遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

飛騨高山の旅 3

2016-02-29 09:29:24 | 日記
平成28年2月29日(月)

高山祭屋台館と日光館

桜山八幡宮

高山市街西部、桜山八幡宮の鳥居を潜ると直ぐ左手に在る。
高山祭屋台館には、祭り屋台の実物を常設展示されて居ます。
入場料(隣接の日光館と2館併用)
 大人 : 820円、高校生 : 510円、小中学生 : 410円

高山祭屋台館入口

春の高山祭は日枝神社が、秋の高山祭は桜山八幡宮の例祭として
行われて居ます。
飛騨の国は、古く大和朝廷へ匠を毎年送り出して奈良の都の寺社
仏閣の建築に従事し腕を奮って居た様です。
飛騨の匠は長い伝統と技術が受け継がれ、江戸時代になり、
高山祭の屋台を造った様です。(国指定重要有形文化財)


大八基

宝珠基

この屋台館では、屋台の入換を年3回(3月、7月、11月)に
執り行っているとの事。
この時期に常設されているのは、


大八基(車輪は直径1,56mの大きさが有り、大八の呼称)

宝珠台(棟飾りに雌雄の大亀を乗せ屋根を和紙と漆で軽量化、
    高山屋台で最も美しいとの事です)

仙人台(屋根が唐板風で仙人の像が飾られている)

行人台(人家が無かった頃、この屋台に行者が住み、それ以来
    人家が建つ様になり、屋台に行者を祀る様になった)

神輿(日本一の大神輿、重さ2,5トン、担ぎ手は80人を擁する
   神輿の精巧さに於いても日本一との事)


桜山日光館

桜山日光館

祭屋大観を出ると直ぐ手前に隣接された「桜山日光館」は
日光東照宮を、実物の1/10の模型を、大正時代に15年の歳月を
掛けて製作されたとの事で、戦後暫くの間はアメリカに渡り
全米各地を巡回された後、日本に返された様です。



陽明門

鼓楼

祈祷殿

表門

五重塔

本地堂

陽明門、本殿、五重塔、祈祷殿、鼓楼、石の間、表門等など
大小28の建造物や鳥居等の付属物を再現されて居ます。
出口近くには、有名な「眠り猫」(左甚五郎作)も掲げられて
居ました(勿論複製品)

眠り猫

とても精巧に出来ており、ここにも飛騨の匠の技が光り、
遠い日光の地に行かずとも、十分に見応えがありました。

今日の1句

繕ひて春光を待つ屋台かな      ヤギ爺

眠り猫春意の動く日光館       ヤギ爺



 

飛騨高山の旅 2

2016-02-26 15:22:50 | 日記
平成28年2月26日(金)

朝市と街歩き

高山陣屋前の中橋

21日(日)朝、、、昨日午後から降り出した雨も朝には上がり
今朝は家族揃って、市街の散策です、、、、。
ホテルの送迎バスに乗り、高山陣屋前で降り、宮川沿いにある
朝市へ、、、。真っ赤な中橋を渡ると宮川沿いに出店が立ち、
既に多くの人達が行き交い、人混みに紛れれば寒さを感じず
店主とのやり取りを楽しみながら冷かして行きます。


宮川の朝市


朝市の途中に右衛門横町という処が
(小店が集合している)
中には聞きなれぬ言葉が、、、中国人家族の様です。
良く見れば、それらしき人々もかなり見えて、、、。
野菜、赤カブ等の漬物、猿ぼぼ等の民芸品や小物等など、、

私達は、団子屋を見つけて串だんごを頬ばりながら、、、。
暫く進むと雪がちらついてきました。

古家の犬遣らい

あぶり焼き(飛騨牛串焼き)
朝市を後に古い街並みの在る上三乃町筋へ、、、、。


飛騨牛の串焼きの店に行列が、、、
子供達(小6男子、小4女子は飛騨牛のあぶり寿司(500円/2貫)
飛騨牛の串焼き(800/1本)コロッケ等など、次々買い喰いを
私達は中程に在る、大野屋という甘味処で白玉善哉を頂き
ました。


老舗の食べ物や、土産物店、味噌、酒屋、雑貨屋、歯医者等

わらび餅の店

蕎麦や

凸凹堂(小物、雑貨等)

歯医者さん

吊天井、忍窓 ?

煎餅屋
古い建物が一杯で、、、、。

酒屋の軒に下がる杉玉

味噌、漬物の店

通り抜けて、下二乃町へ出ると古い町屋でも商店は少なく、
静かな佇まいとなります。
数年前、娘達が訪れた「からくりミュージアム」がこの辺りと
探しあぐね、道行く人に尋ねてやっと辿りつくと、休館中の
札が、、、、(冬季の11月~3月の間は休館)

からくりミュージアム(休館中)
止むを得ずこの先に在る「高山祭屋台会館」(桜山八幡宮内)
と隣接する、」「桜山日光館」を見学する事に、、、。

正面の鳥居が桜山八幡宮

今日の1句

暖かや家族揃ひて串だんご      ヤギ爺

出格子の杉玉濡らす春の雪      ヤギ爺



次回は、高山祭屋台会館と隣接の桜山日光館を、、、

飛騨高山の旅

2016-02-23 15:50:23 | 旅行
平成28年2月23日(火)

高山の旅(高山陣屋

2月20日(土)、21日(日) 飛騨高山への旅を、、、

高山陣屋前

20日朝8時、名鉄木曽川堤駅下車、娘家族の車に便乗して、
東海北陸自動車道の一宮インターへ、、、、
一路、飛騨高山へ出発です。
娘夫婦とその息子(小6男子)娘(小4女子)一家、
私達(ヤギ爺とカミサン)の家族旅行です。

ひるがの高原サービスエリア

幾つものトンネルを潜り行く度に道路肩の雪の量が増え、
山肌がどんどん白くなっていきます、、、。
1時間チョット、、、、、標高860m、日本一標高の高い
サービスエリア「ひるがの高原SA」に到着、トイレ休憩、
熱いコーヒーを一杯、、、。

サービスエリア入口の近くに高く積まれた雪の山、、、
子供達が昇ったり、、元気に遊んで居ました。

10分程の休憩の後、、暫く進むと「荘川サービスエリア」
辺り、やはり積雪量が多く、、、ハイウエイから見える
スキー場のゲレンデには、沢山のスキーヤーの姿が一望
出来ます。
「これなら大丈夫、今日は何とか滑れそう、、、。」

高山グリーンホテル

30分程で、高山市内に在る「高山グリーンホテル」に到着
しました。
娘の長男(小6)は、今月始めに部活で左手小指を骨折し、
残念ながらスキーを断念、私達夫婦と娘、長男を残して
婿さんと長女(小4)は車で「飛騨高山スキー場」へ、、。

チョッピリ不満気な孫(小6男)を連れ、高山市街を散策
に出掛けます。
ホテルの送迎バスに乗込み、高山陣屋前で下車、、。

高山陣屋前では、この近くの小学生(6年生)達が手造り
のガイドブックを見せながら観光案内をしていました。
私たちには、高山陣屋について、、その歴史、建物の説明
をしてくれました。
「武士と使用人、町人等では使用する部屋や道具もきちんと
区別され、身分の違い、差別を目にする事が出来ます。」
ガイドブックはとても上手な絵と文で、判り易いものです。


丁度昼時となり、先ずは腹ごしらえと、、市街地を探索して、
飛騨牛弁当を頂きました。
ここにも区分けが有り、松、竹、梅、、、中間の竹を注文、
牛肉が甘辛く煮て在り、量も多く、美味しく頂きました。

早速陣屋に戻り、ガイドを見ながらゆっくり見学です、、
陣屋内に入ると上履き(スリッパ)で畳みの上を進みます
(冬場は足が冷えるのでとの事、心使いですネ、)



陣屋内の武士や使用人、訪れる人の身分等により居住区、
接見場所(控えの間)などが区分され、、、身分の低い
下女の居間、作業場は畳の縁(へり)が有りません。
部屋の作り、食器や道具類にも違いが見てとれます。



日常の暮らしの居間、座敷、使用人部屋、厨(台所)

雪隠(せっちん、便所の事)、長い外回廊、広い庭、



罪人を裁く、お白州等、当時の暮らしが目に浮かんで
参ります、、、。

お白洲(罪人を裁く場所、拷問の道具等)
今日の1句

隧道を潜る度増ゆ日陰雪       ヤギ爺

陣屋前拙きガイド仄ぬくし      ヤギ爺

涅槃西風土間の白洲をただよへる   ヤギ爺


次回は、朝市、市街散策等を、、、

春浅し

2016-02-19 10:43:43 | 日記
平成28年2月19日(金)

春浅し(春隣、春近し、春信) 




暦の上ではもう春、、、未だ未だ冷たい空気が漂う中、
少しづつ春らしい気配が感じられる物が其処此処に、、、
蕗の薹、馬酔木(あしび)や万作の花もちらほらと、
木(こ)の芽がゆっくりと芽吹き始めて居ます。


日溜まりには猫が転寝、、やがて鳥達もやって来ます。

馬酔木(あしび)


万作の花


蕗の薹

風がなければ本当に暖かく、
そんな風さえも柔らかく感じられるこの頃、、
港町周辺でも散歩をされる方が少しずつ増えて居る
ようです。

とは言え三寒四温、寒の戻りか、油断をすれば直ぐに
対応しきれない我が体力です。

暫く測っていなかった血圧計は正直です、、。
「ご注意、ご注意、、」と叫んで居りました、

今日の1句

日溜まりの半眼の猫春隣      ヤギ爺


春浅し血圧計の高止まり      ヤギ爺



我家の必需品(血圧計)

潮路句会2月例会

2016-02-17 13:58:48 | 俳句
平成28年2月17日(水)

路句会2月例会


日 時 : 平成28年2月13日(土)
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
兼 題 : ① 寒明け ②梅 ③ 当季雑詠

2月に入り、 節分、立春、梅の開花、、日増しに暖かく、
、一転して、先日、日本列島を春一番が吹き荒れて、、
此の処気温の寒暖の差は目まぐるしく、、年々体力が
附いて行けずに四苦八苦して居ります。
正に、三寒四温(本来冬の季語)の今日この頃ですが、
我が潮路句会の仲間は、私も含め高齢の方ばかりですが、
こんな季節も何のその、皆さん元気に13名全員参加です。
(最高齢者は今年の誕生が来ると93歳との事)

潮路句会抄

榛の花揺れてをらねば見過ごされ     玲 子


針供養女が主役には非ず         志げお


蒲公英の直に花葉の河川敷        かなゑ


足弱を嘲るごとく寒鴉           静


日向ぼこ隣の猫と転寝る         勝


春耕の一鍬ごとに匂ふ土         英 子


身を傾ぐ万両の実の重さかな       美保子


寒明を聞き釣り人のほくそ笑む      竜 山


寒明けて遊具取り会ふ童かな       魚 青


川波の輝き眩し寒明くる         政 子


八十路にも一度は見たし大氷柱      輝 子


梅便り大きく掲げ無人駅         和 子


梅見時お茶請けも亦梅もどき       ヤギ爺



潮路句会の案内

下記日程で開催致して居ります。
入会、見学自由です。奮ってご参加下さい。

日 時 : 毎月第2土曜日、午後1時 ~
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
会 費 : 500円
※ 兼題を毎回事前に2題(季語)発表し、他に当季雑詠
  を含み毎回10句提出(句会当日持参のこと)