遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

虎 杖

2023-03-31 16:38:26 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月31日(金)

虎 杖 : いたどり、酸 模(すいば)

今年も、ご近所から「虎杖」を頂いた。

高山の親戚から届いた、山菜のお裾分けである。

虎杖は、山野に自生する雌雄同株のタデ科の多年草。
茎は太く、直立した高さは2mに達する物もある。
高山の物は丈が短いが、北海道や東北地方では別種の
オオイタドリで丈は3mにも達するものもある。
春先に伸びる若い茎は柔らかく筒状で、ウドに似ており、
中空の茎は紅色、微紅の斑点があり、竹のように節がある。
若い茎は酸味があり、生食したり、塩漬けにしたりする。
卵形の先の尖った葉は、煙草の代用品として用いられた。


夏、淡紅色または白色の花が、茎の頂に円錐花序をつける。
また、根の部分は「虎杖根」として利尿・通経・健胃剤と
して薬用とされる。

古名は「たぢひ」「さいたづま」といわれる。
和名「イタドリ」の語源は、「傷薬」として若葉を揉んで
付けると血が止まり、痛みを和らげるのに役立つことから
「痛み取り」が転訛したものと云われる。
漢字の「虎杖」は、イタドリの茎が軽くて丈夫な事から、
杖として利用、茎の模様に虎斑があることから「虎杖」
(こじょう)と呼ばれていた。それをイタドリという。

虎杖は皮をはぎ、灰汁をとり二杯酢のような酢味噌和え

や、マヨネーズとポン酢で和えた「マヨポン」、含め煮、
ハム巻き、柔らかな先端部の天婦羅などでいただく。
マヨポン、
含め煮、
ハム巻き、
てんぷら、

私の幼少期に「スカンポの花咲く頃」という童謡をよく
聞いた。

スカンポの花咲く頃 : 昭和15年(1940年)作品
作 詞 : 北原 白秋、作 曲 : 山田 耕作

土手のスカンポジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍がねんねする
僕ら小学六年生
今朝もかよって またもどる
すかんぽ すかんぽ川のふち
夏が来た来た ドレミファソ

※ジャワ更紗は、ジャワ産のを植物性染料で染めた繊維。
スカンポは、酸模(スイバ)のことで、土手などでみられる
雑草は、酸っぱい茎の皮をむき、齧って歩いた、、、。
酸模(すいば)、

今日の1句

虎杖のすかんぽ唄ふ昭和かな   ヤギ爺


蝶々

2023-03-30 16:16:38 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月30日(木)

蝶 々 : 紋白蝶、紋黄蝶


麟翅目の蛾以外の総称
二対の大きな翅、二本の触覚、二個の大きな複眼、螺旋状に
巻いた長い口吻が目立つ。
口吻と大きな複眼、

しばしば美しい物の代名詞とされるように、翅は麟粉と麟毛
による文様が見事な色彩も艶やかである。
ことに南方に生息する蝶は原色が多い。
アサギマダラ、
スジグロカバマダラ、
オオルリシジミ、

単に蝶と言えば春の季語で、紋白蝶や紋黄蝶等の小型の蝶。
アゲハ蝶等の大形のものは夏の季語に含まれる。
蝶が飛ぶのは日中だけだが特に「蝶の昼」といえば、晴れた
春の日のとろけそうな気分を伝えるくる。
日本国内に土着する蝶の種類は約250種が確認されている。
このうち、春に最初に姿を見せるのは紋白蝶・紋黄蝶である。


モンシロチョウ、



モンキチョウ、

次いで「条黒白蝶」(すじぐろしろちょう)が見られ、5月
頃になると「アゲハ蝶」が華麗な姿を見せる。

幼虫のうちは毛虫、イモムシ、アオムシの類で呼ばれ、草木
を食べて成長し蛹(サナギ)を経て成虫となる。
モンシロチョウの幼虫、
モンシロチョウの(サナギ)、

紋白蝶の寿命は卵の期間は3日程、幼虫の時期は約10日、
蛹(サナギ)の間は約1週間、成虫となると凡そ2週間程。
1ヵ月~1ヵ月半の寿命があるそうである。

名古屋港駅前の大通り、舗道に在る花壇にとりどりの春の草
花が咲き、、、私は今年初めてモンシロチョウが舞っている
のを目にした。
飛んでいるというより、時折の風に漂っているようだ。
暫く眺めていると、園児らの集団が引率されて来た、、、、
一人の園児が蝶を見つけ走り寄る、、一瞬に蝶は空高く舞い
上がり、、、見えなくなった。

今日の1句

童追ふふわりふわりと紋白蝶   ヤギ爺

春の昼

2023-03-29 16:26:05 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月29日(水)

春 昼 : 春の昼

春の昼は長閑でのんびりとした明るい響きと雰囲気がある。
身体も何となく物憂げ、うとうとと眠りに誘われる様だ。



「春昼」は大正期以降に、様々な情景描写が好まれ使われた。
竹下夢二の美人画のもの憂げな表情が浮かぶような世界、、。

午前中いつものようにPCを開き、ネットにアクセスするも、
突然のように画面がフリーズする。
何とか動くようになったが、、どうも様子がおかしい、、、。
スマホを片手にリモートサービスを頼み、パソコンの点検を
お願いした。
買い替えて未だ3年目に入ったばかり、、どうもこのパソコ
ンはトラブル続き、、(動きが遅く、時々フリーズする。)
もう少し若ければ対処出来そうだが、なんせ後期高齢者の身、
中々、口ほどに身体も頭も付いて行けず度々、リモート頼み
である。(余分な物は削除しましたが、メモリー不足の様で
す。)との事。


午後昼寝の後、窓の外を眺めていると真っ青な空の中を飛行
機雲が白線を残し消えて行った。



そういえば、先日の散歩中には飛行船が青空に浮かんでいた。

桜も満開、、、春、真っ只中ですねー、、、、、。


今日の1句

春の昼真っ只中の飛行船   ヤギ爺

チューリップ

2023-03-28 15:53:04 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月28日(火)

チューリップ : 鬱金香、牡丹百合

ユリ科の球根植物、中央アジア(トルコ)原産で16世紀頃に
オランダに渡り、品種改良される。
日本へは文久年間(1861~64年)に渡来した。
大正時代に入りその栽培が普及し、外来種の中で最も親しまれ
る草花の一つとなった。

富山県には大正7年(1918年)に、翌年に新潟県に伝わる。
日本での球根栽培が盛んな県は、富山県は(53%)、新潟県
では(45%)と、両県で実に98%を占めている。
砺波チューリップセンター(富山県)

日本のホームセンターや園芸品店で売られているチューリップは
その殆どがオランダ産の輸入品といわれている。

チューリップの和名の「鬱金香」は、花の香りがスパイスまたは
食品を黄色く染めるのに使われる「ウコン」のような埃臭い香り
に由来する。
チューリップは概してあまり香りが良くない様だが、最近では品
種改良により良い香りのする品種も在るようである。
1970年頃までは、「牡丹百合」と呼ばれていたようである。
(牧野富太郎植物図鑑に記載がある)

秋に球根を植え翌年の4月頃に地下の鱗茎から30~50cm
程の茎を伸ばし、その頂に六弁の釣鐘形の花を開く。
花の色や形は品種改良が進み、様々で美しい。
赤・白・黄色・桃・黒桃などの花色はきわめて豊富である。
外観では花弁の先端が丸い物、尖ったもの、フリル状のもの等。
咲き方は一重から八重、一つの球根から複数の花が付くもの。
すぼまった状態のまま開花するもの、花弁が外側へ反り開花す
るものが在る。

美しい新種、
アバ(一重咲き)、
ブラックホース(八重咲き)
モンテカルロ(八重咲き)

最近では日本の高温多湿に強い品種もあるようだ。

チューリップの球根は糖度が高く澱粉を多く含み、オランダで
は食用(菓子の材料)にもされている。 
日本でも富山県に在る「砺波チューリップ・センター」では、
チューリップ球根のシロップ漬けやパイ等が販売されている。

我家のベランダのチューリップが今年も花開いた、、、。





僅か5本のチューリップだが、うち1本は黄色の花である。
チューリップは誰もが其の花の名を最初に覚える。
他には、今盛りの「さくら」、、、、日本人の誰もが馴染の
花である。
幼児期、誰もが最初に描くのは、、そう、チューリップ、、、
孫が描いたチューリップは、長い間部屋の壁に在った。
まるで宝物のように、、、、、、、、。

今日の1句

自慢げに壁に一枚チューリップ   ヤギ爺

さくらの日

2023-03-27 16:13:02 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年3月27日(月)

さくらの日

今日(3月27日)は「さくらの日」だそうです。
1992年(平成4年)、東京都千代田区永田町に本部を置く、
公益財団法人「日本さくらの会」が制定した。
日付は「3×9(さくら)=27の語呂合わせと、七十二候の
一つ「桜始開」(さくらはじめてひらく)が重なる時期にある
ことからと云われる。
日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた「さくら」を通し
て、日本の自然や文化について、国民の関心を深める事が目的
とされる。
さくらの会記念植樹、
全国植樹祭:天皇陛下、

「日本さくらの会」は、1964年(昭和39年)に設立して
以来、宝くじの社会貢献広報事業の助成受け、「宝くじ桜配布
事業」を始めとして様々な桜植樹事業を実施してきた。
現在までに全国の公園、河川、道路沿線、学校、公共施設周辺
に、約300万本のさくら植樹を行っている。
津波千本さくら植樹祭、
愛知万博機縁植樹、

亦、日本の桜を守り育てるため「さくら名所100選」の選定、
桜名木・巨木の概況調査や、肥料・樹勢回復資材の頒布を実施
するなど、さくら名所の保全、名木・巨木の保存、希少品種の
育成等に勤めている。

昨日と打って変わり、朝から快晴となり気温も上昇(19度)
し、絶好の花見日和となった。
「気もそぞろ、仕事も早々に終えて、イザ出陣、、、」
「花見に出かけよう」 これは私が現役の頃(20年も前の)
の職場の風景である、、、(その頃には花見の場所取りのため
仕事を半ドンして出かけた幹事さんも居たような、良き時代)
今では会社勤めを終えた後、職場の仲間との飲み会等ご勘弁を
という方が多い様である。(殊に若者達は参加皆無とのこと)
ましてや花見などに「何で上司と、、ガールフレンドが待って
るヨ、、」と、そっけない、、、。
然し、ニュース等の報道から流れる映像には、「花見の宴」が
多くの人出を煽っているように見えるのだが、、、、、。

鶴舞公園、

名古屋城や鶴舞公園では「さくら祭り」が催され、夜桜見物に
訪れる人をまっている、、、、、、。


名古屋城、

名古屋港、

荒子川公園、

東山植物園、


今日の1句

早仕舞仲間携へさくらの日   ヤギ爺