ネットを通じて、若いカップルがやってきた。
大きな荷物を持って、JRに到着した。
彼らは出来るだけ節約するということで、夜行バスを始め、長距離バスを利用していた。
二人ともまだ学生だった。
しっかりものの彼女がリードし、彼がついてくるというようなカップルだった。
六月で、暑い日だった。
レンタサイクルで、観光に出かけて行ったのだけれど、風邪気味で、お昼過ぎに帰ってきたらしい。しかし私も外出していたときだったので、鍵がなくて入れず、外でずっと待っていたのだ。
すぐに中で、休むように促した。
疲れだったのか、しばらく寝ると、よくなったようで、夕食のころには食欲も戻って、元気だった。
折り紙も習字も、彼女はしたことがあり、鶴も折れるし、漢字もよく知っているので、男の子の方が新鮮だった分楽しんでいた。
飛ぶ鳥を折った時には、彼女もびっくりして、喜んだ。
しかしすぐに「決闘だ」と彼の鳥に飛びかかっていく。何ともお転婆なお嬢さんだ!!
この彼ら、てっきり恋人同士と思い、一つの部屋を提供したが、実は、幼馴染と言うだけで、恋人ではないと、一泊した後、判ったのだ。
しかもそれぞれに恋人がいると言うことだった!!恋人の写真をそれぞれ見せてくれたのだ。
恋人がいても、異性の友人と二週間以上も海外旅行するなんて、あり得ない!!!
彼らも彼らなら、待っている恋人にも本当に驚く。
自由の国フランスは、大らか過ぎる!!
この彼女、タンクトップ(キャミソール?)のような服を着て、ぴちゃぴちゃとおもむろに日焼け止めを塗ったりするので目のやり場に困ったが、彼は何ともない風だった。
この彼らのことを、親しいフランス人に聞いてみたところ、「あまりよくあることではない」らしい。
そしてぴちゃぴちゃするのも、あまりほめられることではないと言うことであった。
彼らとは、それほど、親交が深まったと思っていなかったのだが、この年のクリスマスに二人から彼らの町で写した写真とカードが送られてきた。
うん、やっぱり、跳んでる?彼らでも、こういう心遣いを出来るフランスの若者に、ちょっと嬉しくなった。
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