遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

じゃが芋

2021-10-31 16:27:48 | 日記

令和3年10月31日(日)

じゃが芋 : 馬鈴薯

ナス科の一年生作物、原産地は南米アンデス高地

早春に植えた種薯の茎が分岐して、初夏に白色の花を咲かせ

地中に多くの塊茎を付ける。

その形が馬の鈴に似ている故に馬鈴薯の名が付いた。

国内での生産は北海道が中心であるが、実際には日本の何処

の地でもじゃが芋は出来る。

戦後の食糧事情が悪い時代に、我が家では父が裏庭にじゃが

芋畑を作り、飢えを凌いだ。

日本へは

16世紀にオランダ領ジャワ島ジャカルタから、伝来したと

言われ「ジャガタラ芋」と呼ばれた。

本格的には明治維新後、北海道開拓の地より始まった。

日本の馬鈴薯総生産量の80%は北海道で、長崎、鹿児島、

茨木、千葉等が主な生産地。

じゃが芋は比較的に日本の風土に適し、何処でも作れる。

男爵

北あかり

 

じゃが芋は豊富なデンプンを抽出し、片栗粉やウオッカ、

日本の焼酎等の蒸留酒を造る。

最近ではポテトチップス等スナック菓子の需要が増す。

様々な料理にも重宝され、品種ごとに、、、

男爵芋はコロッケ、メークイン(荷崩れしにくい)は煮物

カレー等、北あかりはサラダやマッシュポテトなどがある。

 

昨日、友人から「じゃが芋」が届いた。

毎年、この時節に土の香についた北の便りだ、、、、、

芋の中でも最も好きなじゃが芋である。(感謝、感謝)

取り敢えず、手っ取り早い塩茹で、、いやいやホイル焼き

が早いか、、、、、

 

今日の1句

土匂ふ馬鈴薯届くあふるほど   ヤギ爺

 

 

 


石蕗の花

2021-10-30 16:42:29 | 日記

令和3年10月30日(土)

石蕗の花 : 石 蕗(ツワ)

キク科の常緑多年草

葉は蕗(フキ)に似て質が厚く、深緑色で光沢がある。

花期は10~12月、花軸を60cm程に伸ばし菊に似た

頭状花を散戻状に開く。海岸や海辺の山に自生する。

葉も茎も蕗に似ているが別種。

花や葉が美しいので、よく庭先に植えられる。

名前の由来は、葉の形が蕗の形に似ている事からと言われる

が、葉の緑が濃く艶が在り「艶蕗」が転じて「つわぶき」と

なったとも言われている。

「厚葉蕗」(厚い葉を持った蕗」から転じたという説もある。

日本では太平洋側では福島県より南、日本海側では石川県よ

り南側の海沿いの地に分布する。

海外では朝鮮半島、中国東南部、台湾等に分布する。

葉を火に焙り湿布薬として使われ、他に解毒、皮膚病に効能

があると言われる。

食用としては葉柄(軸)の部分を炒め、甘辛く佃煮状にした

もの「伽羅蕗」が好まれる。 

三重県にはツワの葉を敷いた「押し寿司」(つわ寿司)が在る。

蕗の軸の部分には空洞があるが、石蕗には空洞が無い。

余談、山口県の津和野はSLが奔る所として有名だが、此処は

「ツワブキの咲く野」という事からこの名が在る。

 

東山植物園の「7万葉の散歩道」を歩くと、彼方此方に石蕗の

黄色い花が覗き、私達に話しかけて来る様で,つい歩を留める。

小暗き道の案内人とでも言おうか、、、、、、、

 

今日の1句

坂がかる万葉の道石蕗明かり   ヤギ爺


ベゴニア・ガーデン

2021-10-29 16:34:49 | 日記

令和3年10月29日(金)

なばなの里

三重県桑名市長島町に「なばなの里」がある。

ナガシマスパーランドに隣接する複合型レジャー施設で、

なばなの里内には、13000坪を有するお花畑が在る。

春のチューリップ、夏のダリア、秋のコスモス等と、一年中

花が咲き乱れる中に「ベゴニアガーデン」の温室施設が在る。

ベゴニアガーデン

年中満開の大輪のベゴニアを始め、世界各国から集めた百数十

種、1万2千株の花々を常時栽培・展示している。

大温室には5千鉢の球根ベゴニアが常に咲き盛っている。

亦、ガーデン内には他にもスイセン等が咲き、隣接のバラ園

にも多くの花が咲き盛っている。

ガーデン内にはカフェが設けられ、ベゴニアに囲まれ珈琲等

が楽しめた、、、、。

なばなの里には8種類のレストランが在り,地ビール園、中華

料理、イタリアン、日本料理、トンカツ専門店、ベーカリー、

カフェ等で、食事も、、、、、

私は、近いのでよく訪づれ夜はイルミネーションと食事、昼

間は季節の花を、、、、、

 

ベゴニア

シュウカイドウ科ベゴニア属の多年草または半低木の観葉植物。

熱帯、亜熱帯地方の原産で、フランス人のミシェル・ベゴン氏

(植物学者)の名に由来して「ベゴニア」と名付けられた。

花は雌雄別で、尾花4枚、雌花5枚の花びらを持つ。

多年草の草花であるが、球根性のもの、木立性のものもある。

 

今日の1句

晩秋の庭とりどりの花振る舞はる   ヤギ爺


照 葉

2021-10-28 16:22:07 | 日記

令和3年10月28日(木)

照 葉 : 照紅葉

草や木の紅葉したものが、ことのほか美しく日光に

照り映えていることをいう。

木々の色づいて明るく映える様。

輝く紅葉の美称で、「照紅葉」ともいう。

光沢のある美しい葉、紅葉して美しく照り輝く木の葉。

 

東山植物園に「万葉の散歩道といわれる、散策路が在る。

地下鉄東山線「星丘駅」で下車、10分程で「星丘門」に着く。

星丘門から入るり、暫く行くと合掌家が見える。

此処から、池の畔を小高い丘の斜面を登り、凡そ1km程の

道程を下ると、やがて元の場所に戻る、、、、、

これが「万葉の散歩道」である。

雑木林の中を、ゆっくりともの思い、、、、都会の喧騒を忘れ

時に立ち止る。

木漏れ日が射し真っ赤に色づいた木々の葉が光り輝く。

 

余の煩わしさをすっかり忘れさせてくれる、、、、、。

(一昨年、東山植物園吟行の折りの画像です。)

 

今日の1句(俳人の名句)

照葉して名もなき草のあはれなる   冨安 風生

光沢のある草紅葉の照り輝いている様が、ことさらに

哀れに思えたのであろうか、、、


潮路句会

2021-10-27 16:44:10 | 日記

令和3年10月27日(水)

潮路句会(9月例会分)

出席者:7名、不在投句:1名、欠席者:1名

兼題 : 虫の声、他、当季雑詠

一湾の二百十日の波平      : 玲 子 

 

  

綴糸の切れたるままに秋葦簀   : 玲 子

 

縄張りを行ったり来たり蜻蛉かな : 勝

 

鈴虫の声の転がる寝入り端    : 美保子

 

高潮の怖さを知りぬ厄日かな   : 美智子

※ 厄日 : 二百十日の副題、立春から数えて二百十日目

 

 

咲き満ちて地に花零す百日紅   : 輝 子

 

柔らかき土の匂ひや甘藷掘る   : 魚 青

 

松茸に引き寄せられる鼻の先   : 政 子

 

秋涼し熱き珈琲啜り居り     : ヤギ爺

 

緊急事態宣言もかいじょとなり、吟行も再開される。

私の足は中々、、、遠ざかる儘、、、、ぼちぼち、、、