貫井南町キリスト教会は1965年、アメリカ人ジョン・グレイビル宣教師によって現在の地に創立されました。源流は1678年アメリカ東部のペンシルバニア州のプロテスタントのメノナイト系兄弟団です。1973年、最初の教会堂が建設され2006年には写真のような立派な教会堂に改築されました。3月30日午前に指導者の橋本ひろ祚牧師様のお話を2時間近く伺って参りました。(お名前の漢字はサンズイに合という字と、祚という2字で、「ひろとし」と読みます。始めの漢字が小生のPCには無いので失礼します。)
メノナイト派の歴史はこのブログの3月30日掲載記事と4月1日掲載記事で説明致しました。この教会の教えの一番重要なことは「平和」です。従って平和の教会(Peace Church)と呼ばれ、この宗派の信者だけは、アメリカでは徴兵を免除されています。
この教会の驚くべきことは信者からの献金のみで完全独立採算の運営がなされていることです。数少ない信者からの献金で年間800万円以上の出費を負担するのです。この厳然たる事実があるにもかかわらず、教会は40年以上、東京の郊外に悠然と存続しているのです。広島のご出身の橋本牧師様は40年以上前の大学生の間この教会へ通っていました。
通っている間に、牧師になってこの教会を守って行くことを勧められました。なんの迷いもなくその職業に入ります。大学卒卒業後改めて神学校に通い、メノナイト派の神学を学び、自分の母教会の牧師になって、結婚し、子供も2人育てています。橋本牧師様のお人柄は素直で明るく竹を割ったように気持ちの良い方です。現在63歳、引退したら広島へ帰って母親の看病をしたいそうです。この教会には2つの驚異的な性質があります。
(1)500年前オランダの農民一揆に端を発するアナバプテスト派が遠くアメリカ経由で第二次大戦後、日本に伝わり、日本人の間に「平和の教会」として根づいているという不思議な事実です。
(2)2つ目の驚きは少ない信者で40年以上、キリスト教の教会を情熱的に保持、運営しているという事実です。日本は仏教国です。数多くのお寺が全国にあります。そのなかで、日本人の信者だけによる独立採算で、キリストの教会がゆうゆうと存続していることに感動させられます。
(1)と(2)を考えると非常に不思議な感慨にとらわれます。小金井市、貫井南町キリスト教会の将来の発展をイエス様へお祈りいたします。(終わり)
今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。 藤山杜人