カトリーヌがとてもいい人だったので、複雑な思いで迎えたエブリンは、タイプは全く違い、背が高くスマートでおしゃれにも気を使う人だった。
カトリーヌはとにかく食通で太っちょだったのとは正反対である。
何となく、名前もカトリーヌと言うと、少しロマンティックだが、エブリンと言うとセクシーな響きがある。
エブリンお気に入りのシャネルの香水をぷんぷんさせていた。洋服もいっぱい持ってきていて
ジェラールは「スーツケースの中身はほとんどエブリンのもの」と、笑っていた。
年はカトリーヌは40代なのでずいぶん年下だが、どちらかと言うとあねご肌でサバサバしていたカトリーヌとはこうも違うのだ。
ジェラールが好きな桂離宮へも、カトリーヌのときと同様にやっぱりエブリンを連れていくと言うので、その予約も頼まれた。
カトリーヌとの時と違って今回は、奈良も案内し、我が家で二泊した。
ジェラールが日本食好きなのは分かっていたが、エブリンも食べてくれた。箸が上手に使えなくても一生懸命努力して使っていた。
むしろジェラールが苦手とするものも「おいしい」と進んで食べていたくらいだ。この二人は特にあさりの澄まし汁が気に入ってくれたようだった。
奈良の案内で、能楽堂ホールのある新公会堂に行った時、ジェラールは「以前会議で来たことがある」と言ったので少し驚いた。
私の知り合いでは、ここに私の案内以外で来たことがある人は初めてだった。
二月堂へ向かう階段のエブリンとジェラール
難波のブルターニュの旗が目印のクレープリーでティータイム
ところで、この二人、新婚さんなので無理はないとはいえ、ところかまわずとにかくいちゃいちゃするのだ。
二日目に大阪へ向かう電車の中でも「チュッ」とするのだから、一緒にいるこちらまで恥ずかしくなった。
若い二人なら気にならなかったと思うが、何しろジェラールは60代、エブリンは50代である。「エブリンは僕の宝物」と真顔で言うのだ。
もうこれを逃してはという思いも解らないではないが、ムッシュのあまりのお熱ぶりに、エブリンに返って飽きられないかなと心配になるくらいだった。
ネット初心者です。
旅行検索でお邪魔しました。日本人ですが
子供の頃から、日本で肌の色の違う人々と遊んだ為に、外国人への垣根低く・・・・。
大人に成ると替えって日本人の中で妙な立場に成りました。
ガイジンを 改めて拝見させて頂き
学んで生きたいと思います。 草 々
日本人の生活・文化・習慣・考え方になっていると思います。
日本人とフランス人の違いを発見し、楽しんでいます。
いかに生きるかということに関わっているかもしれませんね。
二年前からフランス語を勉強し、この夏はアルザスに行ってきました。でも友達が作れるほどフランス語ができないことと、内気なのでこちらから話しかけることができず、フランス人と友人になるなんてまだまだ夢です。
なのでフランス人と交流されている様子にあこがれながら読ませていています。
これからもブログ楽しみに読ませていただきますね。
10年くらい前に初めてのフランス人の友人ができたとき、ほとんど会話もできない状態でした。
「Bonjour」そして「Vous etes Francais?(フランス人ですか」?という言葉でほとんどのフランス人はにっこりしてくれます。
今もまだナチュラルスピードの会話にはついていけませんが、取りかかりのフランス語の後は、「フランスが好き」「フランス人が好き」という気持ちが相手に通じていくような気がします。
二年もフランス語を勉強されているとのことですし、アルザスに一人で行ってこられたとしたら、大したものです。ここにコメント下さったそのちょっとした勇気で、きっとすぐに友人もできると思います。
ありがたいことに今フランスでは日本びいきの人も多いです。夢を叶えてくださいね。