後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

雪の都立小金井公園

2014年02月10日 | 写真

道路の雪もだいぶ消えて車が通れるようになりました。

広々とした雪原の写真を撮ろうと小金井公園へ行ってきました。

北国の雪原を思い出しながら意味も無く歩きまわって来ました。

梅林に梅がチラチラ咲いていました。爽快な気分です。

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田母神氏の得票59万票が暗示する日本の右傾化

2014年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

今回の東京都の知事選挙は、舛添氏が198万票、宇都宮氏が94万票、細川氏が91万票、そして田母神氏が59万票でした。(得票数は千の位で四捨五入しました)。

いささか人徳はありませんが、バランス感覚のよい、そして頭の回転の速い舛添氏が都知事になることを有権者が選んだのです。

いろいろな問題のある都政を見事にさばいて、2020年の東京オリンピックを成功させる有能な都知事になると信じています。

さて問題は田母神氏の59万票もの得票数です。

選挙妨害になってはいけないと思い、今日まで書かなかったのですが、彼は現在日本で一番活躍している右翼運動家なのです。

日本の右翼化の為に数多くの本を出版し、右翼思想の普及のために全国各地で精力的に講演会をしている方なのです。

誤解しないで下さい。私もどちらかと言うと右翼が好きです。右翼が悪いと簡単には断罪しません。問題は右翼的意見や信条の具体的な内容です。そのことは稿を改めて書いていきたいと思います。

さて話を田母神氏のことに戻します。

私も彼の選挙運動の様子や演説を何度もテレビで見ました。義理人情に篤く、誠実な人のようです。話も上手で人々を魅了します。

土砂災害のあった大島を訪問し、犠牲者の墓に頭を下げていました。その様子には演技ではない本気の祈りが感じられたのです。

気さくで、ユーモアのある田母神氏のそのような一面に魅力を感じて投票した人々も多かったと思います。

私も親しみを感じましたが彼には投票しませんでした。

東京都の都知事の立場を右傾化運動に利用されたくなかったからです。

さて彼の演説会の様子の写真を下に示します。

Inaugural_meeting_of_gambare_nippon

(上の写真の出典は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E6%AF%8D%E7%A5%9E%E4%BF%8A%E9%9B%84です。)

上の写真を見て後期高齢者の私はさきの戦争中の大政翼賛会の演説会の様子を思い出したのです。

巨大な日の丸。扇動的な垂れ幕の文字。それらに囲まれた演台で田母神氏が熱弁をふるっているのです。

彼の演説内容は以下の資料から想像がつきます。

======田母神氏に関するWikipedeaより抜粋========

憲法9条に関する発言

田母神は2008年11月に第170回国会参議院外交防衛委員会に参考人招致された際、「集団的自衛権を認めるべき」とする改憲論を述べていた。また質問にたった浅尾慶一郎に「集団的自衛権の行使を認めるべきだという趣旨で書かれたのではないということですか」と問われたのに対し、田母神は「特にそこまでは訴えておりません」としつつも「国を守ることについて、これほど意見が割れるようなものは直した方がいいと思います」という答弁をしている。

2009年5月2日に日本青年会議所大分ブロック協議会で開催された護憲派、改憲派による憲法タウンミーティングで、改憲派として参加した。ここで田母神は現行憲法を「何がやりたいか明確でなく、自分の身も守れない永久子ども憲法だ。今のままでは国益を守れない」や「軍人は好戦的と言われるが、自分の部下を死なせたくないから、戦争には慎重だ」と述べ、「憲法9条に『陸海空軍はこれを保持する』と書いたらいい」など日本の現状に即した独自の改憲論を主張した。

広島における講演騒動

日本会議広島支部(会長・松浦雄一郎広島大学名誉教授)の主催で2009年8月6日の原爆忌当日に広島市中区のメルパルク広島で「ヒロシマの平和を疑う」との題目で講演を行うことが計画された。これに対し6月29日に広島市長の秋葉忠利は、日本政府に核武装を主張している田母神が原爆の日に被爆地で行う講演を問題であると講演日程の変更を求め、正式に田母神側に要請書を送付した。

これに対し主催者からは、「とても過激な過剰な反応だと思う」「あたかも圧力をかけるようなやり方は理解できない」などと反発し、「話を聞く前から拒否反応をするのは間違っている」や「核武装の議論をするが、核武装を主張するための講演ではない」と反発したが、田母神が6月20日に広島の新聞社に対し「核兵器は絶対に使われることのない兵器だが、持つか持たないかで国際的な発言力は全然違う。日本のために核兵器を持つべきだと考えており、講演ではそこに触れる事になると思う」と、講演で核武装論に触れる予告をしていたことが明らかになった。

講演は予定どおり8月6日に開催され、当日は会場に入りきらず別室でモニターで視聴したものを含め主催者発表で1400人が集まったが、講演会ではジョークを交えサービス精神旺盛なところを見せて持論を主張した。その中で核廃絶は夢物語であり無理であるが、核保有国は報復が恐ろしいので使用することはないだろうと核抑止についての講演を行った。

福島第一原子力発電所事故に関する発言

東京都で2011年7月末に開かれた『福島支援シンポジウム』で、菅内閣の原発対応に対して「危ない危ないと言われるが、実際そんなに福島の放射線は危なくない。原発の上を飛ぶカラスが落ちましたか。原発近くの海で魚がどんどん浮きましたか。危なくないということがだんだん実証されてきている」と述べている。そして、福島第一原子力発電所の放射線の危険性に疑問を投げかけ、「私は原発推進派。一流の国を目指す上で原発は必要」と主張した。また、稲恭宏の「自然界の世界平均の数倍から数十倍くらいの極低線量率放射線・極低レベル放射能は人間や各種生物の生体機能にとって有益である」とする学説を頻繁に紹介し、当時の民主党政権による福島県民への強制避難指示を「平成の強制連行」と主張している。 なお、これらの考えをきっかけに、原発に批判的な考えを持つ小林よしのりとは、対立することになった。その後も、「福島の『汚染水』レベルの水は欧米では飲食用水なのです。これも情報戦です。」との見解を述べている。また、福島県の放射能避難者に対しては「人の支援を得て避難することが当然という風潮はおかしい。自分で勝手に避難しろと言いたい。甘えるな。」と述べている。

・・・・・以下省略。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E6%AF%8D%E7%A5%9E%E4%BF%8A%E9%9B%84をご参照ください・・・・

この記事で言いたい結論を書きます。

「田母神氏の今回の59万票の得票数は日本社会の右傾化現象を示しているのです。」

日本が本当に曲がり角を曲がりつつあるのです。私は喜びも悲しみもしません。これが厳粛な歴史なのです。国民が選んでいる社会現象なのです。