山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

春の高座山  令和2年6月3日

2020年06月08日 | 山に咲く花
 当初予定していたのは新緑に西沢渓谷だったが、6月1日から規制解除になっていると思っていたのだが山梨市のホームページを見てみると落石箇所があってまだ途中の三重の滝までしか入れないようである。行き先変更して本日は立ち入り日になっている梨ヶ原の草原に行ってみる。ところが、こちらは何かの手違いがあったらしく草地に入る直前の道路で自衛隊隊員に本日訓練が行われているので入らないようにと引き留められる。そこで向かったのがこの高座山である。花仲間からフナバラソウが咲き出しているとの情報をいただいていることと、梨ヶ原のどこかにあるらしいコケリンドウという花が同じような条件のこちらの草原にもあるかも知れない。本日はいつもの鳥居地峠側林道からではなく、忍野浅間神社からバリアンス尾根を登って高座山の草地に入ってみるが、以前に一度歩いたことがあり途中からは普通の尾根道に合流できる。


    忍野浅間神社の裏側から入山する。


    クマガイソウはもう終わっていた。


    マムシグサの仲間。


    黒緑色の仏炎苞は少し光沢があり付属体は黒い。サトヤママムシグサだと思う。


    ここにもキヨタキシダ。


    三日月状のソーラスが付着している。


    ヤマイヌワラビかと思ったが・・・


    ソーラス


    鱗片。どうやら普通のイヌワラビらしい。


    ニシキシダ


    林道のような道は途中で消失し、道無き斜面を尾根に向かって登る。


    ササバギンラン


    葉先が円くてギンランのように見えるがこれもササバギンラン。


    これもササバギンラン。背の低いササバギンランは細長い葉が出ず根元のほうの幅が広い葉だけが出るようである。


    これはトンボソウの葉か?花芽は出ていない。


    草地に抜け出る。4月の野焼きの後は真っ黒な斜面だったが2ヶ月もたたないうちにこんなに青々と茂る草原に変わる。


    アマドコロがたくさん。


    この草原に咲くチゴユリはいつも見ているものより倍くらい大きい。


    大きなチゴユリ。


    見ておきたかった花のひとつがこれ。ヒメイズイ。


    群生しているが発見したのは1ヶ所だけだった。


    カイジンドウ


    大株のカイジンドウ

 草むらの中を覗き込みながら草原を歩いているとやっとそれらしき草が草地の中に立っているのが見えた。近付いてみるとフナバラソウだった。何年か前にも探したことがあったが見つけられなかった花で、この草原で出会うのは初めてである。少し早かったことと風に揺れてなかなか写真を撮らせてくれない。


    やっと出会えたフナバラソウ。少し早かった。


    こちらは咲き始めたばかり。風に揺れてなかなか撮らせてくれず、再三シャッターを切る。


    花には蟻がたくさん付いている。どうやらポリネーターは蟻らしい。

 時刻は5時半になってしまった。日が延びたのでまだ十分に明るいがそろそろ撤退である。帰り道も樹林の中のバリアンスルートを歩くが、踏み跡らしきものを辿って行ったら草地の中の低いところに抜け出てしまい失敗。再度樹林の中に入って別の道があったのでそれを歩くと、今度は下にあるアスファルトの道に抜け出ることが出来た。日没近い少し薄暗くなった頃に忍野浅間神社駐車場に到着した。探していたコケリンドウは全く手ごたえ無し、フデリンドウも見つからなかった。


    草原の中で出会った腰の高さほどあるバカデカいシダ。


    オシダに似ているがちょっと違う。おそらくこれがイヌガンソクだろう。
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1 コメント

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Unknown ()
2020-06-20 19:20:28
通常のチゴユリより植物体が大きいということなので、同属異種のオオチゴユリのほうかもしれません。
オオチゴユリは富士山麓にも自生しているようです。
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