遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

正月七日

2022-01-07 16:26:52 | 日記

令和4年1月7日

七種の日 : 人 日

正月7日の朝、芹・薺(せり、なずな)等七種の草が入った

粥を食べる風習がある。

この七草を叩く際に、「唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬ先に

ストトントンと叩きなせい」と唱える習俗が在った。

一月七日は「七草の日」で、この日までを松の内という。

亦、七日を人日という。

人日とは、東方朔が伝えたという占いに「一日を鶏、二日を

狗(犬)、三日を豕(猪)、四日を羊、五日を牛、六日を馬、

七日を人日、八日を穀となす」と在る、中国の祝いの習俗に

より人日とされる。

中国の漢の時代には六日迄を「獣畜(動物)を殺さない様にし、

七日の人日には犯罪者に刑罰を与えない事としていた。

1月7日には、過って宮中では「白馬の節会」が行われ、七草

粥を食べて祝った。これが民間にも広まり七草粥を食べる習慣

が出来たようである。

「白馬の節会」(アオウマのせちえ)は、

正月7日に天皇が豊紫殿に出御して邪気を祓う事とされた。

白馬を庭に引き出し、群臣等と宴を催した。

白馬節会の図(東京国立博物館所蔵)

中国の故事に従い、他の馬よりも青みを帯びた黒馬(あおと呼

ばれる)が使用されていたが、醍醐天皇の頃に白馬が使用され

るようになった。

現在では宮中では執り行われないが、京都の上賀茂神社や大阪

の住吉大社等で、神事として行われている。

白馬奉覧神事(京都上賀茂神社)

 

我家では七草(スーパーでセット品)に、お供えの餅を入れて

七種粥を頂いている。 

左から、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・

すずしろと、七草の名を覚えたものだ、、、、

子供達は七草の苦みが嫌なので、クリームシチューにすること

もあった。

 

今日の1句

朝まだき七草粥の煮ゆるかな   ヤギ爺