後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

年々歳々紅葉の季節も巡りゆき年も暮れて行く

2012年12月19日 | 日記・エッセイ・コラム

つい先日、平林寺の紅葉を楽しんだと思っていたらもう師走も19日になってしまいました。こうして日輪はめぐり今年も静かに暮れてゆきます。

年々歳々紅葉の季節も巡りゆき、毎年おなじように年も暮れて行くのです。

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3日前の16日には衆議院議員の選挙があり民主党惨敗、自民党大勝となったので日本中が大騒ぎをしています。

しかし上の紅葉の写真を見ながら、少し大きな視野で考えてみるとそんなに心を騒がせないほうが良いと思います。

アメリカのある調査機関が発表していますが2030年頃の世界はアメリカ、中国、インド、ロシア、ヨーロッパなどの多極構造になるそうです。アメリカの衰退は歴史の必然です。運命の巨大な歯車がゆっくり回っているのです。この予想については2日前の記事で書きましたが、今日は具体的に我々の生活がどのようになるか書いてみます。(12月17日の記事:「日本を取り戻す!」と叫んだ安倍自民党が圧勝・日本人の本音へ訴えた )

日本は日米安保でアメリカ陣営にあるのです。当然、日本も衰退します。しかし衰退を怖れてはいけません。衰退しながらも幸福な国にすれば良いだけのことです。

衰退と言っても食べ物に困るほどのことはありません。戦後の住宅難のようなことにもなりません。

強いて例を上げれば2030年の頃の日本は現在のフィンランド、ノルウエーやスエーデンのような国になるのでしょう。

国内総生産、GDPでは中国やインドが巨大になりますが、日本は高品質な工業製品を作ってその輸出入収益でかなり裕福な生活が出来ると思います。

高品質な工業製品とは高級デジカメ、多機能な携帯電話、高級自動車、信頼性の高い小型旅客機、信頼性の高い船舶用エンジン、コンピューター制御の精密工作機械んどなどいくつもあります。

2030年の頃の日本が幸福な国になるために一番重要なことは人々の心の持ち方です。過度な贅沢を追い求めず、「足るを知る」という気持ちになることです。

金持ちになった中国人やインド人を羨んだり、嫉妬したりしないことです。もちろん中国人やインド人を軽蔑したりしないことです。嫉妬したり軽蔑すると自分が幸せになれないのです。

日本が衰退するという言い方は日本が第二次世界大戦の前のように貧乏な国になるという意味ではありません。衣食住に困窮するという意味ではありません。

日本のGDPで比較すると中国やインドや、ひょっとすると韓国や台湾に抜かれるかも知れません。しかしアジア全体の生活程度が格段に上がるのです。それは実に喜ばしいことです。

顧みればスペインやポルトガルによる大航海時代からアジア諸国はイギリスをはじめヨーロッパ諸国の植民地として搾取され、貧困に喘いでいたのです。そんな状態が第二次世界大戦の終わりまで300年、400年と続いたのです。

その不幸を脱却して日本の周りの国々も豊かになるのです。日本だけが不幸に満ち溢れている国になる筈がありません。

日本が衰退するという意味をもう少し具体的に説明します。

立派な別荘を持っていた人はそれを手放して質素な山林の中の小屋にします。

豪華な新品のフランスのクルーザーを持っていた人は中古の日本のクルーザーにします。

高級外車に乗っていた人は日本車にします。

高級なレストランにしか行かなかった人はファミリーレストランや「すき家」「吉野家」の廉価な食事にも行くようになります。

これは不幸ですか?困窮した生活ですか?幸せな家庭が崩壊しますか?

愛があれば何物をもおそれることはありませ。

安倍総理大臣に変わっても日本の衰退の運命の歯車は止められません。せいぜい日米安保体制を強化して尖閣諸島近海から中国の艦艇を追い出すだけです。

溜飲は下がりますが日本はゆっくり、ゆっくり衰退して行くのです。

おそれる必要はありません。あなたの愛がこの日本を幸せな国にするのです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


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