令和4年1月10日(月)
楪 : ゆずりは、親子草
ユズリハ科 ユズリハ属の常緑高木で、古名はユズルハ。
春に枝先に若葉が出来た後、前年の葉がそれを譲るように落葉
することに由来してこの名があるという。
東北地方南部(福島県)から沖縄地域の暖地の山林に自生する。
樹高は4~10mに及ぶ。樹皮は灰褐色から茶褐色で、若枝は
赤みを帯びている。
常緑樹といわれるが、古い葉が落ち若葉に譲り入れ替わる。
葉は互生して枝先にらせん状に付く。
葉には光沢が在り8~20cmの長楕円形で、先端は短く尖り
基部はくさび形。葉に紅色を帯びた葉柄が付き、葉裏は白緑色。
花期は4~6月初旬。 葉腋から4~8cmの総状花序を出し、
花被がない小さな花を多数つける。
雌雄異株で尾花、雌花ともに黄緑色の花をつける。
果実は長さ15~20cmで枝先に集まり10月末頃に熟して
黒褐色となる。
艶の在る大きな葉が世代を譲る葉と見立て、縁起物として正月
用の飾りものに使用される事から、子孫繁栄の象徴に例えられ
「交譲葉」「親子草」との名が在る。
名古屋の東山植物園の万葉の道を散策してると、彼方此方に
大きなユズリハが落ちて居り、踏みしめる音が心佳い、、、
今日の1句
楪のこぼるる路のゆるゆると ヤギ爺