遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

南天の実

2017-11-29 15:34:55 | 日記
平成29年11月29日(水)

実南天




日に日に寒さが増して、手足の指先が冷たく
早朝の散歩にも、
そろそろ手袋が欲しい頃です。

今年も後2日で師走、、何となく気忙しく
何もしなくとも気は急いて来ます。
樹木も落ちて、、残り少ない葉っぱを
揺るがせて、緑は薄く冬の景を見せ始め、





晩秋から冬にかけ、小さな赤い実を連ねた房が
緑色の葉とともに揺れ、冬枯れの庭を華やかに
彩ります。


南天の実は、白や黄、紫色の物も在るが
色鮮やかな紅色は特に美しい
昔から難を転ずる実として喜ばれ、正月の
生け花として重宝されています。



ピラカンサ

この時期、大きな樹木一杯に赤い実を広げる
常盤山査子(ピラカンサ)も美しいのですが、
どちらかと言えば、背丈も短く細い小枝に
赤い実を揺らせて居る南天の実の方が楚々と
して美しい、、、、。
これはあくまで、ヤギ爺の独りよがりです。





今日の1句

朝ぼらけ南天の実の紅紅と    ヤギ爺

廃窯の朽ち果てる儘実南天    ヤギ爺



三角バケツ

2017-11-27 16:13:17 | 日記
平成29年11月27日(月)

三角バケツの洗浄


町内の各所(17ヵ所)に消火器と三角バケツが
セットで設置してあります。


最近全国各地で巨大地震等の災害に対する防災の
意識が高まる中、自助力(自分の身は自分で守る)
の備えが広がっています。


学区、町内に於いても防災訓練が毎年実施され、
意識は高まっていますが、残念ながら全く関心の
ない方達も見え、この町ではどんな対策をして
いるのか知らない方が多いのも現状です。

我が町内では毎年組長(20組)が変わりますが、
この機会に年4回(5月、8月、11月、2月)、
組長を半数ずつに分けて三角バケツの洗浄を実施
して居ります。
住民の方には、何処に置いてあるか、その使い方
も判らぬ方も多く、実際に目で確かめ触ってみる
事が必要の様です。





11月25日(土)朝9時30分、公園に集合し、保管
されるリヤカアーを引出し、町内各所を巡り、、
消火器とセットで置かれた三角バケツの水を抜き、
集めて公園に戻り、洗浄をして破損した物は取替え
水を貯めて、リヤカーで町内各所に戻します。







長期に放置されたバケツは容器内の水垢、外部の
汚れはかなりの物で、ブラシ等で洗浄、部品交換
破損の酷い物は新品に、、、、
今回は冬場の冷たい水洗い、、、夏場は炎天下の
作業となりどちらも大変な作業ですが、、、
終えると皆さん一様に爽やかな笑顔です、、、。

三角バケツ

初期消火を目的に、東京消防庁が開発した。
形状が三角なので部屋の隅、建物のコーナー等
に設置できる。



約7Lの容量で上部の丸いキャップを取り、
両足を踏ん張り、低い姿勢で前に押し出す様に
投水し、2、3回と数回に別け撒水できる。
普通のバケツでは一度に撒くので標的(火元)が
定まらないが、これだと初期消火が便利。
値段(4千円弱)が高い、重いのが難点か、、


今日の1句

年の暮れ防火促す町巡り      ヤギ爺

冬日向防火バケツを洗ひたる    ヤギ爺



柿簾

2017-11-25 15:56:49 | 日記
平成29年11月25日(土)

柿すだれ



今朝(11月25日)の中日新聞に「干し柿」の最盛期を
迎えたニュースが掲載されて居りました。


岐阜県山県市伊自良地区で特産の「伊自良大実連柿」
作りの最盛期を迎えたとの事。



この柿は山県市で栽培される渋柿でオレンジ色の実を
皮むき器で、1時間に200個のペースで皮を剥き、









「簾」の様に連ね軒下に吊るす光景がこの地域の
彼方此方で見られます。
二十日ほど天日と寒風に晒すとやがて飴色に輝き、
甘さが増す様です。12月中旬頃から地元の直売所に
並ぶとの事 (中日新聞朝刊より)


吊るし柿、色々



飛騨高山にて



東山植物園





筆 柿






これに似た釣鐘形の品種で筆柿が有ります。
愛知県額田郡幸田町では全国生産の95%を占める
一本の木に甘い実と渋い実が同時に成る不完全甘柿
と言われ、特殊な選別機で選別した渋柿はアルコール
で脱渋され出荷されます。
名前の由来は筆の形に似てをり、釣鐘形の200g
位の大きめの柿で掌一杯になる。

※柿の種は筆柿の形に似る事からネーミングされた由、
※柿本人麻呂伝説:この人の出生等は不明で、島根県
 益田市戸田町には、、人麻呂は在る家の柿の根元に
 或る日忽然と現れたとの言い伝えがある。
 現在この地には戸田柿元神社があり、此処の柿の木
 (筆柿)には小さな実がなるようです。


今日の1句

柿簾庭の日向を独り占め      ヤギ爺

マスク

2017-11-23 13:32:35 | 日記
平成29年11月23日(木)

日本人はマスク好き、、、?


マスクは本来寒気を防いだり、風邪の予防を
するために掛けるものですが、、、
今日では冬場のマスクというより、春先など
の花粉症予防のためのマスクが目立ちます。


最近或る観光ガイドをされている方の話を
伺い、外人さんが日本に来て先ず驚かれる
事は電車内でマスクをかける方が非常に多い
事だそうです。
確かに私自身もそうですが、地下鉄に乗ると
車内でマスクを掛け片手でスマホをいじって
いる方の多さには本当に驚かされます。







先の句会の兼題にマスクがありました。
私はマスクでの句作りに苦労しましたが、
皆さん結構素直に沢山作られて居りました。
どれもユーモラスな句が多く、、、、
成る程、、、、、確かにこんなだよネ、と
頷いてしまいます。

マスク

ずり下る姥のマスクの立ち話     美智子

だんまりを決めこんでゐるマスク哉  玲 子

外せない化粧崩れのマスクかな    セツ子




マスクとり師と慇懃な礼交わす    玲 子

真っ新なマスクの人の見つめをり   美智子

三代の薬舗を守る白マスク      美保子

挨拶の花柄マスク登校す       輝 子

振り向かせつひ尖りをるマスクの目

マスク貌アイコンタクトすれ違ふ



マスクして心の内を隠しをる     ヤギ爺

歌声ひろば2

2017-11-21 09:44:18 | 日記
平成29年11月21日(火)

ロシア民謡 カチューシャ


この歌は、カチューシャという娘が戦地にいる
恋人を思って歌う抒情歌で、1941年に
「独ソ戦争」が始まると兵士間で愛され歌われ
る様になり、国中に広まります。
やがてジャズ風な陽気なリズムにアレンジされ
軽快なリズムと踊りを加え大ヒットします。




日本では戦後、歌声運動が盛んな頃にロシア民
謡として、ともしびやカチューシャの曲が歌わ
れる様になり、歌声喫茶の「ともしび」等から
広く全国に広まって行きました。
日本語の訳詞は「関鑑子」さんにより、原曲と
若干異なり、少女カチューシャの歌う春の歌と
して、仄々としたとても長閑な詩となっていま
す。あの頃は誰もが知り、直ぐに口ずさむ事が
出来る楽しい唄です、、、、。

カチューシャ(原曲の邦訳)
作詞 : ミハイル・イサコフスキー
作曲 : マトヴェイ・ブランテル




① りんごと梨の花咲き
  川面に霧が漂っていた
  カチューシャは岸辺に立っていた
  岸辺の高い崖の上に

② そこで歌っていたのは
  草原と青灰色の鷲の歌
  愛する人の大切にしまっている
  便りの人の歌

③ どうか乙女の小さな歌よ
  飛んでゆけ陽の光の向こうへ
  遥か国境にいる兵士のもとへ
  カチューシャからの便りを伝えておくれ

④ 純情なあの娘の事を思い出す様に
  あの娘の歌が聞こえる様に
  故郷の大地を守れる様に
  カチューシャの愛がいつまでも在る様に

⑤ りんごと梨の花が咲き
  川面に霧が漂っていた
  カチューシャが岸辺から去っていく
  遠く口ずさむ唄とともに

カチューシャ(関鑑子さんの日本語訳)


① りんごの花ほころび
  川面にかすみ立ち
  君なき里にも
  春はしのび寄りぬ

② 岸辺に立ちて歌う
  カチューシャの歌
  春風やさしく吹き
  夢の湧くみそらよ

③ カチューシャの歌声
  はるかに丘を越え
  今なお君をたずねて
  やさしその歌声

④ りんごの花ほころび
  川面にかすみ立ち
  君なき里にも
  春はしのび寄りぬ


現在、他の国特に東欧やドイツ、ヴェトナム
中国等ではこのメロデイに各国独自の詩を付
けて歌われています。
亦、イタリアでは戦前にバルチザンの蜂起を
促すための詩を付け、戦いの弾みをつけたと
の記述もあります。

ともあれ、 この歌は歌声喫茶の一世風靡を
した象徴の様な曲ですネ、、、、。


今日の1句

歌声の遍はりたり冬ぬくし    ヤギ爺

※遍はる:あまねわる、広く行き渡ること