若い消費者会員さんから1ヶ月ほど前に配送された低農薬玄米にコクゾウムシが2~3匹いたとの電話連絡がありました。
コクゾウムシについては毎年苦情やお問い合わせが寄せられています。以前、コクゾウムシについては「配送だより」に以下のようなコメントを載せました。
「 お米にコクゾウムシが入っているという指摘を受けました。現在お米は籾で保存しておいたものを出荷直前に精米し配送しています。その時点でもかなりのコクゾウムシが見受けられますが精米によって、いったんは除去してしまい、袋詰めする時点ではほとんど見あたりません。
しかし、私の家でも常温で保存しておくとどこから入ってくるのか、もしくは中にいた卵がかえるのか、少しずつ見受けられるようになります。指摘された方は、8月5日に玄米15キロを注文され、25日に連絡がありました。やはり最初はコクゾウムシは見受けられなかったそうです。
先日テレビを見ていたら、ペットボトルにお米を入れ冷蔵庫に入れておくと虫も入らず、長く美味しいお米が食べられると言っっていました。お米を注文されている方で、他にもコクゾウムシの発生がありましたらご連絡ください。この時期はいつもコクゾウムシの発生に頭を痛めていますが、何かいい方法がないか考えてみたいと思います。」 (2011・9・26)
「お米のコクゾウムシについての問い合わせが数件寄せられています。コクゾウムシは4月の下旬ころから活動し始め、気温が30度前後の夏場が活動のピークらしいです。米粒一個に卵を一個産み付け、それが数日で孵 化し早いものでは20日ぐらいで成虫になります。やさいの会の米はゾウムシの侵入を防ぐため出荷直前に精米しているのですが、常温で貯蔵しているので、すでに籾の中にまで生み付けられ精米機でも除去できなかった 卵が残っていたのかもしれません。対策としては、唐辛子、わさび、ニンニクや市販の忌避剤で虫を近づけないようにしたり、ペットボトルなどに入れ冷蔵庫の中に入れておくなどの方法があります。繁殖サイクルを考えて少量づつ購入する方法もあります。米の中にいる虫は日のあたるところに広げておくとどこかに行ってしまいます。(米の味が少し落ちますが)ただ、コクゾウムシにかじられたお米でも安心して食べられます。逆に虫がつかないようなお米は農薬を使っている可能性があるので、黒い虫がいるということは安全の証しなのかも ・・・。」(2010.9.9)
やさいの会の例会では、夏場は常温で保管しておくと必ずコクゾウムシは発生する(農薬を使用しない栽培方法では特に・・・)という認識に立ち、配送後二週間を越えてからのクレームには応じないことにしています。
しかし今年は残念ながら7月にはお米の販売を終了してしまったのでコクゾウムシの心配はなさそうです。