Baradomo日誌

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ちょっと違ったら、かなりいい!

2009-09-30 | 子どもの視線・親の気持ち

うちの長女は中学二年。
根っから小さい子達が大好きな彼女は、某市社会福祉協議会主催のサマーボランティアに昨年度から参加、今年は保育園に加えて、近所の子育て支援センターみたいなところにも行ってボランティア活動をしてきました。
そこは、0~未就学児が母親と遊びに来たり、一時保育も行っている場所。
基本的に小さい子が好きなやつなので、そりゃもう天国らしいんですな。
赤ちゃんをあやしたり、一緒に遊んだりするのがたまらなくうれしいらしい。
そして、いろんなお母さんたちから実に様々な話を聞けることが楽しいんだそうです。
もっとも、お母さん方の話は7割がた旦那の愚痴らしいんですが。
それでも、たった2、3日ボランティアに行っただけで、「あなたが来る日にまた来るわ」とか、「夏だけのボランティアなの?残念ね~」とかって言葉をもらえて、本人は欲が出てきました。
できることなら継続して行きたい、って。
学校の運動部に入っていないので、比較的時間が自由だからこそ出てくる発想です。

ならば!と、ちょっとけしかけてみたところ・・・。

自ら先方の代表者に相談して、毎週日曜の午前中、ボランティアに行けることになり、先方の職員の皆さんにもかわいがってもらい、楽しく楽しく通っていたある日のこと。

一時保育のお子さん(1歳くらい)につきっきりになったときのことです。
その子をなんと呼べばいいかわからず、非常に悩んでしまったと言うんですね。
その日、初めてそこに預けられたその女の子について、職員の方々も予備知識ゼロ。
その子が自宅で両親からなんと呼ばれているのか、だれも知らない、本名で呼べばいいのかもしれないが、その子には呼ばれたい呼び名があるんじゃないか?
おやつの世話をするにしても、その家庭でのやり方があるんだろうし、それと違っていたらその子も迷うだろうし。
そんなときに、こうすればいい!っていう「王道」みたいなもんってないんだろうか?
自分は職員の人と違って経験もないし、ボランティアだから楽しいだけと思っていたけど、全然準備してなかった。
そういう勉強もしてないし、どうすりゃいいのかわかんない。
子どもを預かるって、実は大変だったんだ~!と、突如噴出した悩み。

いいねぇ。
いいところに気がついたねぇ。
学校では学べませんよ、こんなこと。
わが娘ながら、大したもんだ!と褒めてしまいました。
もちろん、回答なんてありません。君を育てるのに正解がなかったのと同じで。一緒に考えるくらいしかできませんし、それしかしませんけど。

一方で。
どうやらその施設の利用者の多くが0歳児のため、毎月1歳の誕生日を迎える子がかなりいるらしいんです。
そこで。
うちの娘は中学校の美術部の同級生2人を誘い、色画用紙にイラストを描いて、簡単な写真入れに仕立て、それをプレゼントしたい、と言い出したので、またちょこっとくすぐってみました。
すると。
これまた先方の代表者に掛け合ったところ、難なく実施許可がおり、ついでに中学校で比較的なついている?国語の先生に頼んで、大量の色画用紙をゲットしてきて量産体制に入りました。

そして先日。
学校に長女宛のはがきが一枚届きました。
それはなんと、誕生日祝いの手作り写真入れをもらったお母さんからのお礼状。
担任の先生は、そのはがきを素っ気無く長女に渡したそうですが、そんなことおかまいなしにそれを見た長女は顔面土砂崩れ。
はがきの差出人は長女と直接会ったことはない人だったようです。しかし、その方が受け取った写真入れは、どうやら長女が最初に描いた絵らしく、親子ともその絵柄を気に入ってとても喜んでいること、次回は長女がボランティアをしている日にその施設に遊びに行きたい旨書かれていたので、もう大変。一緒にイラストを描いている友人たちのところに飛んで行って、3人で大騒ぎ。
そして一日中にやにやしっぱなしで帰宅し、夕飯食べてる間も顔がほころびっぱなし。


こういうのって、労働の対価として正しいよなぁ。
見ていて羨ましくなりました。