後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

西洋文化と日曜日のミサや礼拝

2015年03月15日 | 日記・エッセイ・コラム
西洋文化はキリスト教の影響を深く受けているとよく言われています。しかしその
影響はあまりにも広く、そして深いので、この文章の意味は分かり難いのです。しかし日本の文化は仏教の影響を深く受けていますと言えば何となく分かるような気がします。
それではキリスト教で重要なものは何でしょうか?聖書も重要ですし、聖歌も重要ですが、一般信者にとって最も重要なものは日曜日ごとのミサや礼拝式です。
日曜日ごとに教会に集まって、一緒に聖書の朗読を聞いたり、牧師さや神父さんの解説を聞きます。一緒にお祈りもします。そして聖歌を歌って終わります。この様な合同でのお祈りの会をカトリックではミサと言い、プロテスタント宗派では礼拝式と言います。
このお祈りの会の内容を理解出来ればキリスト教のことが分かります。西洋文化へ影響を与えた考え方が分かります。
それではミサや礼拝式とはどのような内容で、ミサと礼拝式の違いはどこにあるのでしょうか?答えは非常に簡単です。その前にカトリックの長崎、大浦教会でのミサの風景とヨーロッパの華麗な教会でのミサの風景の写真をご覧下さい。



プロテスタント派の礼拝式とカトリックのミサの共通なものは聖歌があって始まり、聖書の朗読を聞いて、牧師さんや神父さんの解説と説教を聞き、一緒にお祈りをすることです。
そして礼拝式とミサの決定的な違いは、ミサではイエスの体に見立てたパンの一片を神父さんが信者の一人一人の口に入れてくれたり、手の平の上に乗せてくれることです。
プロテスタント派の礼拝式では普通これはしないである特定の日に聖餐式として行う宗派もあります。
それではパンの一片とか聖餐とは何でしょうか?それを理解するためにレオナルド・ダヴィンチが描いた最後の晩餐の絵画をご覧下さい。

この絵はヨーロッパ人なら誰でも知っている有名な絵画です。イエスを囲んで12人の弟子が夕ご飯を食べている光景です。この後、イエスは反対派の訴えでローマ兵に逮捕され、十字架につけられ処刑されます。
この最後の晩餐でイエスはパンを取り、「これは私の体」と言って割いて弟子たちへ食べさせます。葡萄酒の杯を取って、「これは私の血」と言って弟子たちに飲ませます。
カトリックではミサの終わりごろに神父さんが下の写真のような白い小さなパンを取り、神に祈ってそれをイエスの肉体に聖変化させた後で、信者一人一人へ渡すのです。

このパン片の有無がカトリックとプロテスタント派の違いなのです。
イエスの肉体がパン片という神秘的なことはプロテスタント派では重要視しません。
不思議なことや神秘的なことはなるべく少なくしようと下のが宗教改革と言えば言い過ぎでしょうか。
しかし宗教には不思議なことや神秘的なことは非常に重要なのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

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