよかったな。
次回からはそうしよう。 


今年のジェフは?

2008-01-21 | サッカーよろずごと
柳沢が京都で代表を目指すと宣言し、Jのストーブリーグもぼちぼち落ち着いてきた模様。
当初、降格した広島が草刈場になるのでは?と懸念されたものの、結局A代表である駒野がジュビロに、その下の世代では吉弘が札幌へ、という程度で、スタメンの屋台骨が変わってしまうほどの移籍は起こらなかった。
結局、柏木も動かなかったし。広島のオレンジ・レンジこと槇野と2人、五輪出場とJ1昇格という二兎を追ってほしい。
一方、草刈場どころか、チーム崩壊の様相を呈していたジェフ千葉。
なんでも社長さんは「脱オシム、めざせアジア!」と宣言したそうだが、そう宣言するからには、イビチャ~アマルのオシム体制、さらに遡ればベルデニック~ベングロシュ~オシムと続いてきた東欧路線の総括はできてるんだろうなぁ?
東欧路線を支えたGM祖母井さんが移籍し、後に据えた唐井さんともどもアマルを追い出し、この社長さんはどうするおつもりなんだろう?
でも、そんな社長発言を聞いたほとんどの選手が「?」だったらしく、水本(⇒ガンバ)、山岸(⇒フロンターレ)、羽生(⇒FC東京)、佐藤(⇒京都)、水野に至ってはセルティック!(ほぼ確定でしょう)と、なんと、巻を除いた代表経験者が全員移籍してしまった!
いやどうも、ここまで派手な移籍劇はJ始まって以来初の出来事なんではないか?

実は、大分も梅崎、三木、松橋、福本、山崎の5人が移籍し、これまた屋台骨が・・・。
シャムスカのカリスマもぼちぼち斜陽?なんて思っても見るのだが、今日はジェフの話を書くのだ。

さて。
オシム・チルドレンが離散するとのSOSにすばやく反応した、坂本隊長。
複数年契約中であった新潟からは「そんな話でぐらぐらしてるような選手は出てって結構!」と言われたとか言われないとか。
ともかく義侠心全開で舞い戻ってきた隊長に呼応したのか、他チームからの熱烈オファーを蹴り飛ばし、残留宣言したのは巻誠一郎その人であった。
なんて演歌チックな2人・・・。
来シーズンはこの2人の一挙手一投足に注目だ。

って、別に、移籍していく選手を責めるつもりなど毛頭ない。
むしろ、オシムイズムを他チームにも移植していくことになるんではないか、それこそがすなわちオシムの遺産の正しい共有化なんではないか、などと勝手なことを思ってしまう。
俺自身、単なるサッカーファンであって、ジェフサポっていうわけではないので。
しかし、過去、降格争いを繰り広げるトップチームを尻目に、全国的に名を馳せていたジェフ・ユースの出身者がどんどんいなくなる。
これはこれで正しい「プロビンチアなのだ」と言えなくもないが、ユースから一貫してジェフに残る、「ジェフの魂」的な選手がいないってのも淋しい。まさか勇人まで出て行くとは・・・。
まぁ、そのあたりが坂本&巻に期待される役割なのかもしれませんが。

さて。
出る人あれば来る人もいるわけで、特別ビッグネームってわけじゃないけれど、「佳作」的にいい選手がジェフに加入した。
それは苔口(←セレッソ)、馬場(←FC東京)、そして同じ県内から谷澤(←レイソル)。
あ、ちなみにけなしてるんじゃないですよ、「佳作」ってのは。
むしろ将来有望、努力次第で大化けするぞ!という意味です。

気になっているのは、なんと言っても苔口。
反町五輪チームの初陣ではスタメン候補だったよな、確か(http://blog.goo.ne.jp/yassakajp/e/88e852bc872d7fffe5ee77da3294eade)。
もともとはFwだけれど、セレッソでは俊足を買われて左ウィングをやっていた。
ジェフでは山岸の代替要員だろうか。
馬場は天才型のMFという印象だが、ムラッ気が多いような。でも、責任感を持たせれば大化け必至か?と期待しているが、当面は昨季羽生を蹴落としそうな伸びを見せていた工藤とスタメン争いかな。
そして柏の天然石・谷澤。
これまた韋駄天系・五輪候補であり、調子に乗ると面白い。水野の代わりかな。
ただ、クレバーさに欠ける印象。

ん、ガンバから青木良太も完全移籍?
水本と交換かよ?

で、彼らをスタメンにはめ込むとこんな感じだろうか?

    巻

苔口  馬場  谷澤

   工藤 下村

坂本 斉藤 結城 ジョルジェビッチ
    
    立石


サブ:レイナウド、新居、青木、米倉、馬場、中島、池田、青木(良)櫛野

無理やり巻の1トップにしてみたけど、どうだろう?
一応、センターラインには昨季からの選手が残っているから、なんとかチームっぽくはあるが・・・。
なんか、下村が忙しくなりそうだな、これ。
ついでに、平均年齢は大して変わっていないと思うが、なんか若々しくないか、これ?
単に中盤がイケイケなだけか?
DF、特にサイドが手薄な感じもするなぁ。
クゼ監督の手腕が問われるが、正直、稲本の抜擢くらいしかガンバのころの印象ないんだよね。
戦術って言ってもなぁ・・・エムボマだったしな。

あと2人くらい取るのかな、ジェフは?
クゼさん、久保はいかがですかぁ~?サブでもいいから。
久保と巻の2トップなんて、見てみたいなぁ。

しばらく3人暮らし

2008-01-17 | 子どもの視線・親の気持ち
朝。
寒いのに膝くらいまでしかない短いレギンスを履いて登校しようとする次女に、「もっと長いのはきなよ」と言うと、意見されたことが気に入らないらしく、キーキー怒り出した。
「寒いから心配して言ってるのに、なんだ!勝手にしろ!」
つい怒鳴ってしまって落ち込む自分。
そんな父親には目もくれず、いつものように「いってきま~す!」と長女が飛び出していくと、むくれた表情の次女が母親にだけ「いってきます」と言って玄関を出た。

その数分後、呼び鈴が鳴った。
忘れ物でもしたか?と、呼びかけながら玄関を開けると、いつも次女と連れ立って登校している近所の一年生が立っていた。
「じゅじゅちゃん、ま~だぁ~?」
あれ?もう行っちゃったよ?

この日からちょっとした手術のため入院する母親と、しばしお別れとなった娘たち。
寂しさを紛らそうと懸命に走っていった次女は、気付けばいつも立ち寄る一年生の家を通り過ぎていたらしい。
一方、入院の話を聞いてから気を張りっぱなしだった長女は、この日の朝、誰にも見つからないようにベッドの中でさめざめと泣いていたらしい。
2人とも、別れる時くらいは淋しそうな顔を見せまいと、いつになく気を遣っていたのだ。

子ども達を送り出してから、カミサンに付き添って病院へ。
主治医から、手術の方法やら、術後の段取りやらの話を聞き、こちらからも疑問点を片っ端から質問。結局10日くらいの入院でその後は特に心配もなく、元通りの生活に戻れそうだと安心。

夕方帰宅し、居間に入ると、例によって長女のランドセルが放りっぱなし。
しかし何故かテーブルの上にカラのペンケースとその中身とおぼしきえんぴつ、消しゴム、定規、そして無数のペン類がごちゃ~っとぶちまけてある。
が、肝心の娘がいない。そう言えば自転車もなかったな。
もう暗いのに。
次女のお迎えの時間だし、買物にも行かにゃならんのに!
そう言えば課題がどうしたとか言ってたっけ。それかな?
あいつのことだから大丈夫だろうと長女のことは置いといて、自動車転がして学童へ向かうと、長女は一旦帰宅後、自転車に乗って学童に来たらしいが、そこから先は不明との事。
焦っても仕方ないので、次女をひろって車に乗り込んだら長女からの電話。
学校の課題で、近所の病院をアポなしで回っていろいろ話を聞いて来たそうで、今帰宅したとのこと。

ったくもう!
アポ取ってから行けと言ったのに、強引な級友に引き回されたとぐちりよる。
はいはい、帰ってから聞きますよ。

帰宅後、夕食の準備を始めたが、娘たちは漫画を読んだりテレビを見たり。
明日の準備をして風呂入って欲しいんだけどね。
でも、娘たちは相変らず、ぼけ~っ。

「俺、しばらくの間、君たちの事怒らないから。怒るのやめた。」
「え~?なんで~?きもいよ、それ!」と娘たち。
「きもいってことはないでしょうに!怒れば俺も嫌な気持ちになるからねぇ。だからやめるの。」
すると長女が、
「抑えてくれる人がいないから、でしょ?」

・・・。
ん。君は鋭い。

そんなこんなで夕食はカレーライス。
なんか、品目を作る気にならなかったので。
3人だから少なめに、と、ご飯は3合。いつもは4合だけど。
あれ、やっぱり足りなかった?
お前、朝飯の残り食っただろ?文句言うな!
ま、10日間ばかり、3人でがんばっていこうよ。

今年もドゥンドゥンバ

2008-01-15 | ダトトパ教本(ネット版)
先週の金曜は、今年1発目のタカギ・ジェンベ・ワーク。
例によってドゥンドゥンバ、だったんだが、なにせ生徒?が私ともう1人しかおらず、他全てメタギ関係者だったので、ケンケニ・ワークと相成りました。
ベルはつけず、ケンケニとベース・ジェンベの絡みだけをしつこいほどに繰り返し、身体に沁み込ませていった。

ドゥンドゥンバと呼ばれる楽曲はたっくさんあるらしいけれど(総称してドゥンドゥンバ・ファミリーと呼ばれる)、全てに共通するのがこのケンケニのフレーズ。

ん~とんととん~とんととん~とんととん~とんとと

とひたすら続くのだ。
で、「ん~」の部分にベースジェンベもしくはもう一つのケンケニが「トト」と入る。
だから、

トトとんととトトとんととトトとんととトトとんとと

となる。

きっちりはまるとこれ以上気持ちいいものはない!っていうくらいにループする。
しかし、ほんの少しずれると気持ち悪いったらありゃあしない。
ま、合奏って、どんな楽器でやってもそうなんですけどね。

また、最初の入り方が難しい。
ジェンベの「ぱたこぱたぱ」という合図に合わせ、「ドどんとと」と入るのだが、ケンケニだけでやると、

ぱたこぱたぱ・・とんとと

となり、とにかくアンサンブルを感じていなければ入れないし、入れなければループできない。
ついでに、ニュアンスとしては「とんとと」の最初の「とん」がいかにクリーンヒットするか?っていうところでグルーヴするかどうかが決まってしまうようにも感じた。
加えて、ベルをつけた場合、「んチとんとと」となるけれど(ベルは「んチチんチチ」だからね)、3連符のアタマ抜きが2つつながっているフレーズなんではなく、むしろ6連符と捉え、3符目にアクセントがあるような感じで叩くべきかも。
だから、「んーとんとと」と言うより「んーとーとと」なのかもしれない。
楽しみだねぇ、こういうのを積み上げていくのって。


で、帰宅したら、先日注文してあった昨年度の「国産ジェンベ打サミット」のDVDが届いていた。
主催のハマナー、福岡のフォリカン、関東からはぺロス、東海からカニンカンと、凄い顔ぶれのライブ。
そう言えば以前、メタルギニーのタカギ君が、「あいつら日本一ドゥンドゥンバがうまい!」と激賞していたことを思い出し、ハマナーの映像を見てみる。
おぉ~やってるやってる!
曲名はわからないけれど(なんせサンバンとドゥンドゥンのパートを覚えていないもので)ドゥンドゥンバだ。
メドレーなんだろうか?途中、ケンケニとベースジェンベだけの部分が出てきた。
このベースジェンベの方。かっこいいっす、この音!
なんたるグルーヴ感!
淡々と、でもしっかりグルーヴしていて。歌が入ってきたところでちょこっとフィル入れて消えてみたり、意外に小技も豊富。こういう風にやってもいいんですねぇ。
ソリスト見てるよりも勉強になったなぁ。


鮭と地下水

2008-01-04 | よしなしごと
謹賀新年

年末帰省した折、非常にショッキングな話を聞いた。
全国に数多とある内水面漁協。
戦前、自然に鮭が遡上してきた川としては南限だったと思われる、茨城県某川中流域を管轄する某漁協では、春~夏は鮎の放流、秋~冬は遡上する鮭を捕獲し、卵と精を採取して孵化させて稚魚を育て、川に放流する、という事業を行っている。
本当に南限であったのかどうか、という点については更なる調査が必要だけれども、少なくとも現在、稚魚の放流と遡上のサイクルがうまくかみ合っている河川としては南限であるらしい。

さて。
今年度、その川には「もうやめてくれ!」と嬉し涙が出るほど大量の鮭が遡上し、組合員総出で孵化作業を行った結果、約80万匹もの稚魚が孵化した。
ところが。
順調に成長しているかに見えた稚魚たちが、なんと孵化後一月半を過ぎたあたりで全滅してしまったというのだ。

この漁協では、40年以上鮭の孵化事業を続けてきたが、このようなことは初めて。
もちろん組合員一同大騒ぎとなった。

一体、何が起こったのか?

まず、水質。
この漁協では、鮭の孵化に際して河川の水よりも水温の低い地下水をくみ上げて使用しているが、地下水は近隣の農業や市民生活そのものにも直結する問題であるため、日ごろからかなり神経を尖らせて水質等を調査しているのだが、この点には有意な変化は見られなかった。
では、何らかの病気?
しかし、死んだ稚魚たちからは、まったく病気の兆候は見られない。

ところが、八方手を尽くして調べた結果、原因は順調すぎる稚魚の成長にあることがわかった。
実は、本来50日程度かけて成長すべき稚魚が、今年は40~45日で成長してしまっていた。
当初、これは飼育槽内の生育環境が鮭に合っているから、元気に育っているんだろうと喜んでいたわけだが、実は自然界においても生育環境の水温上昇によってこのようなことが起こる場合があり、かつ、生育しすぎた稚魚が体内のバランスを崩し、環境に適応できなくなる、つまり「死に至る」場合もある、ということがわかってきた。
つまり、今回の稚魚全滅を引き起こした「成長促進剤」引き起こしたものはなんと、地下水の温度上昇だったと考えられるわけだ。
言われてみれば。
地下水の水温は例年より1度少々高かったらしい。
とはいえ、地下水だけに、「冷てぇに決まってっぺ!」とばかりにその水温変化についてはいささかの疑念も抱かずにいたわけだし、また、若干の上昇があったとしても、まさかそれが稚魚の成育を阻害する要因になるなどとは夢にも思わなかった。
この水温上昇がいつから起きたものかはさらに調査しなくてはわからないが、もしかすると、ここ何年かの間、地下水温は臨界点ぎりぎりだったのかもしれない。
死んでしまった80万の命は、そういう意味では非常に貴重なデータとなりうる。
また、冒頭にも述べたように、この川は、本来鮭遡上の南限ではないかとされてきた川である。
その流域の地下水温が上昇している、ということは何を意味するのか?

今年は本腰を入れて鮭について調べてみたいと思う。