Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

森本と本田に夢を見てもいいですか?

2009-10-13 | サッカーよろずごと


先日の日本vsスコットランド戦。
相手が二軍じゃねぇかとか、そもそも岡田監督の戦術がどうだとか、エクスキューズを挙げればきりがない。
しかし。

個人的には最近の代表の試合の中では一番面白かった。
何が?
そりゃもう、スタメンはどう見ても「チームじゃない」状態。
まさに「走りながら作る」って感じで、このメンバーがアドリブでどこまでやるのか?っていう興味を十分満たしてくれるものだった。
無論、公開リハーサルというかスパーリングを見ているようでもあったし、草サッカーじゃないんだよ?という突っ込みもあるだろう。
でも、プロの選手ですから。
それこそジーコ的な発想でやったらどうなるんだ?っていう部分にもっともそそられる。
岩政がどう見ても往年の秋田に見えたのもそのせいかな?あのエアバトルは最高だ。でも中澤のサブ扱いなんだろうな。

そんな状況下、なんとも言えんプレッシャーを一身に背負ったように悲痛な表情で走りまくった前田。あ?あの表情は元からか?
今季は点も取っているし、ターゲットとして申し分ないんだろうけれど、城や柳沢から直系のいわゆる「日本的Fw」の範疇に過ぎないような印象を受ける。つまり器用貧乏。
日本代表にFwの人数はいるけれど、そろいも揃って「怖さ」がない。例えばドイツ大会に結局出られなかった久保竜彦ほどの「何を仕出かすかわからん」迫力が欲しいんだがなぁ。気合が入った大久保は好きなんだけど空回りも多いし。興梠はまだ修行が足りんのかな?
もしかして髪型のせいか?みんな坊主になれば一皮も二皮も剥けるんじゃねぇかな?

そこに森本だ。
セルジオ越後やら松木やらが「反転力!」とか奇妙な日本語を連発してたけど、確かにトラップからシュートに持ち込むスピードが速い。
そして何より「匂い」がある。
まだチームに完全に馴染んだわけではないから、ボールに触れる回数も少ないし、物足りないと言えば物足りないんだが、そこかしこに見せる「狩猟者」的なダッシュにはワクワクさせられた。キレキレの頃の高原を髣髴とさせるものはあったな。

本田、石川と森本が共有できた時間は10分足らず。個人的にはこの時間をもっと長くして欲しかった。なんだかんだ言っても本田はこのチームに自分の存在を刻みつけようと、脳みそフル回転の働きだったと思うし、石川は決して絶好調ではなかったけれど「代表に戻った」という喜びが躍動感を生んでいた。
本田は中村俊輔以上に熱さを感じるし、戦ってる姿勢を味方にも伝えられる男だと思う。
そういう思いや喜びが必要なんだ、代表には。

それからその石川に代わった松井。
多少は試合勘が戻りつつあるのか?
少なくとも中村俊輔に比べて勝負したり溜めたりのメリハリが気持ちいい。スイッチオン!した時の周囲との連動がもっと早くなれば、彼は絶対に面白い存在。
例えば、残り10分で1点ビハインド!ならば、森本~松井~石川の3トップっていうのがあってもいいんじゃないか?
その後に本田、中村憲剛、長谷部ならばカサにかかって攻めまくるだろうな。
憲剛と長谷部の負担がものすごそうだけど。

結局、個性ぶつけ合って作りあげた部分が伝わらなければ、そんなもん代表でもプロでも何でもねぇや。

明日のトーゴ戦が楽しみになってきた。

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