遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

福寿草

2022-01-08 16:39:38 | 日記

令和4年1月8日(土)

福寿草 : 元日草

キンポウゲ科の多年草で、アジア東部の各地に自生する。

縁起の佳い名にちなんで正月用の花として早咲き栽培し、

実南天や藪柑子等と共に寄せ植えした鉢物が店頭に並ぶ。

「元日草」の別名は、それゆえであろう。

童子が口を閉じたような蕾、また明るく開いた花は新年の

希望に満ちた人々の心を弾ませてくれる。

野生のものは早春から4,5月にかけ開花し、黄色の花は

放射相称形で、約20cmの地上茎の上に咲く。

群生して一面に咲く景は見事で、花の背丈は栽培早咲きの

ものより高い。

栽培種、野生種ともにその名の通り見る人に希望をかきた

ててくれる。 その根茎は太く、強心薬として利用される。

然し、キンポウゲ科の他属と同様にアルカロイド等の有毒

成分を持っているので要注意。

葉は花の咲いた後から羽状複葉が伸びてくる。

「俳諧歳時記栞草」(1850年)に「福寿草を鉢植えに

して正月に人家に贈るのは、其の名宜しければなり」と、

記述され江戸時代には既に早咲きをさせていた様である。

栽培の適地は排水の良い半日陰地で、自生で繁殖するの

良く、秋の株分けにより増やしていくのが良いとされる。

 

岐阜県恵那市、岩村に在る「福寿草の里」では、野生の

福寿草繁殖地としてこれを保護されている。

名古屋市郊外にある、「東谷山フルーツパーク」では、

福寿草の見頃を迎えている。

ここは吟行でよく訪れたが、春の枝垂れ桜が有名である。

 

今日の1句

吟行の日向教へる福寿草   ヤギ爺