フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

フランス人歴史教師として広島に学ぶ

2012年08月25日 | リール・アミアン

歴史を中学校で教える彼にとって、日本の歴史も大変興味深い。

それは必ずしも良い歴史ばかりではなく、悲しい歴史もある。

彼が広島へ行くことを決め、早朝出かけ、まず広島、そして宮島と言う計画を日帰りでこなすことになった。 

 

広島では原爆資料館でものすごいショックを受けたようだ。

 

しかし帰ってきた彼は「残酷な史実を前に言いようのない悲しみを覚えた。しかしもし近くであれば私の生徒たちにも見せたいと思った。これは一度は見ておかないといけないと思う。平和の尊さを知るためにも」と言うことであった。 

大きなショックの後訪れた宮島は、美しい自然と荘厳な厳島神社と鳥居に心が安らいだという。 

 

奈良での滞在中は、前述の高野山とこの広島・宮島への旅行は大変思い出深いものになったようだが、彼は京都でも日本人の友人に会い、大山崎でお茶会を体験したり、鞍馬温泉にもその友人と出かけるなど、初来日としてはなかなか充実した滞在であったようだ。 

合計10日余りの長期滞在、それは私にとっても初めてのことだった。暑い時期の食事の用意を考えるとき、彼のように朝食も含め、日本食をなんでも食べてくれることは、長期滞在ではありがたいことだとも分かった。

すっかり日本に魅了された彼はこの半年後の二月、またやってくることになる。

 

この夏で彼の我が家への滞在回数は、ピアニストの5回に次いで、このクリスチャンと並ぶ4回になり、滞在のべ日数では断トツの多さになるとは、この時は思いもしなかった。

 

彼を紹介してくれたアンリから「最近、彼の両親に会ったが、『あなたの友人を息子に紹介してくれて本当に感謝している』と言っていた」と、届いたメールは私を喜ばせた。

 

いつかアミアンを訪ねる時には、近くのヴァランシエンヌに住むこのご両親にも会えるかもしれない。

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