Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

野菜は甘いよ!

2006-05-31 | 子どもの視線・親の気持ち
残業してたら、娘からメールが入った。
「今日はウチがさらだつくるよ~」
ほいほい、帰りますよ、っと帰宅してみると、大量のサラダ菜の上に、これまた大量のトマト、そして半分に切ったゆで卵がきちんと並んでいる。

「お~すごいじゃん!」
「実はこれだけじゃないんだ」
「なになに?」
「じゃじゃん!」

でてきたのはドレッシング。
「ちょっと工夫したんだ。何が入ってるか当ててみて?」

「どーれ」
と、ドレッシングをかけ、食べてみると、ちょっと酸っぱい。
でも、見事に乳化したフレンチドレッシングになってる。
「サラダオイルと、塩と胡椒、酢が強めに入ってるね?」
「あたり~!あのね、今日学校で習ったばかりのやり方で作ったんだけど、その時、お友達とね、酸っぱめにすると、やさいがおいしいかなって相談したんだ。」
「?どうゆうこと?」
「だって、トマトって甘いでしょ?それが引き立つかな?って。レタスなんかも、お砂糖とは違うけど、なんか甘いじゃん?だから、酸っぱいドレッシングだと、もっと甘く感じるんじゃないかと思ってやってみたら、大成功!!」

なるほどね。
しかし、「野菜は甘い」って感じる君たちの味覚の方が、父親的には大成功だよ。

Djembe買おうかな~

2006-05-28 | ダトトパ教本(ネット版)
昨夜は松戸のSlideにて、中村翔ライブ。
80年代NewWaveの話になると熱くなる店長さんのご好意もあり、これまで何度も演奏させてもらっているお店だ。
とはいえ、スペース自体は単なるShotBarだから、PA類も全て持込。
マイクのセッティングにすら四苦八苦するありさまだが、この手作り感覚が、どこか学生時代に戻ったようで、おじさんには妙に懐かしい。
初心忘れるべからず、という言葉を思い出させてくれる空間なのだ。
多少準備が面倒であれ、演奏が荒れようとも、誘われればまた出ようと思う所以である。

さて、昨夜の演奏。
一昨日のCamooの時よりは若干こなれたかな?
でも、ソロはちょっと厳しいな、現状では。
もともとソロは苦手なんだけれど、特に最近、タイム感を見失ったかな?と思う瞬間がままあり、その不安感が音にもろに出てしまう。
録音したものをあとで聴いてみると、実はキープしていることがほとんど。
結局、デュオで演奏する場合、実はバンド編成以上に最大公約数的なタイム感が重要だ、ということなんだろう。
それこそ共通のパルスビートみたいなものを感じつつ、演奏すべきというか。

そんなことを改めて感じさせてくれたのは、他でもない、昨夜のゲスト奏者、クラッシー(per)&中村賢治(ts)のお2人。
この2人が演奏に加わった瞬間、そこまで翔君と私が構築してきたあやういグルーヴは贅肉を殺ぎ落とされ、シンプルかつソリッドに、そしてファットに変貌した。
いやむしろ、デュオであっても紡ぎだせたはずのグルーヴが、二人が加わる異化作用によって、半ば強制的に生み出されたと言うべきか。

特に強烈だったのは、クラッシーのジャンベ。
私自身、ジャンベと共演するのは初めてだったので、カホンを使ったりコンガを使ったりしながら、歌に対するリズムパターンをループさせることに腐心し、彼にはジャンベで自由にオブリ的なフレーズをお任せしたのだが、彼のジャンベから生まれる音は、想像以上のダイナミクスで、ソロともなればポリリズミックなフレーズがとめどなく溢れ出し、何と言うか、まさに「華」があった。
お願いだから彼のソロの後に俺に回さないでくれ!って感じの存在感。
なによりその指の動きが素晴らしかった。
いいなー、ジャンベ買おうかな~。

同じパーカッションと言っても、音の質感、1つのタイコで表現できるレンジの広さ、どれをとっても、コンガとジャンベでは明らかに違う。
無論、コンガにはコンガならではの良さがあり、特性を生かしたフレーズ展開はあるのだけれど、ソンやサルサなどに見られる如く、コンガは1人でボトムのリズムパターンを作る楽器、という印象が私の中では根強い。
大体、俺のドラミング自体、シンプルなことしかできないもんね。

またDeep Rumba聴いて勉強し直そうっと。


しかし。
アコースティック・ギター
サックス
パーカッション×2
なんて編成は見たことないが、こりゃ思いのほかいいぞ。
何よりやってる本人が楽しい!
またやりたいな。

オーガニックカフェ CAMOO

2006-05-26 | 今日の「この音」

昨夜は、JR八柱駅近くのオーガニックカフェ・CAMOOにて、ナカムラ・ショウ・ライブ。
って、事前の告知は全て翔君個人の出演となっていたので、見知らぬパーカス奏者がついていて驚いていた人もちらほら。
観客の皆様、お店の皆様、E-Jam STAFFの方々に感謝感謝。
お店の皆さんにもコンガは喜んでもらえたようだし、邪魔しない程度の演奏はできたかな。
彼のオリジナル曲も好意的に受け止められたようで、よかったよかった。
できれば、コーラスワーク、パーカッション含めて、きちんと録音して、作品化したいなぁ(翔君が望めば、ということですが、是非お願いしたい)。

もっとも、今回もまた反省点が山積。
せっかくヤンブーにマイク付けたのに、録音がうまくいかず、効果検証ができなかったのが悔しい。
客席には、どんな風に聞こえていたんだろう?
また、ウィンドチャイムの鳴らし方はぜんぜんだめ、とカミサンに怒られた。よくわかんねー楽器だな、ありゃ。
そしてコーラス。
だいたい、マイクの使い方がよくわからん。
今まで、ドラムの録音くらいでしか意識してなかったからな。
近づけすぎるとパーカスの音拾ってしまうかな、なんて思って若干遠めにしたのが失敗のもと。
むしろ、口に近づけて、出音絞った方がよかったんだな。
なにせ、ライブでコーラスやるなんて、ほとんど初体験だったんだよね(恥)。
これら反省点を踏まえ、次回は頑張ります。

さてさて、今回のお店、CAMOO。
チャリンコで行けるくらいの近所に、こんな店があったなんて!かなりびっくり。
オーガニックを謳うだけあり、こだわりの食材、しかもリーズナブルなお値段。
ひさびさにライブ観戦に訪れたウチの娘達が、キッシュとケーキを頼んだので、一口ずつ試食したけれど、いい味してました。
また、出演者向け賄いとして頂いた、ルッコラ+ミズナ+ラディッシュ等のサラダと納豆入りの冷製パスタがうれしかった。
食べる前にビールを少々飲みすぎてしまったので、ドレッシングの詳細な味付けまでは解読不能だったけれど、チーズ(リコッタだと思うんだけど?)のあっさり塩味とルッコラのごま風味的な味が合っていたな。
また、昨日は暑かったし、冷製パスタはとってもよかった。
納豆が入っているなら、オクラも入れたらおもしろいんでない?かなり夏向きのメニューだけど。
ウチでアレンジして再現してみようかな。

こりゃ再度ドレッシング解読のために行かねば。
他のメニューも食べたいしな。


豊かさとは何か?

2006-05-25 | 今日の「この音」
先日の夕食後。
洗い物終了後一服していた私にカミサンから声がかかった。
「なんか、君の好きそうな番組だよ!」
見れば、NHKの「世界遺産」という番組。
キューバ・ハバナの街並みを紹介するそうだ。

「遺産」とは言っても、ハバナの街は現在も人が住み、息づいている。
実は、この事実こそが彼の地の歴史を雄弁に物語る。

また、キューバといえば音楽。
ソンやサルサ、マンボはもちろんのこと、そういった商業ベースの音楽の源流として、ルンバ、サンテリアが紹介されていたことが嬉しかった。
街角の広場のような場所でのルンバの演奏シーンでは、どう見ても手作りのカホンが大量に登場。
「君が作ったのと一緒じゃん?」
とカミサンが言えば、
「あー、これも、あれもいっしょだ!」
リビングに置きっぱなしの自作カホンによじ登った下の娘が嬌声を上げ、かかとでカホンを鳴らし始める。
テレビでは、ペルー式と思しき箱型のそれに座り、小脇に小さな角柱型のカホンを抱えたおっちゃんが、葉巻くわえてドコドコやれば、小さな子ども達まで踊りだす。

続くサンテリアのシーンは夜の屋内。
コンガ3人のアンサンブルが紡ぎだす磁場の中で、憑かれたように踊る女性のしなやかな肉体、肌の美しいこと。
近頃さらにダンスマニア度を増した上の娘が思わず息を飲んだ。
「うわっ、かっこいい…でも、これって何?」
サンテリアというのは、ブードゥー、カンドンブレなどと同様、アフリカ起源の精霊信仰とカソリックとのシンクレティズム(混交)宗教。
ルンバの源流といえるサンテリアだが、最近は信仰よりむしろ観光用の舞踊として実施されることが多いとも聞く。

なんて言っても、小学生には難しすぎて話せないから、「もののけ姫や千と千尋にでてきたような、八百万の神々に近づくための踊りだな」などなど、要領を得ない説明に終始してしまう。
しかし、映像の持つ説得力に勝るものはない。
猥雑に感じる人もいるようだが、これこそが肉体の持つ健全なエロスだ。
ウチの娘達が、この映像に感動できる感性を持っていてくれたことに感謝。

自動車はクラシックカー、楽器も手作り。
カストロ体制のもと、経済的には貧しいとされるキューバ。
しかし、物質的な貧しさは、むしろ精神的な豊かさを維持する源なのではないか?
我々の国では既に忘却の彼方となってしまった、地域のコミュニティが確実に維持されている。
だからこそ、子どもの頃からあれほどの強烈なポリリズムを全身に浴びて育っていけるのだ。

渋いタクシー運転手のおっちゃんのセリフが印象的。
「革命は我々に自由を与え、物を大切にしなきゃならん、という精神を教えた。」
「自由を与え、モノを奪った」と言いたいんじゃないのか?と勘ぐってしまう俺こそがバビロンの住人か。

週末はパーカッショニスト

2006-05-19 | LIVE情報
来週の演奏予定。

5月25日(木)八柱オーガニックカフェ・CAMOO
http://www.geocities.jp/organic_camoo/index.html

5月27日(土)松戸ショットバー・SLIDE
http://shotbar-slide.hp.infoseek.co.jp/

いずれも中村翔君(Vo,G)のサポート。
ギターもいけるしワイゼンボーンも使用する翔君は、ソロも含めると毎月かなりの本数のライブをこなしている多忙人で、今回は彼のオリジナル中心のステージ。
当方の使用楽器はコンガ、カホン、ヤンブー・カホンなどの予定。
また、25日は二人だけですが、27日はジャンベとサックスも加わり、かなりうるさいステージになりそう。
どうなっちまうのか、予測不能のステージだな。
ん、楽しみ!
皆さん来てください。

まき~!(代表発表)

2006-05-15 | サッカーよろずごと
コンディションのあがらぬドラゴンが落選し、ついにドイツ行きの切符を掴み取った巻誠一郎選手。
おめでと~!
昨日の清水戦にも強行出場し、清水サポーターからも「お前がドイツへ行け~!」との熱いエールを送られた、頑強かつ泥臭く、あきらめるということを知らないこの男。
久保が代表を外されてしまったため、今後は久保に替えて日本代表における個人的イチ押し選手とさせていただきます。
ぱちぱちぱち~!

その他を見ると、やはり中田浩二が入ってきたのは、けっこう予想通り。
村井には悪いが、村井が怪我をしたことで、基本的に4バックでいく、という整理がついた、ということだろう。茂庭が落ちた理由はそのあたりにあるのではないか。
また、ひょっとすると、中田浩二は田中を押しのけ、3バックの1stチョイスなのかもしれない。そうなれば、メンバー交代もなく4バックへ移行できる。

中盤については遠藤か松井かという選択になった模様という報道が目に付くが、実は違うな。
ユーティリティ選手として、守備系で中田、中盤の万能型として遠藤。
多分これはジーコの中では固定されていた。
むしろ、攻撃系ユーティリティで、どちらかといえば柳沢のバックアッパーが欲しい、という考えから玉田、というチョイスだろう。その結果、フィニッシュも出来るパッサー・松井が落選した。
とはいえ、松井を入れておくメリットもあったはずなんだが、むしろリーグ突破を考えれば、屈強なFwが欲しいところ。

従って、巻選出の背景には、久保の不調だけではなく、中盤のプラスアルファ、Fwのプラスアルファ、全てを考慮したうえで生まれた(空いた?)一枠という考え方があったと言えるだろう。

とにかく。
選手にはW杯で全てを出し切ってきて欲しいね。

しかし。
これって結局、柳沢ありきの選出だよな~。
それは納得いかない。
だったら久保を入れとけよ。
久保の姿が見たかった…。


…で、ど~よ?ど~なのよっ!?!?

2006-05-14 | サッカーよろずごと
                 ↑↑↑
              巻は最終選考に残れるか???

先日のブルガリアVSスコットランドを見れば、スコットランドは得点力のみならず試合運びの点でも日本に比べて一日の長があることは火を見るよりも明らか。
あまり国際的に有名な選手はいないチームだが、さすが母国。
ヨーロッパの修羅場でもまれているだけのことはある。
とはいえ、今回のW杯では予選敗退、2年後のユーロを目指すチームであることから、今回の麒麟カップ参加の目的はテストであり、また実績だったのだろう。
そう考えれば、スコアレスドローに終わった、昨夜の日本VSスコットランド戦で、スコットランドがベタ引きしたことは予想通りの戦術。
むしろそれを崩しきれなかった日本がふがいない、ということになる。
3チームによるリーグ戦方式の大会として見れば、緒戦で大勝しているだけにスコットランド的にはしてやったりだ。

日本代表サポーター個人営業中の私から見れば、非常に歯がゆい状況の続く日本代表。
とはいえ、いくつかの光明?は見えた。

その1
FWがつぶれ役になって中盤がゴール前に飛び出す、という「日本特有の得点パターン」が、中田・中村抜きの中盤でも表現できたこと。
2列目3列目が追い越す動きをする中で、堅固なディフェンスの壁をブロック崩しのように砕いていく。
そして開いた穴にシュートを通していく。
東欧遠征しかり、コンフェデしかり、というか、東欧遠征時の久保~玉田コンビを核とした戦術が進化してコンフェデで具現化され、途中の中だるみを経て、この2連戦で復元できた、というところか。
いい時の日本の戦法だ。
満男君と伸二君がシュートを放っていた時間帯がこれにあたる。
ただ、惜しむらくはサイドから崩すのか、正面からなのか、意思統一が図られていないこと。
このため、せっかく開けた穴の向こうにGKが立ちふさがり、得点はならない。
これはシュートの精度という問題ではないな。
むしろ、シュート角度の工夫だ。
穴の開いた壁を、GKからはブラインドの位置から狙えれば。
そして、潰れ役には巻を!

その2
小野が半分目を開いた。
ボレーはことごとくふかしまくり、スルーパスも網に掛け捲ったが、それでもトラップからパス、ためてからパス、という一連の動作はやはり一級品だ。
あとはもう少しボールを持っていない時、相手をひきつけるような動きが出てくれば、もっと周囲を生かせるし、自分も自由になる。
スタメンは中村~中田~小野~福西、だろうか?

その3
ブラジルを別格とすれば3ヶ国リーグの様相を呈しているグループFだが、間違ってもオーストラリア、クロアチアはあれほど引いた戦術は取らないだろう。
ならば、昨夜のスコットランドよりはゴール前のスペースが空くのではないか?
シュートコースも広がるのでは???
ただし、相手も同じようなことを考えてくるだろうから、特に1戦目のオーストラリア戦は、中盤での肉弾戦となるだろうし、その結果いかんで続くクロアチア戦の闘い方も決まってくる。
肉弾戦となれば、やはり稲本は必要だ。
そして、海外でもまれてきた松井、高原だな。

ところで、昨夜の試合、個人的にはいや~な感じがしたシーンがある。
後半の佐藤~巻~玉田という布陣だ。
これを3トップと見るのか、あるいは玉田が一列下がったと見るのかによって大分話が違ってくるのだが…。
実は、これは松井の使い方のシミュレーションだった、というならば納得なんだが、玉田の二列目はあまり効いていなかった。
巻も佐藤もつぶれるだけつぶれてシュートすら打てず、二列目からの追い越しも激減してしまった。
明らかな采配ミス。
遠藤をそのまま使っていくか、もしくは遠藤を阿部に代えて、小野を前に出すか、という選択はなかったのだろうか?
なかったならば、阿部の最終メンバー入りは消えた、と言わざるを得ない。

いずれにせよ、最終メンバーの発表は明日、午後2時。
大会終了後に、判で押したような言い訳や「たられば」尽くしのくだらないエクスキューズは聞きたくない。
いくら実績があろうともコンディション調整に不確定要素がある選手は使わない、というくらいの強い態度での選考を望む。
すると久保が落ちてしまうかもしれないが、そういう問題じゃないよね!
代表なんだから!!!

薬物…ねぇ?

2006-05-13 | よしなしごと
元サザンオールスターズのギタリスト氏が薬物所持の現行犯で逮捕されたそうだ。
そう言えば先日は、元ドリカムのキーボード氏がこれまた薬物所持で再逮捕され、その公判において、検察官から「私はドリカムのファンだが、ファンのことをもっと考えろ!」と異例のお説教をかました、という報道があった。
欧米に限らず、ここ日本でもアーティストの薬物使用なんてよくあるといえばよくある話、なんだけど、この2つの事例双方とも、ビッグネームからの脱退後、という共通項が。
なんか悲しいね。
過去において頂点を見た人が、自分の道を歩もうとした時、現実とのギャップに悩み、手を出した、ということなんだろうか?
しかし、一度っきりの人生、自分を薬物なんぞで壊した挙句、音楽という素晴らしい伴侶までも失うことになってしまってはあまりに寂しい。

数年前、薬物乱用防止を主張しながら、実は自分が薬物を使用していたとして逮捕された元横浜銀蝿の翔氏。
それでも俺はがんばるぜ(銀ばる、というべきか?)と、このたび病床から復活したドラマー氏ともども横浜銀蝿再結成ライブをやるそうだ。
ん~、元祖ヤンキーバンドは潔いな、ある意味。

 お・い・で カモンカモンカモン
 暗い目をして すねていないで
 走り出そうぜ

だっけ?
過去の自分にケツを蹴られたくはないわいな。
でも、銀蝿の歌って、意外に染みます。

なんなんだ?

2006-05-10 | サッカーよろずごと
W杯目前にして、W杯予選敗退のブルガリア、それも二軍にロスタイムで直接フリーキックを放り込まれ、うっちゃられてしまった日本代表二軍。

試合開始早々、1分もたたないうちに、「あれっ?」という感じで先制されてしまった。
この失点は、宮本のマークミスが直接の原因だと思うが、その前に相手左サイドのペトロフを誰が見るのかはっきりしなかったこと、村井の裏を誰がカバーするのかはっきりしなかったことがそもそもの要因。
特に中澤は疲れているようで、判断が遅く感じられた。
が、少なくともびんた一発張られて目が覚めた日本代表、その後は阿部~福西~遠藤の中盤に玉田を含めて、およそ急造チームとは思えないほどの圧巻のフリーロールを展開。
さらには宮本がボランチの位置に入って変形4バックとなり、圧倒的なボール支配から、これでもかっ!と言うくらい決定機を演出していく。
中盤については誰が来てもいいような気がする。
本当にストロングポイントになってきたな。
ところがどっこい、打てども打てどもシュートは枠を捉えることすらなく、前半終了。
後半、小野と小笠原を投入し、4バックに変更した後、やっと巻が一発ぶち込み、これで追加点を!と思いきや、その巻を下げて佐藤寿人投入、さらに、阿部に替えて長谷部を投入したが、セットプレーから失点。

はっきりしたことは、ジーコが思い描く理想の日本代表の姿は、久保&玉田を軸とした2年前のヨーロッパ遠征時のチームと、コンフェデ時のチームという2面性を持つであろうこと。
そして、中盤では、小野・小笠原・福西は当確でしかもスタメンの軸に近い存在であること。
一方、遠藤・阿部・長谷部は中盤の当落線上の男であり、ジーコは彼らのリーダーシップと、小野や小笠原とのコンビネーションを見ていたのではないだろうか?と思われる。
確かに小野は別格だ。ブラウン管越しでもオーラを感じる。
そこいくと長谷部はちょっと落ちるかな?

困ったのはFwだ。
前回も書いたように、久保を軸に据えた場合、玉田なのか佐藤なのか。
はたまた大黒なのか。
多分、巻は今日の試合前まではキリンカップでさようならだ、とジーコは考えていたはずだが、ここに来て運も味方している。
しかし、今日の御題はむしろ、玉田が使えるのか、佐藤はスーパーサブ足りえるか?という2点だったのだろう。
今日のところは、高原・久保が当確、柳沢がだめな場合も含め、スピード小僧・玉田と市原の草魂・巻があと一試合追試でどちらか一人、佐藤と大黒のどちらかはサブ候補、ってところではないだろうか?

いずれにせよ15日の発表を震えて待つしかない。

ところで、村井の怪我は大丈夫なんだろうか?左ひざ内側の靭帯損傷、ひどい捻挫、あるいは亜脱臼、あたりだろうか?無念だろうなぁ。

Dragonを探せ!

2006-05-03 | サッカーよろずごと
麒麟カップの選手が発表になった。
でもな~んか、なんのサプライズもない…というか、今回は国内組から選出されているから、基本的には3月30日のエクアドル戦と大差なく、これまで同様バックアップメンバーの選考という趣が強い。
勝手に期待していた松田や大久保の復帰も、箕輪の復活もなく、試してさえいない平山や家永の抜擢に至っては、その可能性はかぎりなく「0」に近くなった。
本番まであと1か月少々となった今、恐らくはバックアップメンバーの人選、切り札的メンバーの人選というところに焦点が絞られているのであろうから、よし、がんばれ巻&佐藤と言いたいところだが、さてさて。
いまさらジーコにサプライズ人事は期待できないから、今回招集された選手と海外組の中から最終的なW杯代表が選出されることは間違いないのだろう。

…けれど。

「これまでの実績」「チームへの貢献」「ファミリー」etcetcジーコが口にする言葉は、日本語訳されると非常に単純。
そして、ジーコがことあるたびに口にする単語、「貢献度」。
ポルトガル語で何と言うのか知らないが、これ、なんというか、翻訳としてはニュアンス不足ではないのかと思うのだが、いかがなものだろう(誤訳ではないのだろうけれどね)。
多分、「ベンチ含めチームへの貢献」という意味合いが強いのだろうけれど、それはどこの代表でも同じ。
実は過去も現在も未来も関係なく、とにかくW杯で有機的なチームを構成できる選手を!というジーコの意思表示であるとすれば、「貢献できる」とか「貢献的」とか、もう少し能動的なニュアンスがあるように思う。
さらに、ジーコ・ジャパン立ち上げ当初からのキーワード「自由」を加味するならば、「チームの勝利のために貢献できることを、『自ら』立証できた選手を選ぶ」、な~んていうのが正解だと思うのだが。
ちと長いか。

ただ、今回召集された選手達に対する評価基軸はそのあたりにあるのではないかな、と思う。

ここで気になる記事を発見。
先週出たNumberに、久保に関するマリノス関係者の証言ってのが載っている。
それによると、先日のエクアドル戦、長谷部がボールを持った瞬間に、ここぞ!というタイミングで久保が抜け出したにも関わらず、パスが出てこなかった、このため、その後久保は長谷部がボールを持ってもあまり出ようとしなかった、らしい。
さすがは久保だ。
一発で出てこないと、信用しないらしい。
逆に、信用しているMFは現代表ならば小笠原、中村、小野、中田あたりらしい。
ど~れ?と思い、ビデオで見直してみると、あらら本当!長谷部がボールを出さないことに落胆し、天を仰いだ久保、その後は裏を狙おうとすらしなくなる。
しかし多分、このとき久保は走ろうとしなかった、のではなく、スペースを空けるためにサイドに開こうとしていたのではないか?
ここでまたNumberの記事・久保が全身全霊で信頼するマリノス奥の証言。
「久保の悪い時はサイドに開くとき。真中でどーんと待っている方がいい。」

そ~かぁ~!
久保を中心に据えた場合、とにかく久保の表情やジェスチャーを見ていれば、そのチームの状態がよくわかるわけだ。

ジーコは久保を軸でいくことを繰り返し明言してきたし、今回の麒麟カップの人選を見れば、このところグランパスでも調子が出ない玉田を入れているあたり、まさに「久保シフト」。
ならば、今回選ばれた国内組の全MFは、久保と同じピッチに立った場合、「久保が得点できるパターン」を、「発見」し、「繰り返す」ことが至上命題となる。

このところドリブラー不足だった日本の中盤に現れた、期待の新星・長谷部くん。
ボールを持ったら、まず久保を探してみよう。

い、いかん。久保がウォーリーに見えてきた。