(写真の出典は、http://www.amishcountry.org/ )
色々な国の人々はそれぞれ心の底でソッと大切にしている思いがあります。その「思い」は多様ですが、日本人の多くは合掌作りのや古い宿場町のことを心の中に大切にしまっているのでは無いでしょうか?
アメリカ人にとって、それと同じような「思い」の一つはアーミッシュの村々と思います。電気・ガス・水道のような近代文明を使わないで、最も質素な暮らしを続けているキリスト教の一派です。
Google へ Amish と入れて検索するとあふれるばかりの情報が出て来ます。
アーミッシュの村々の詳細な歴史や生活に関する情報があります。英語から日本語への自動翻訳つきの記事もあります。
アーミッシュに関連した食品、家具、家、キルト、雑貨、などなどあらゆる商品が分類され発売元の広告もあります。
アーミッシュの村々も観光地になっています。民宿や交通案内の観光情報もあふれています。
毎年多くの日本人がアメリカへ観光へ行きます。でも、アーミッシュの村々へ観光に行く日本人は少ないとおもいます。
アメリカ人の心の奥を覗いてみたいと思ったら、是非訪れて下さい。交通の便が悪いとう欠点はありますが一生忘れられない観光旅行になります。
以下に、2007年11月24日の掲載した筆者のアーミッシュ村探訪記の冒頭を再録しておきます。
外国体験のいろいろ(12)現存する中世の村人たち
@アーミッシュ村の風景
アーミッシュの村に入ると、「路上で黒塗り箱型の馬車が近付いたら徐行すべし」という意味の絵看板が増えてくる。周りは一面の実り豊かな麦畑。その間に牛馬がのんびり草を食む牧場が散在し、素朴な木造一階建ての農家が栃の大樹の木陰に見え隠れしている。
看板通り、黒塗りの箱形馬車が近付いて来る。慌ててブレーキをかけ、徐行しながらすれ違う。手を挙げて挨拶をすると、黒いシルクハットをかぶり、襟の小さな黒い背広を着た老人が目を上げないで、手をわずかに振って挨拶を返す。
麦畑では刈り取った麦束を馬車に積み上げている。農夫はさすがに上着を脱ぎ、黒いチョッキ姿で汗を流しながら一心に働いている。
アーミッシュに車で観光に行った場合のマナーを大学の同僚が教えてくれた(以下は2007年11月24日の掲載記事へ続く)