遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

大つごもり

2020-12-31 17:05:49 | 日記

令和2年12月31日(木)

大晦日 : 大つごもり

十二月の末日、 陰暦、陽暦いずれも用いられる。

陰暦で月の末日をつごもり(月隠の変化したもの)

というので、この日を「大つごもり」という。

つまり一年の終わりの日である。

今も昔も何かと忙しい日である。

日が暮れると社寺では篝火を焚いて初詣の参詣人を

迎える準備をととのえる。

年越しといって、大晦日から元旦までの時間とその

間の風習を言い、年越し蕎麦を食べる風習が在る。

大晦日の夜のことを、「年の夜」という。

「除夜」とも言い、夜半の12時から除夜の鐘を

打ち鳴らす。 各寺院では、百八の鐘が撞かれる。

百八の煩悩罪障を鐘の音とともに消滅させるため

といわれている。

やがて子年も終わりを告げ、丑年を迎える。

今年一年、本当に「新型コロナウイルス」に世界

中が、恐怖にさらされた。

中国の武漢に発生したコロナは、ヨーロッパから

世界中に感染を広げ、やがてアメリカ全土に世界

最大の広がりを見せた。

感染者数、死者ともに飛びぬけて居り、何もせぬ

トランプは「全て中国の所為」と、自分はゴルフ

三昧、、、それに追随するブラジル、イギリスでは

感染が増大する。愚かな指導者の下に国民は惨め

である。やがてこれに気付いたイギリスのジョンソ

ン首相は慌てふためき、「非常事態」を宣言するが

時すでに遅しである。

トランプはコロナ対策は何もせず(マスクもせず)

感染を広げた。世界中を破壊し続けた諸悪の根源、

一方、日本では「アベノマスク」に代表される、

荒唐無稽な失政が続き、辞任された。

世界を崩壊させたトランプと、日本をダメにした

安倍首相、、、いづれも退陣されたが、

果たして、来年(丑年)は希望の光が見えるだろ

うか、、是非希望が持てる年となって欲しい、、、

 

年の最後まで、また愚痴を並べてしまいましたが、

お付き合い下さった皆様に、感謝申し上げます。

新しい年(丑年)は皆様にとって、輝かしい希望

の持てる年、素晴らしい年となります様に願って

居ります、、、、  ヤギ爺

 

今日の1句

世の芥洗ひ流さむ大晦日     ヤギ爺


小晦日

2020-12-30 16:25:39 | 日記

令和2年12月30日(水)

小晦日 : こつごもり

大晦日の前日のことで、(しょうみそか)とは読まない。

陰暦では12月29日になるが、現在の陽暦では12月30日

今年も後1日になってしまったと、「感慨」もひとしおとなる。

我が家のこの日は、例年なら買い出しに出かけ、正月の料理を

作っていた。 黒豆、田作り、煮しめ、昆布巻きなど、、、

黒豆

田作り

昆布巻き

 

最近では殆ど賄いの「お節料理」を調達する様になっていた。

然し、これも数年前から「お節料理」も簡素化した二人用の

ものをご近所で買ってくる。子供も孫達も殆ど食べなくなり、

焼肉(すき焼き)をメーンに、カニ、エビ等をストーブの上で

焼いて食べる。以前は肉巻きを作っていたが、これも止めた。

雑煮、焼肉に飽きたら「回転すし」がある、、、、。

今年は何もせで、と思っていたがカミさんのお供で、買い物

へ出かける。来年早々閉店が決まった「イオンモール港」へ。

久しぶりに駐車場は満席となり、店内の食品売り場は賑わっ

ていた。お節、だし巻き、海老、カニ等を買い歩く、、。

 

買物を終え階上へ行くと、

歯抜けになった専門店は、何処も閉店セール中だが、此方の

各足は少ない様だ。

4階にある、食堂街も大半が抜けて、4、5店舗あるが、

此処は行列ができる程の盛況ぶりであった。

来年(2月いっぱい)の店じまい、、、寂し気である。

 

今日の1句

年の瀬や年甲斐もなく慌し    ヤギ爺


年用意

2020-12-29 16:29:19 | 日記

令和2年12月29日(火)

年用意 : 春支度

新年を迎えるための用意の全てをいう。

煤払い、畳変え、障子張り、餅搗き、年の市等の買物

床の正月飾り、注連縄張り、松の内の料理準備等など

を総称して年用意という。

 

近年は、大掃除なども簡略化されて、餅搗きや料理等

はデパートやネット販売等で整ってしまう。

我が家もそうだが、和室が少なくなり障子張りなどは

必要なく、畳替えなんぞも殆ど見かけない。

暮の掃除はもっぱら煤払い、床掃除、トイレ、バスタブ

窓ふきなどか、、、最も難儀なのは台所回り、、特に

レンジフード(これも業者に依頼)だが、今年は年末

の訃報で(言い訳にして)取止めにした。

カミさん曰く「年寄り二人、余り油っ濃い物を食べな

ないから、そんなに汚れてない、、」

先ずは、机の周り、ケッコウ要らない書類等や使えぬ

ボールペン等、文具も多い、、状差しの郵便物等も、

本棚の書物は中々踏ん切りがつかぬが、、、、

半日かかり、室内を終え、午後窓ふきを終える、、

今年は訃報の所為にし、「何もせで」を決め込んで

いたが、やはり焦りが出て身の回りだけ、、、、

明日はカミさんと、買い物に出かける、、

お節の取り寄せはやめ、簡単な二人用を、

それでも子供たちが訪れる様なので肉、エビ、カニ

等も、、、、

 

今日の1句

何もせで矢っ張り焦る年用意     ヤギ爺


大甥とは、

2020-12-28 16:25:11 | 日記

令和2年12月28日(月)

甥の子の死

甥の子は、男の子は「大甥」(おおおい)と言い、

女の子は「大姪」(おおめい)と言うそうだ。

正式には、甥(おい)の子供は、姪孫(てっそん)

と言い、(めいまご)とは言わない。

この「姪孫」(てっそん)は女性に拘らず男女共通

の呼び方である。

では、逆に甥の子(本人)から見た私(父親の叔父)

は何と言うのだろう。

父親の叔父(叔母)は、「叔父祖父」(おおおじ)

叔母の場合は「叔母祖母」(おおおば)と言うそうだ。

昨日(12月27日)、甥の長男の葬儀が営まれた。

26歳になったばかり、突然の悲報に私たちも驚き

ただ絶句、何と答えてよいのか判らなかった。

親たちの悲しみは、如何許りか、、、、、

彼は国立大学から大学院へ進み、今年の4月に大手の

会社へ就職したばかりである。 初任給をそのまま

両親の旅行費用として差し出す、心優しき男。

両親にとり、自慢の息子であった。

高校時代は水泳部に、大学では洋弓部(アーチェリー)

に所属する、文武両道の好青年、大学時代は学習塾の

講師として「先生、先生」と慕われたようである。

半面、余暇には仲間とバンドを組みエレキを鳴らす、、

そんな彼の突然の死、、両親はやり切れないであろう。

葬儀は時節柄(コロナ禍の折り)家族葬で営まれたが、

通夜(前日)、葬儀とともに、多くの若者達が参列。

高校時代の部活の仲間、大学、大学院性の仲間、、

バンドの仲間、アーチェリーの仲間は「洋弓」を祭壇

の前に組み立ててくれる、、、。

また、学習塾での教え子達が先生と伴に参列した。

通常の葬儀では、棺には布のカバーが掛けられている

が、今回はカバーはなく、白木の棺が置かれ、棺に

メッセージを添えることになった。

棺にメッセージを書きながら、泣き崩れる女性も、、

通夜、葬儀に参列した若い女性は棺の前で号泣する、

われわれ家族も、こらえきれずに、、、、、、、。

出棺の際、むせび泣き(嗚咽)が続いた、、、、、

火葬の後、初七日法要、精進落としがあったが、

会食は避け、割籠を頂き各自宅で頂くこととなった。

若い方の死はとても痛ましく、ご両親の思いは猶更、

とても居た堪らない、、出来る事なら替わりたい。

学生時代、勉学にスポーツに旅行、バンド、、、、

仲間との様々な青春を全うしたというが、、、

それでも、やり切れない、未だこれからの思いは、

家族にも我々にも残り、残念でならない、、、、

 

今日の1句

冬ざるる嗚咽こみあぐ通夜の客    ヤギ爺


ぜんざい

2020-12-26 12:44:00 | 日記

令和2年12月26日(土)

善 哉 : ぜんざい、田舎汁粉

関西では粒あんの汁粉、関東では粟餅、道明寺餅、白玉

餅に濃い餡をかけたもの。

関東では、関西風のぜんざいを田舎しる粉、おしるこ等

という。

善哉の由来は、仏教用語の「善哉」(よきかな)から。

昔、これを食べた僧侶が「実によい」と称賛したことから、

また、一休禅師が「善哉此汁」と言った事からとも、、、

出雲大社の「神在祭」で、振舞われた「神在餅」が訛って

「ぜんざい」となった説等、、、、諸説ふん粉である。

大阪道頓堀の法善寺横丁に小さな「夫婦神社」の店がある。

法善寺横丁に水かけ不動が在る。

苔むした不動様に水をかけて参ると、縁結びのご利益があ

るといわれている。この直ぐ脇に「夫婦善哉の店」があり、

此処に立ち寄り「夫婦善哉」を頂くとよいそうだ。

1955年(昭和30年)、東宝映画「夫婦善哉」(織田

作之助:原作、豊田四郎監督、森繁久彌、淡島千景主演)

大店のドラ息子(森繁)としっかり者の芸者(淡島)の

浪速人情をユーモラスに描いた映画は大ヒット、、、、

これにあやかり、道頓堀の水かけ不動と夫婦善哉を若い

カップル等が「縁結び」として訪れる様になった。

以前、お笑いの「花月」に行った折に立ち寄った事が

あった。

 

先日、知り合いの方が切り餅を真空パックにして届けて

くれた。早速あずき餡の缶詰めを買ってきて、昼餉に

頂いた。

切り餅(真空パック)

あずき缶

 

昨年は町内の餅つきが在り、善哉に行列が、、(今年は中止)

 

(今夜は通夜で、師走の街へ、、、)

 

今日の1句

二人して善哉を食べ師走かな    ヤギ爺