Baradomo日誌

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koraのはなし ~ Adouna(あるいはAduna)

2010-01-26 | 今日の「この音」


Sousou&Maher Cissokoというコラ奏者のデュオ(夫婦?)のアルバムがある。
タイトルはAdouna。
勿論、Adounaという曲が入っている。
コラの楽曲というとモードに基づくため、1コードもしくは2コードというイメージを強く持っているが、この曲は単純なスリーコードの循環に聴こえる。アコースティックギターも入っているせいだろうか?そして、諭すようなやさしいメロディがたおやかな女性ボーカルで歌われる。男性ボーカルに代わってもやわらかな陽の光をあびているようなやさしさは変らない。
歌詞の内容がわからんので印象に過ぎないが、深い慈愛に満ちた空間を感じる。
現時点で手持ちの音源はこれだけだから、これがトラッドなのかどうかわからない。
できればコラの演奏によるAdounaという曲がほしいんだがな。
でも俺が歌ったら暑苦しいか?いっそ日本語の詞をつけるとか?

先日、メールでやり取りをさせていただいたあるコラ奏者の方(日本人)がおっしゃっていた、「セネガルのミュージシャンに弾いてくれと言われたが、知らなかったので弾けなかった」曲が「アドゥナ」というタイトル。
それがこのSousou&Maher CissokoのAdounaとは断定できないんだけれど、そのコラ奏者に「弾いて!」と言ったミュージシャンも10年位前に某所で「アドゥナ」という曲を歌っていた記録が出てきたから、そのミュージシャンにとって大切な歌なんだろうな。

セネガルといえばユッスー・ンドゥール。彼のアルバムにもadouna(Life)という曲が入っているそうだ。
さらに検索してみたら、ギニアのBa CissokoのElectric Griot Land(!)というタイトルのアルバムにもAdunaという曲が入っていることがわかった。
コラの音源、ってことでいくとBa Cissokoが一番近いのかもしれない。
ここ日本でも、清水靖晃さんというサックス奏者がセネガルのワジス・ディオップという方と一緒にアルバムを作っていて、その中にもadunaという曲があるらしい。
いずれも音源は未聴だが、清水さんのHPに清水バージョンの歌詞が載っていた(作詞はワジス・ディオップ)。
下記に示したのは、前述のSousou&Maher Cissokoのバージョンと共通する?と思われる部分。

Aduna potu ndala
Dangaye naan, diox sa morom naan
Aduna potundala
Dangye naan, diox sa morom nano nano

(大意)
生命というのは
大きいコッブ一杯の水と同しなんだ
それを飲む時には、汚さないでね

ちなみにこの冒頭の部分、Aduna potu ndalaってのをgoogleで検索すると、セネガルのスーパーイーグルスというバンドのアルバム収録曲のタイトルでもあった(そちらではAduna poti ndala)。

(大意)にあるように、Adouna(あるいはAduna)とは、ウォロフ語で「生命」を意味するそうだ。
とか言って、ネット上で入手したウォロフ(ガンビア)~英語の辞書には出てこないんだけど、ウォロフ~仏語辞典にはaddunaと出てくる。
ちなみにガンビアのウォロフ~英語辞典では、Life=baken(バケン?バクン?)となっているから、一口にウォロフと言ってもセネガルとガンビアではまた違うのかもしれない。

しかし、この「アドゥナ」っていう言葉の響きがいいな。
スス語(だったよな?)の「ドゥニヤマ」(世界とか平和とかの意味)と同じくらい好きな響き。
多分、「ドゥ」で口をすぼめて「ナ」や「マ」で母音がaで終わるのがいいんだろうな。
やはり女性に歌ってもらった方がいいような・・・。


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