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異常プリオンというのはプロテインすなわち蛋白質の一種である。しかし殺人蛋白質なのだ。クロイツフェルト・ヤコブ病という名前に憶えのある人も多いと思うが例の狂牛病の原因である。
1860~1870年代になって多くの病気がバクテリアすなわち細菌という微小な生き物によって引き起こされる事が分り次々と治療法が確立された。それ以前は呪いかキツネ憑きか悪魔の仕業と思っていたのだ。
そして細菌より(一般的に)小さなウィルスが原因となる病気も解明され治療法も確立しつつある。ただしウィルスが生き物かどうかは未定義である。細菌の例から考えれば生き物とした方が理解しやすいかもしれない。
ウィルスは自分では動くことも増殖することもできず、特定の細胞内でのみ増殖する。例えば風邪のウィルスは喉の細胞でだけで増殖するのでうがいが有効だし、口で息をするより鼻で息をしたほうが風邪に罹りにくい。
ウィルスはRNA(リボ核酸)を蛋白質で覆っただけの構造で、特定の細胞内に取り込まれると、細胞自体の持つ機能によりそのRNAをもとにウィルスが複製され、細胞内が一杯になるとその細胞は死んで周りにウィルスが蒔き散らかされる。それがまた他の細胞に取り込まれる。
要するに病気の原因は小さな生き物で、これらを滅亡させれば病気が治る。このメカニズムが分かった事は画期的だった。これで病気は克服できる、と誰もが思ったに違いない。
さらに最近は遺伝子に起因する病気も解明されつつある。
もっともDNAに起因するものは病気と言えるかどうか微妙である。生まれつき腕が無いというのがDNAの設計どおりなら異常とは言えないかもしれない。しかし生まれつきインシュリンが作れないとなれば糖尿病である。
病気の定義は難しいがDNAのメカニズムは分かりつつある。DNAに起因する病気は遺伝するかもしれないが伝染しない。
ここで生物ではない蛋白質が原因となる病気が発見された。
(つづく)
1860~1870年代になって多くの病気がバクテリアすなわち細菌という微小な生き物によって引き起こされる事が分り次々と治療法が確立された。それ以前は呪いかキツネ憑きか悪魔の仕業と思っていたのだ。
そして細菌より(一般的に)小さなウィルスが原因となる病気も解明され治療法も確立しつつある。ただしウィルスが生き物かどうかは未定義である。細菌の例から考えれば生き物とした方が理解しやすいかもしれない。
ウィルスは自分では動くことも増殖することもできず、特定の細胞内でのみ増殖する。例えば風邪のウィルスは喉の細胞でだけで増殖するのでうがいが有効だし、口で息をするより鼻で息をしたほうが風邪に罹りにくい。
ウィルスはRNA(リボ核酸)を蛋白質で覆っただけの構造で、特定の細胞内に取り込まれると、細胞自体の持つ機能によりそのRNAをもとにウィルスが複製され、細胞内が一杯になるとその細胞は死んで周りにウィルスが蒔き散らかされる。それがまた他の細胞に取り込まれる。
要するに病気の原因は小さな生き物で、これらを滅亡させれば病気が治る。このメカニズムが分かった事は画期的だった。これで病気は克服できる、と誰もが思ったに違いない。
さらに最近は遺伝子に起因する病気も解明されつつある。
もっともDNAに起因するものは病気と言えるかどうか微妙である。生まれつき腕が無いというのがDNAの設計どおりなら異常とは言えないかもしれない。しかし生まれつきインシュリンが作れないとなれば糖尿病である。
病気の定義は難しいがDNAのメカニズムは分かりつつある。DNAに起因する病気は遺伝するかもしれないが伝染しない。
ここで生物ではない蛋白質が原因となる病気が発見された。
(つづく)
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