フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

フランスの田舎で出会った村意識

2011年12月04日 | ブルターニュ

ケレンマの第一日目の中で、午後にパトリックが散歩のため、近所の村に車で連れて行ってくれたのを書き忘れた。

 

そこはどの家もみんな小さいお城のような家で、パトリックの知り合いもいたが、どうやら所謂旧家ばかりのようだった。

 

 

 

 

 

 

ちょっとした森の中に家が散在し、中世に戻ったような落ち着いた雰囲気で、昔の栄華を伝える感じのするところだった。

 

それともう一つ、パトリックの村のあることを聞いた。

それは一口に言うと、この村の人達は排他的だと言うことだ。

言いかえるとよそ者に冷たいわけだ。

 

パトリックとマルゴが現役をリタイヤし、この村に戻ってきた時のことだ。

奥さんのマルゴはこの村に住むのはもちろん初めてだった。そこでパトリックは村の会長のような人にマルゴを連れて挨拶に行ったそうだ。

 

その時その会長のような人は、マルゴが挨拶しても、知らん顔したそうだ。

パトリックはこの事を怒っていた。

 

そう言えば、この日海から家に帰る時、その会長のような人を離れて見かけた。パトリックはそれなりに挨拶の声をかけたが、明確な返礼は返ってこなかったし、となりにこのあたりで珍しいはずの東洋人(私のこと)がいるのに、無視したような感じだった。

 

ところが、そのパトリックとマルゴ自身にも排他的なところを感じたことがある。

それはこういうレベルの家では、家の中の掃除はパートの人に頼むことになっていて、この家にも掃除に来る人がいる。

 

私が「その人はどこからきているの?」と聞いた時、すぐ二人は口をそろえて「村の外から。」と答えたのだ。

 

私は勿論村の外どころか外国からきているのだが、この家では友人として迎えてくれている。

しかし、あの会長にとっては「よそ者そのもの」なのだろう。

 

フランスにも一昔前の?日本の村意識が残っている事を感じた。パリのイメージがフランスだと思っている多くの日本人がいるのだが、(事実私も初渡仏のときは、そうだった)こんな発見が私の好奇心をそそるのだ。

 

とにかくフランスでも、田舎は田舎で色々あるらしい。

 

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