後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

キリスト教は愛の宗教だと実感した今日のミサ

2019年06月02日 | 日記・エッセイ・コラム
毎週、日曜日はカトリック小金井教会のミサの風景写真をお送りしています。
今日も何時ものようにお送りします。









カトリックの教会では他の教会や修道院から神父さまを招いてミサの司式と説教をして貰います。毎週ではありませんが10回のミサがあれば5,6回は招いた神父さまが務めてくれます。何時もの主任司祭と違った新鮮な感性で指導してくれます。
今日は初めて来てくれたレミ神父さまがミサの司式と説教をしてくれました。今日示した写真に写っている白い鬚の神父さまです。
2つのことで感動しました。
(1)レミ神父さまは素朴で俗っぽくないのです。
純粋な人柄が集まった小金井の信者へ感銘を与えたのです。
カトリック教会には住み込んで信者の世話をする主任司祭さんがいます。信者の結婚式やお葬式の世話などどうしても俗世間の世話をしければなりません。ですから主任司祭は少し俗にそまるのです。
ところが修道院や宣教会からの神父さまは全然俗っぽくないのです。そのような神父さんやシスター達は一般の信者の信仰心を強めてくれるのです。
今日のレミ神父さまはまさしくそのような方でした。

(2)レミ神父さまはキリスト教は愛の宗教だと実感させてくれたのです。
私どもは神の愛を実感するためにミサに行くのです。
そしてミサを司式している神父さまの愛を感じて神の愛を確信するのです。
レミ神父さまは初めて会った小金井の信者一人一人を強く愛してくれたのです。愛は感じるもので説明するものではありません。
レミ神父さまは信者に向かって「愛しています」と決して言いませんでした。その代わり神父は信者を祝福し、良い事があるように祈ります。信者も神父を祝福し、良い事があるように祈って下さいと言ったのです。
そして親子も夫婦もお互いを祝福し、良い事があるように祈りなさいと言うのです。お互いを大切に思いなさいという意味です。
お互いを祝福し、良い事があるように祈り大切に思うことは愛し合いなさいという意味です。
レミ神父さまは日本人が「愛」という言葉をあまり好きでないことを知っているのです。「愛」の代わりに「大切にする」という意味に置き変えたのです。
そして今日イエスさまが天に上ったように私共も一緒に天に昇る日が来るのですと説教しました。

長くなるので結論だけ書きます。
「レミ神父さまは初対面の信者に神の愛を実感させる人間です」
我々もレミ神父さまを愛します。

ちょっと今日のミサの感想を書きました。
===参考事情========================
聖ペトロ・パウロ労働宣教会、http://www.mopp.sakura.ne.jp/custom3.html

レミ・オード (Rémi AUDE) 神父
わたしは,1948年3月にフランスのトロワで生まれました。ソルボンヌで近代・古典文学を学んだ後,1970年に MOPP に入りました。トゥルーズの共同体で10年間暮らしたのち,1983年に日本に派遣されました。
わたしは電気技術者として,電気製品の組立てをしている会社で働いていましたが,定年退職しました.
わたしの福音宣教者としての活動は,特に,典礼を活性化すること,そして,いくつかの祈りのグループを指導することです。
小教区の求めに応じて,聖書朗読者を養成したり、新しい典礼聖歌を教えたりしています.
また,生け花の先生の協力を得て,神の御ことばを生け花で表現することもしています。
毎月第二土曜日の午後、教会で友達と一緒に歌の練習をした後、夕の祈りをします。
わたしの趣味は、弓道です。

民族の誇り、巨大古墳が高く評価され世界遺産に

2019年06月02日 | 日記・エッセイ・コラム
今年は日本の巨大古墳が高く評価され世界遺産に登録されることが確実になりました。
この巨大古墳は通称、仁徳天皇陵と呼ばれています。それを含む「百舌鳥・古市古墳群」が登録されるのです。
その内容を、https://tabicoffret.com/article/76285/index.html からお送りします。
世界遺産は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が主催する【世界遺産委員会】での審議を経て決定します。2019年に新たに登録される世界遺産は、アゼルバイジャン共和国で開催される第43回世界遺産委員会で審議される予定です。
日本からは候補地として「百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)」が推薦されています。
2019年5月14日、世界遺産委員会の諮問機関であるイコモス(ICOMOS)により、「百舌鳥・古市古墳群」を世界遺産に登録するよう勧告がありました。
「百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)」は、大阪の南部に存在する巨大古墳群の総称です。百舌鳥(もず)エリア(堺市)の23基と、古市(ふるいち)エリア(羽曳野市・藤井寺市)の26基を合わせた49基が対象となります。

<国内最大の通称、仁徳天皇陵古墳(堺市)>
49基の中で最も規模が大きい古墳は通称、「仁徳天皇陵」と呼ばれる全長486メートル、高さ35.8メートル、体積140万立法メートルにもおよぶ国内最大の前方後円墳です。教科書などで目にしたことがある方も多いでしょう。一方、最小の古墳は全長23メートルですので、大きさはまちまちです。
ちなみに「仁徳天皇陵」はクフ王のピラミッド(体積260万立方メートル)、秦の始皇帝墓陵(体積300万立方メートル)に並ぶ「世界三大墳墓」のひとつと称されています。

<国内7位の大きさのニサンザイ古墳(堺市)>
古墳は日本各地にありますが「百舌鳥・古市古墳群」は、大規模な前方後円墳を中心に、小規模な円墳や方墳など多様な古墳で構成されているため、古代王権形成期(4世紀後半から6世紀前半)の古墳築造の様子がよくわかる遺産として世界遺産に推薦されているのです。

1番目の写真は通称、仁徳天皇陵古墳です。

2番目の写真は国内7位の大きさのニサンザイ古墳(堺市)の写真です。

3番目の写真は通称、仁徳天皇陵などを空撮したものです。
また通称、応神天皇陵古墳は羽曳野市にあり、今回の登録に含まれています。墳丘長約425メートル、後円部直径250メートル、高さ35メートル、前方部幅300メートル、高さ36メートルです。百舌鳥古墳群の通称、仁徳陵古墳(大仙古墳)に次いで2番目の大きさです。

通称、仁徳天皇陵古墳に隣接する大仙公園内の「堺市博物館」では仁徳天皇陵をはじめとする古墳の情報や出土した実物資料を見ることがきるほか、大型スクリーンで古墳の雄大さを体感できるVR映像など、見どころのある展示を楽しめます。
また、南海堺東駅前の堺市役所21階展望ロビーからは、仁徳天皇陵古墳をはじめとする古墳群を望むことができます。

さてここで日本の世界文化遺産の一覧を見てみましょう。
なお(1)、(2)、(3)、、などと番号をつけたものは宗教や信仰に関連するものです。
(1)法隆寺地域の仏教建造物(平成5年記載)
姫路城(平成5年記載)
(2)古都京都の文化財(京都市,宇治市,大津市)(平成6年記載)
白川郷・五箇山の合掌造り集落(平成7年記載)
原爆ドーム(平成8年記載)
(3)厳島神社(平成8年記載)
(4)古都奈良の文化財(平成10年記載)
(5)日光の社寺(平成11年記載)
琉球王国のグスク及び関連遺産群(平成12年記載)
(6)紀伊山地の霊場と参詣道(平成16年記載)
石見銀山遺跡とその文化的景観(平成19年記載)
(7)平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―(平成23年記載)
(8)富士山―信仰の対象と芸術の源泉(平成25年記載)
富岡製糸場と絹産業遺産群(平成26年記載)
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業(平成27年記載)
ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献‐(平成28年記載)
(9)「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(平成29年度記載)
(10)長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(平成30年度記載)
(11)百舌鳥・古市古墳群

総数19件のうち11件も宗教や信仰に関連するものです。それらが日本民族の固有の文化において非常に重要だったことを明白に示しています。
特に去年の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は世界に例が無い禁教と潜伏キリシタンの歴史なのです。
隠れキリシタンの歴史は日本人の精神文化の誇りです。250年近くの禁制の中でも人々は勇気をもって、不屈の精神で信仰を守ったのです。この日本民族の勇気と不屈の精神文化が高く評価されて国連の世界文化遺産として認定されたのです。

構成資産の内容は次の3つの種類になります。
1、日本が厳しい鎖国政策をとるきっかけとなった「島原・天草一揆」で信者たちが立てこもった「原城跡」
2、弾圧を逃れて移り住んだ離島の集落
3、1865年に、潜伏キリシタンが外国人神父に信仰を打ち明けた「信徒発見」の舞台となった「大浦天主堂」などです。

4番目の写真は無人島になってしまった野崎島の集落跡に残った教会です。

5番目の写真は天草の崎津集落です。

このように日本独自の歴史的な文化が国連の世界の文化遺産に登録され、世界中の人々へ紹介されることは嬉しい限りです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)