Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

口太鼓でドゥンドゥンバ

2007-10-10 | ダトトパ教本(ネット版)
最近、何人かの古い知り合いから、「お前、ドラム叩けなくなってるんじゃないの?」とか、「アフリカンだなんだって、もうブルースとかジャズとか、やる気ないんじゃないの?」な~んてご心配の声をいただいた。
そ、そんな、心配御無用。
ドラムはまだまだ叩けます。キックの符数が多いとやばいですが。
別に、マリンケの音楽を学んでいるからって、そういった自分のバックグラウンドを捨ててしまったわけじゃないっす。
否、むしろシャッフルとか、いわゆるファンクのはねた感じって、どんなものが元になってるのか、ルーツを遡っていったらこうなっちゃった、ってだけで。
だいたい、一般的なポップミュージックは、荒っぽく大別すれば4拍子系か3拍子系。
音符とか小節という概念を持ち出せば、4/4、3/4、8/8、6/8、16/16とかって、4の倍数が分母になっているものばかり。問題はその一つ一つの音符がいくつに割られるか。
でも、そんな風に整数的に考えすぎるとグルーヴなんて出やしない。
リズムなんてもっとおおらかなもの。揺れもすれば走りもする。それを全て飲み込んでアンサンブルするところに合奏の醍醐味がある、と勝手に思ってるんだけれど。

というわけで口太鼓だ。

「とチットぱッとチットぱッとチットぱッとチットぱッ」

これじゃなんだかわかりませんね。

このところ参加しているMetal Guinee主催のジェンベ・ワークとダンス・ワーク。
いずれもお題はドゥンドゥンバ。
基本的に3拍が連なったフレーズで構成されるこの曲(というか様式というべきか)、無理やりハチロクだとして、アタマから乗っかることが出来ればなんとかなるが、途中一瞬でも迷ったりするとあっさりグルーヴから弾き飛ばされ、川のほとりの傍観者といった風情に陥る。
他のリズムと何が違うって、1拍目というかアタマというか、とにかく最初の音が弱く、裏拍というか、2拍3拍に横太鼓のアクセントがあることが多いため、そっちに引っ張られてしまうともうアウト。
考えてみりゃレゲエでもそうだけれど、アタマがあろうがなかろうが、グルーヴを感じていれば見失うこともないはず、だから、現状はリズムを「感じていない」、リズムが「身体に入ってない」という状態なのだ。

アタマからいくと、

パタコパタコッドデンドドぱットパッッぱットパッッ

と聴こえる(パタコパタコってのがカウント出しのジェンベフレーズ、ひらがなの「ぱ」がアタマ)。
途中見失うことがあっても、「ドデンドド」が出てきたら「ぱッ」とやれば入れる、というのが講師であるメタギ・タカギくんの説明。
ところが、横太鼓だけ聴いていると、

パタコパタコッドデンドドッッとットトッッとットト

となって、ケンケニの「ッッとットト」が耳に残り、気付くと「とットトッッ」という具合に微妙にひっくり返った位置をアタマに感じてしまう。
ケンケニのフレーズを「とットトッッ」として捉えた場合(本来は「ッッとットト」)、本来のアタマ(ぱットパッッ)とのズレは、2拍前もしくは4拍後。
ジェンベと合わせると「とパトトぱッ」となるが、本来は「ぱっとパトト」と聴こえなくてはならない(感じていなくてはならない)。
否、無論、実際にはドゥンドゥンもサンバンも入るし、ベルも鳴っているから、アタマの「ぱ」の位置にサンバンが鳴っていることが多いのだが、まだそこまで3本の太鼓を総体として捉えきれていないのだ。
前掲のタカギくんの解説では、「とットト」ときたら「ぱッ」とやれば入れる、とのことだったが、それだけではどうもしっくりこない。
結局、自分にとって一番入りやすい捉え方を探るしかないのだが、この曲は、基本は3音符×2=6音符で1フレーズなので、いわゆるハチロク、あるいはスウィングの手順に無理やり置き換えてみると、例えばハイハットの動きに当てはめれば、「ッッとットト」であれ「とットトッッ」であれ、とにかく「と」の次の「ッ」が、チッとハットを閉じるタイミング。
ならば、「と(チ)トトぱッ」とハットを開ければ、そのまんまスウィングしていくんでないかい?あれ、ちょうどいいかも?!?

というわけで、どうやら私にとっては

とチットぱッとチットぱッとチットぱッとチットぱッ

あるいは、

(とチッ)トぱッとチットぱッとチットぱッとチットぱッとチッ

と口ずさみながら叩くと乗れそうだな、ということに気付いた(ケンケニの「トト」を「ット」と省略)。
ハチロクで言えば、スネアが入るバックビートの位置(4拍目)をプッシュする感じか?
しかし、ちょっと待て。
これって、いわゆるシャッフルじゃないの?
両足でやったらタップダンスそのまんま。
ついでに、この稿の冒頭で、ケンケニやドゥンドゥンのアクセントが裏というか後ろにある、なんて書いてしまったけれど、これはむしろ前にあって、まさにケンケニはジェンベを引っ張る役割。
オーナメンション・ノートとか言うんだっけ、こういうのって?

ドゥンドゥンバがうまく叩ける確証はまだ持てないけれど、俺のシャッフルはまたちょっと変化しそうだ。

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