過去、ライブ中にベースの音が聴こえない、と言うか、「消えた」という感覚を味わったことがある。特に、あるベーシストと共演すると、ライブでは毎回、彼の音が「消えた」。
しかし、離れた位置にいる彼の体温までも感じられそうなほど近くにその存在を感じる。
そんな時、肝心の出音は非常に心地よいグルーヴとなっているらしい(当時の観客談)。
それはきっと、なによりも彼のプレイヤビリティのなせる業であり、また、テクニック云々を超えて、双方の波長が見事に合致したために起きる奇跡のようなこと。
人前で演奏するってことは、多分、そんな奇跡を絶えず提供していかなきゃならない、ってことなんだろう。
日曜日のthe Fool Caféでのライブ。
いつもどおり、アコギ+ジェンベ。単音・低音のベースとは違い、アコギのコード音が完全に「消える」ことはないけれど、ギターの音よりも中村翔その人の気配を感じて叩いている時間がほとんど。
ギタリストとしての彼の腕がいいことはもちろんだけれど、随分と練れてきたものだ。
観客の皆さん、ありがとうございました。
またここでやりたいです。
さて。
日曜日のメインアクトは、岩原大輔氏・山下剛史氏によるアコースティックユニット、MURPHY。
初めてライブ観戦したけれど、いい意味で荒くて良い。
岩原さんのジェンベ+αによる繊細なパーカッション遣いは無論のこと、山下さんの豪快なギターカッティングは説得力がある。役割分担は俺等と間逆だな、と思うけど、そこは十人十色。編成が似てるからって、同じことやってたんじゃ意味がない。
たまたま店側にPA担当が不在のため、急遽PAも担当して音作りの段階から絡ませてもらったおかげで、このお2人がどんな音を出そうとしているのか、その輪郭程度は理解できたように思う。
本編終了後、アンコール。
セカンドライン風Got my mojo workin’が始まったところで岩原氏よりお呼びがかかり、私ら2人も飛び入り参加。
場を荒らさぬようがんばりま~す!
ところが。
自分の感覚より若干テンポが速く、ソロは自滅!
あれれれ~っ?って感じで弱気に中途半端なフレーズを叩いてあっさり終了。
かっちょわり~。リズム叩くのはなんら問題ないんだけどね。
なんだかなぁ。
ま、いつだって、恥かきながらもがいてきたんだし。
気にしない気にしない。これも勉強、あれも勉強。
そして再度アンコールがかかり、再び混ぜてもらうことに。
今度は彼らのオリジナル楽曲。「単純な4・4の曲だから、てきとーに合わせて!」という言葉にすっかり安心。
始まってみればちょっと16っぽい、若干はねた曲。
今度はソロとらないよ、アコンパだけで行こうかね、と岩原さんの手元を覗き込みながら、ほぼ同じパターンを叩いているうちに、だんだん気分良くなってきちゃって、ワンコーラス終わったあたりで構造が見えたのをいいことに、それ以降はいくつかのアコンパを混ぜ、ついでにメロディの隙間にフィル(というより自分としてはオブリのつもり)を入れながら、本当に自由に、勝手に叩いてしまった。
ま、タイム感はキープしつつ、なんだけれど。
場を壊すプレイはしなかった、と思ってますが(否、壊しっぱなしだったりして・・・)。
ここからは勝手な感想。
俺自身は確信犯的に絶えずフレーズを変化させていったのだけれど、もともとそういう構成だったのか、彼による故意か偶然かわからないけれど、岩原さんのフレーズが次第にソロっぽくなっていった時、当方の感じているグルーヴとぴたっとはまる瞬間が何度か訪れ、次第にその間隔が狭まっていった。よし、ここだ!と思うと、少しずつではあるがこちらからもレスポンスを返せるスペースが見えてきた(勝手な感想ですよ、あくまで)。
きっと、岩原さんがこちらの意図を察してそうしてくれたのだろうし、それだけ岩原さんの間口が広い、ってことなんだけれど、彼が完全にフリーなソロに移行してしまうと、多分「普通」で、つまらない音になってしまうだろう(い、否、岩原さんの超絶プレイは十分凄いんですけど)。
先日、某ライブハウスのスタッフから「パーカスのアンサンブルを!」という話をされてから、漠然と考えていたことではあるけど、「ここは○○のソロ!」とか、「○○は◇◇のアコンパだけ」とか、きっちりと役割分担を決めて演奏するだけではなく、絶えず2人のドラマーがコール・アンド・レスポンスしながら絡み合うようにして、総体として1つのグルーヴを紡ぎだすことが出来たら、それはどんなに素晴らしいことだろう。
踊りまくるお客さんを、岩原さんの肩越しに眺めつつ、「これが、入り口か?」と感動してしまった。
多分、この夜一番おいしい思いをしたのは俺だろうな。
岩原さん&山下さん、ありがと~ございました。
しかし、離れた位置にいる彼の体温までも感じられそうなほど近くにその存在を感じる。
そんな時、肝心の出音は非常に心地よいグルーヴとなっているらしい(当時の観客談)。
それはきっと、なによりも彼のプレイヤビリティのなせる業であり、また、テクニック云々を超えて、双方の波長が見事に合致したために起きる奇跡のようなこと。
人前で演奏するってことは、多分、そんな奇跡を絶えず提供していかなきゃならない、ってことなんだろう。
日曜日のthe Fool Caféでのライブ。
いつもどおり、アコギ+ジェンベ。単音・低音のベースとは違い、アコギのコード音が完全に「消える」ことはないけれど、ギターの音よりも中村翔その人の気配を感じて叩いている時間がほとんど。
ギタリストとしての彼の腕がいいことはもちろんだけれど、随分と練れてきたものだ。
観客の皆さん、ありがとうございました。
またここでやりたいです。
さて。
日曜日のメインアクトは、岩原大輔氏・山下剛史氏によるアコースティックユニット、MURPHY。
初めてライブ観戦したけれど、いい意味で荒くて良い。
岩原さんのジェンベ+αによる繊細なパーカッション遣いは無論のこと、山下さんの豪快なギターカッティングは説得力がある。役割分担は俺等と間逆だな、と思うけど、そこは十人十色。編成が似てるからって、同じことやってたんじゃ意味がない。
たまたま店側にPA担当が不在のため、急遽PAも担当して音作りの段階から絡ませてもらったおかげで、このお2人がどんな音を出そうとしているのか、その輪郭程度は理解できたように思う。
本編終了後、アンコール。
セカンドライン風Got my mojo workin’が始まったところで岩原氏よりお呼びがかかり、私ら2人も飛び入り参加。
場を荒らさぬようがんばりま~す!
ところが。
自分の感覚より若干テンポが速く、ソロは自滅!
あれれれ~っ?って感じで弱気に中途半端なフレーズを叩いてあっさり終了。
かっちょわり~。リズム叩くのはなんら問題ないんだけどね。
なんだかなぁ。
ま、いつだって、恥かきながらもがいてきたんだし。
気にしない気にしない。これも勉強、あれも勉強。
そして再度アンコールがかかり、再び混ぜてもらうことに。
今度は彼らのオリジナル楽曲。「単純な4・4の曲だから、てきとーに合わせて!」という言葉にすっかり安心。
始まってみればちょっと16っぽい、若干はねた曲。
今度はソロとらないよ、アコンパだけで行こうかね、と岩原さんの手元を覗き込みながら、ほぼ同じパターンを叩いているうちに、だんだん気分良くなってきちゃって、ワンコーラス終わったあたりで構造が見えたのをいいことに、それ以降はいくつかのアコンパを混ぜ、ついでにメロディの隙間にフィル(というより自分としてはオブリのつもり)を入れながら、本当に自由に、勝手に叩いてしまった。
ま、タイム感はキープしつつ、なんだけれど。
場を壊すプレイはしなかった、と思ってますが(否、壊しっぱなしだったりして・・・)。
ここからは勝手な感想。
俺自身は確信犯的に絶えずフレーズを変化させていったのだけれど、もともとそういう構成だったのか、彼による故意か偶然かわからないけれど、岩原さんのフレーズが次第にソロっぽくなっていった時、当方の感じているグルーヴとぴたっとはまる瞬間が何度か訪れ、次第にその間隔が狭まっていった。よし、ここだ!と思うと、少しずつではあるがこちらからもレスポンスを返せるスペースが見えてきた(勝手な感想ですよ、あくまで)。
きっと、岩原さんがこちらの意図を察してそうしてくれたのだろうし、それだけ岩原さんの間口が広い、ってことなんだけれど、彼が完全にフリーなソロに移行してしまうと、多分「普通」で、つまらない音になってしまうだろう(い、否、岩原さんの超絶プレイは十分凄いんですけど)。
先日、某ライブハウスのスタッフから「パーカスのアンサンブルを!」という話をされてから、漠然と考えていたことではあるけど、「ここは○○のソロ!」とか、「○○は◇◇のアコンパだけ」とか、きっちりと役割分担を決めて演奏するだけではなく、絶えず2人のドラマーがコール・アンド・レスポンスしながら絡み合うようにして、総体として1つのグルーヴを紡ぎだすことが出来たら、それはどんなに素晴らしいことだろう。
踊りまくるお客さんを、岩原さんの肩越しに眺めつつ、「これが、入り口か?」と感動してしまった。
多分、この夜一番おいしい思いをしたのは俺だろうな。
岩原さん&山下さん、ありがと~ございました。
フフフ、、。
お客さんあってのライブです。
楽しんでいただけたようでなによりですがな!
しかし、パーカッションのユニットかぁ~。
夢が膨らむな。
ジェンベ続けていれば全国の叩いている人と必ず一緒に叩けるものと僕は勝手に信じてます。
いつか、お会いできることを楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
私自身、演奏活動は長いことやってますが、「扉が開いていくような感覚」は久しぶりでした。
いつかお会いできるとうれしいですね!
お互い、がんばりましょう!