令和4年1月3日
正月三日
楽しかった正月三が日も最後の日となり、あっけない様な、
淋しい様な気持ちとなる一日。
江戸時代(貞享5年)の「日本歳時記」には、この日までは
雑煮を食し、屠蘇を飲むと書かれて気持ちの区切りをつける
日でもある。
亦、三日と言う日は過って皇居内でが「原始祭」という儀式
が行われ、最も目出度い日とされ、国家の祝日でもあった。
今でもこの日迄は官庁、吟行、民間会社等は業務を休む。
故郷で正月を迎えた人たちの「Uターン・ラッシュ」が始ま
り、北海道、東北、九州等の地方から一斉に故郷を離れる。
北海道や日本海側の豪雪地帯では大雪により空の便、JR等
で欠航やダイヤの乱れが相次ぎ、足止めを食らう人が多い。
亦、高速道路も各所で通行止めが続いて、大渋滞が始まった。
毎年の様に繰り返される大雪被害、せっかく正月休みを楽し
く過ごし,「気分新に」明日からの仕事始めに水をさす、、、。
今朝(3日)の中日新聞コラム:中日春秋に「帰省」の記述
が在ったので紹介したい。
【中島みゆきさんに「帰省」という曲がある。人は年に二回
帰省を終えた1月と8月に優しくなれるという内容。
都会暮らしの日常は電車に乗るのも楽ではなく、詞がまるで人
の全てが敵というように肩を張り肘を張り、押しのけ合って
行く」と綴られる。でも故郷からの帰りになると人は、はにか
んで道を譲る。それぞれの地で人の温かさに触れたからだろう。
束の間を信じたらもう半年頑張れる。コロナ過に2度目の正月
休みも終りが近づいた人が人が多いだろう。
明日は官公庁の仕事始め、後ろ髪引かれる思いでこれから親元
を立つ人もいるだろうが」、列車も飛行機も混みそうだ。
帰省した人は一年前より多い。オミクロン株が広がって陽性者
は増え、岸田首相も「帰省は慎重に検討して欲しい」と呼びかけ
ていたが、感染状況は先のお盆や一年前と比べると落ち着いて
いた。暮れのニュースで「二年ぶりに帰って来ました」と話す人
を見たが「長く会わずに我慢したのだから」と決めた人も、少な
くないようだ。戻って来る日常。「もう半年頑張ればまた」とは
言いきれないのが辛い。テレワークやオンライン会合の定着も在
って、電車通勤の苦痛が過って程聞かないが、車内で咳き込む人
が居れば、周囲の目線が動き、空気が微妙になる。
お互いにエチケットを守りつつも、優しく寛容でありたい】
(中日新聞朝刊コラム:中日春秋より引用した。)
今日の1句
母の立つ駅離れ行く三日かな ヤギ爺