遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

寒 烏

2022-01-13 16:34:44 | 日記

令和4年1月13日(木)

寒 烏 : 冬の鴉

寒さ極まる頃の鴉は人里に近づいて、最も目に付く鳥。

都会のゴミ置き場を荒して人を困らせるが、木立や林の

中で鳴いたり、荒海の辺りや大河の河原に群がっている

淋し気な姿は、人の心を引き付ける。

小さな雀と共に人との縁が深く、俳句の季語として色褪

せる事のないものであろう。

朝、畑や市街地等のゴミ箱などへ餌を漁りに行き、日が

暮れて続々と塒へ帰って行く。

冬場は雪が降り、いよいよ食べ物に困り餌を求めてだんだ

ん人家の近くに迄現れるようになる。

木の枝や、電柱、民家の屋根等に止まり、嗄(か)れた声

で鳴き、時には凶暴になって人を威嚇する事もある。

 

今朝(木曜日)は、可燃ごみの収集日である。

鴉はとても賢く、ゴミ(生ごみ)の収集日をよく知って居り

週2回(月、木)の収集日早朝から、騒々しくやって来る。

何処からともなく1羽、2羽と電線に屋根に止まり、公園の

向こう側の民家の屋根にも、、、、、、。

辺りを見回しながら、仲間同士に呼びかけている。

やがて1羽が飛来し、人が通ると素知らぬ顔で立ち止まり、

通り過ぎるとゴミ収集所のネットに近づいて行く。

もう一度辺りを見回し、ネットからはみ出しているゴミ袋を

引きずり出す。

見張り役の鴉が鳴き、、やがて他の鴉が飛来してくる。

ネットの重石ブロックが無いと、ネットを喰わヘ中からゴミ

袋を引きずり出す。人が通っても逃げはせず知らんふりだ、、

大声で近ずくと、一斉に飛び立つ、、、、

暫くすればまた、、、人に慣れているのか、繰り返しだ。

私の町内では、ゴミ収集の日は当日の朝(6時以降)に出す

事になって居る。前日深夜だと、ネットがなくゴミ袋が散乱、

夜中には鴉は来ないが、早朝から烏が襲来する。

ゴミ収集ネットには必ず重石ブロックを付け、ゴミは中の方

に押し込む事になって居り、町内の時折保健環境委員が見回

る。それでも中にはマナーを守らぬ方も居る様で、、、、、。

 

今日の1句

ばさと降り目の尖り居る寒烏   ヤギ爺