遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

二月尽

2023-02-28 15:53:42 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月28日(火)

二月尽 

二月が尽き、終わること。

平年は2月28日、閏年は2月29日。
尽の付く季語は「弥生尽」「九月尽」などがあるが、それぞれ
陰暦の3月の終り9月の終りであり、行く春、行く秋を惜しむ
気持ちが添う。


これらに比し二月尽は歴史の浅い季語で、「怱忙」(忙しい事)
の間に二月が終わってしまったという感慨、明けて仲春の3月
を迎え、いよいよ春が定まるといった期待と喜び添う季語。

今年も2ヵ月がアッと言う間に過ぎ去った。

ロシアのウクライナへの軍事侵攻から1年が経った。何も進展
は見られず、ロシアのプーチン大統領は苛立ちその行動は益々
エスカレートしている。最早、狂人の如く暴走を重ねている。

誰も彼の暴走を止める事は出来ぬのか、、、、、。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は今も尚、
国民に対して「徹底抗戦」を呼び掛ける。

ウクライナの街は破壊され、何十万人もの民が虐殺された。




また、子供の約半数430万人もが避難生活を強いられる。
世界中に侵攻に対する抗議デモは続くが、、、


2月6日に発生した「トルコ大地震」(M7.8)から3週間が経
過した。

瓦礫の中から生存者が救出されるシーンが写し出されるたびに、
感動し拍手を送ったが、その犠牲者は5万人を超えた。


うちシリアの国境近くの街では5900人超の犠牲者が出た。
(シリアでは狂犬?アサド政権は何もせぬようだが、、、)

大災害での建物の崩壊も凄まじく、その復旧は困難を極める。
今、建物の「耐震」が問題視され始め、何十人もの違法建築者
が逮捕されている。
立派なマンションが倒壊した、

日本の「阪神淡路大震災」以降、その耐震基準が大幅に見直さ
れて地震の多いトルコでも十分に検討されて来た筈であった。
それを無視し、金の力で建築申請許可を得たというが、、、。

日本では、岸田総理への「不信任」の嵐が吹き荒れる、、、、

就任当初は、前任者(安倍、菅総理)よりマシと期待されて
いたのだが、、、今や民意(国民の意見)に対し聞く耳持たず
のやりたい放題、、その日その日の、行きあたりばったり、、
答弁はその都度コロコロ変わる。(初心は何処へ行ったか)
「アベノリスク」「統一教会問題」など忘れ去った様だ。

極めつけは、ヨーロッパ歴訪(外遊)の際の、息子の不祥事
問題(何もせず、公用車を乗り回し観光・買物旅行)への
対応は見事(呆れてものも言えない)

「馬耳東風」とは、これをいうのであろう、、、、、


今日の1句

二月尽芥蔓延りままならず  ヤギ爺

春の海

2023-02-27 16:11:23 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月27日(月)

春の海

波の荒かった冬の海は、春になれば凪いでのたりのたりと
穏やかで、悠長な感じのする海となった。
麗らかな日差しに海の色は明るく、魚介の動きもそろそろ
活発に目立ち始める頃だ。

春の海は光と響き合って、穏やかに洋々としてきらきらと
凪ぐ状態となり、長閑に紺碧の色を湛えている。
また春と秋は潮の干満の差が大きく、潮の引いた後の干潟
には、小さな生き物たちの姿が見られる。

昨日は冷たい風(春一番?)が吹き荒れ、帽子を飛ばされ
ぬように、また飛ばされ慌てふためく姿を目にしたが。
今日は打って変り風も止み、暖かな日差しの中を港へ、、


名古屋港の水面は穏やかに凪の状態で、まさに「春の海」
定期船が一条の航跡を残して、静かに接岸した。


埠頭にはユリカモメが、ゆったりと日向ぼこ、、、?


リトルマーメイドの在る丘からポートビルへ向かう。

展望台から、名古屋港の湾内を一望できる。



遠く伊勢湾の工業地帯まで霞の中、海は穏やかである。


真っ青な空と、きらきらと光り輝く水面、、、、、、
ゆったりと眺め居て飽きない、正に俳人の名句の世界
である。

春の海は、俳人の与謝蕪村の名句、

春の海終日のたりのたりかな   与謝 蕪村

一日中、海がゆるやかにうねり、うねりを繰返す景は
人間に大らかさを与える揺りかごと受け止められる。
それは命を生み出し育む母に繋がり、母の恩は海より
深い。(新日本歳時記:成井恵子・句評より引用した)


辛夷の芽

2023-02-26 16:46:02 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月26日(日)

辛 夷 : こぶし、ヤマアララギ
辛夷の芽、




コブシは、モクレン科の落葉高木で高さ」10~20mに達する。
山野に自生する。早春、葉に先立って芳香の在る白色の6弁の花
を開く。花径は6~10cm。


葉は長さ5~15cmの広倒卵形で互生する。
葉と果実のでき始めの頃、

果実が熟れた頃、

材は緻密で家具や建築材に使用され、花の蕾は鎮静・鎮痛剤に。
若い花びらは食用にも利用され、花は香水の原料となる。
また、樹皮や枝葉からは「こぶし油」を採取する。

こぶしの由来は、
つぼみの形を握りこぶしに見立てる説や、でこぼこの果実(集合
果)の形をこぶしに見立てるなどの説がある。
和名の「こぶし」がそのまま英名の「Kobus magnolia」になり、
学名の「Kobus」となっている。
こぶしの漢字は「辛夷」を充てているが、中国は「辛夷」(しん
い)と読み「モクレン」のことを指し、その蕾を乾燥させた生薬
とする。 また中国では、日本のこぶしを「日本辛夷」という。

日本では辛夷の実が赤く辛味があることから「ヤマアララギ」と
いう。 アララギは櫟(いちい)という別の樹木がある。
異名で「コブシハジカミ」というがハジカミは胡椒のこと。

小学校の校庭や、大通りの一本裏(東)に辛夷の並木がある。
どちらもまだ芽が固いようだが、校庭の日当たりの良い場所は
芽が膨らみ始めた。(例年、卒業式の頃には開花するが、、)


今日の1句

辛夷の芽リハビリの脚心地よし  ヤギ爺

雀の子

2023-02-25 16:16:47 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月25日(土)

雀の子 : 子雀、黄雀

雀の子は屋根裏の下などに作られた巣の中で、10~14日
くらいで孵化し、その後2週間程でからだの羽が生え揃う。

初めは親鳥に付いて行動し、親鳥から青虫などの昆虫の餌を
貰う。 親鳥は後に稗(ひえ)等の穀物に変える。


暖かさが増した公園の日向には、雀などの姿をよく目にする。


樹木の上から地上に群れで舞い降り、枯草の間を頻りに啄む。


我々(人)が近づくと一斉に飛び立ち、電線や木の枝に留ま
り頻りに囀り、互いに何か連絡し合っているようだ。



小雀(雛)は嘴が黄色いので、「黄雀」と呼ばれている。

尚、雀は年に3回ほど雛を育て、三回目は8月頃となる。


今日の1句

とんとんと日向に弾む雀の子  ヤギ爺

紅 梅

2023-02-24 16:01:58 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月24日(金)

名古屋港の紅梅


梅はバラ科サクラ属の小高木で、紅色の花をつける梅を、
紅梅(こうばい)という。

奈良時代に伝来したのは「白梅」(しらうめ、はくばい)
と呼ばれていた。その後「紅梅」が入って来て、両者を区
別する必要があり紅梅(こうばい)と呼び、あかうめとは
呼ばなかったそうである。

白梅の方が花期が早く白梅が春を告げるように咲き、その
後やや遅く紅梅が咲く。

花の気品では白梅に一歩を譲るが、紅梅は若々しく華やぎ
があるといわれれいる。

名古屋港の東側に在る駐車場から、水族館へ向かう途中に
に無料休憩所がある。
無料休憩所から観測船ふじを眺める、

此処から右手(南側)の埠頭へ向かうと、ポートビルが在
る。 その間に桜並木が在るが未だ蕾の状態だ。

休憩所の裏手(西側)には、過って南極観測船として活躍
した「ふじ」が稽留されている。


タロー・ジローの銅像、

其処の広場には、船の巨大なスクリュー、雪上車が置かれ
南極観測隊と共に越冬し、取り残されその後無事生還した
越冬犬の「タロー・ジロー」の銅像が在り、人気スポット
となっている。

無料休憩所前の紅梅が満開となり見頃を迎えた。



芳しい梅の香に誘われて暫し佇む、スマホ片手にご満悦、
名古屋港を訪れる家族連れや遠足の一団は、それに目も
くれず我先にと、名古屋港水族館へと向かう、、、、。
此処に立ち止るのは、私同様のお年寄りばかりで、、、、

「やあー、きれいに咲きましたねー、、、」
「ホントに芳しい香りがして、つい立ち留まりましたヨ」
「もう名古屋城や白鳥庭園でも、見頃だろうねエ、、、

見ず知らずの、普段は梅見に余り縁のない者同志が意気
投合して、暫し梅談義である、、、、。


今日の1句

散策の暫し歩を止め梅紅し  ヤギ爺