令和4年10月31日(月)
ハロウインって何ですか?
元来はケルト人の伝説に基づいた収穫と新年に纏わる行事
だったが、キリスト教と結びついて「諸聖人の祭日の前夜
の行事」となった。
ジャック・オー・ランタン(南瓜の中身をくり抜いた飾灯)
を点ける。かぼちゃの仮面や様々な仮装が行われ、子供達
にとっては「トリック・オブ・トリート」(ご馳走しない
と悪戯をするぞ」と呪文を唱えながらご近所を廻りお菓子
が貰える、大切な行事である。今でもこの風習が残る。
アイルランドのハロウインの夜の絵(1883年作)
ハロウインはキリスト教の祭りではなく、ケルト人が秋の
終わりを告げ冬になり、死者の霊が家族を尋ねてくると信
じられ、精霊や魔女等から身を守るために、仮面を被って
魔除けの火を焚いた。 お化けに扮した子供達はご近所を
周り「お菓子をくれないと悪戯するヨ、」と唱える。
各家庭ではカボチャのお菓子を作り、子供達は貰って来た
お菓子を持ち寄り「ハロウイン・パーテイ」を開いた。
語源の「Halloween」は、聖人達の夜を意味し、「ween」
は「eve」の前夜が変化したものと云われ、そこから「聖
人の祝いの前夜祭」となったという。
その歴史は、古代ケルト人の「トルイド信仰」に在ると云
われ、冬の季節が始まるための儀式、収穫祭で篝火を焚き
作物や動物を捧げた。トルイドの司祭達が各家庭を周り、
この火の燃えさしを与え、各家庭の爨(かまど)の火にく
べ、家を温めた。この風習はイングランドでは廃れたが、
スコッテランド、アイルランドでは今も引き継がれる。
子供達にお菓子を、J・ブッシュ元大統領
在日米軍が日本の子供にお菓子を、、
19世紀に入り、移民の間からアメリカ社会に伝えられた。
20世紀に入ると、アメリカのTV局や映画から全米各地
へ広がって行ったようである。世界では主に英語圏の国々
に伝わり、アイルランド、イギリス、オーストラリア、カ
ナダ、ニュージーランドなどへ広まる。
ヨーロッパの他の国や南米の国々ではこれに興味を持たず、
無視しているようである。
東アジアの日本、香港等は「アメリカの文化」として受容
されていった。
殊に日本では、1990年代後半「東京デイズニーランド」
のイベントで「ハロウイン」の催しが開始され、これを機
に全国各地のテーマパークでへ広まっていった。
テレビ局、菓子のメーカー等が参入し、「ハロウイン商戦」
が2000年代より激しくなった。
2010年代に入ると、若者達が仮装・コスプレのイベント
を行うようになり、日本式のハロウインが広がり始めた。
テーマパークでは、客寄せの一大イベントとして各園内を
パレードが練り歩く大きな年中行事となり、競い合う。
今では大都市を中心にこのイベントが広がりを見せ、東京
渋谷を始め全国主要都市では、毎年若者等の騒動が問題と
なっている。
数年前、渋谷では若者が暴動を起こして、チェーンソーや
エアガンを持ち出し、パトカーが出動する騒ぎとなった。
一昨日、韓国ソウルの繁華街、「梨泰院」(イテオン)で
は、10万人もの人が集まり、「雑踏事故」が起き154
人の死者が出る騒ぎとなった。狭い道路、坂道などで人々
が将棋倒し等と報道されているが、、、、、
応急手当をする救急隊、
日本でも、同じ条件が何年も前から指摘されている。
決して「他人事」ではない。(充分な警戒が必要)
今一度、「ハロウインって何?」と考えて欲しい。
マスコミ、商戦に踊らされ易いのは若者(’私もそうだった)
本来のハロウインとは全く違う姿に、もう一度静かに考え
ハロウインを様々な行事を見直さねば、、、、、、。
渋谷は大丈夫?
今日の1句
ハロウイン南瓜嘲る馬鹿騒ぎ ヤギ爺