四月はパック(復活祭=春分後の最初の満月の後の最初の日曜日)の休暇もあるので、続々とフランス人がやってくる。
前年4月から5月にかけてフランスを訪れたとき、奥さんのカトリーヌが「今朝出て行った」と、ずっと泣いていたムッシュである。
帰国後も励ましのメールを送ったりした。
四国旅行へ行った時、四国の友人の女性が写っている写真を送ると、「お遍路さんにいつか行きたい。ところで、彼女は独身?」なんてことを言ってもいた。
それがわずか三カ月後の夏、彼から送られてきた写真を見て、仰天した。
何と「素敵な彼女が見つかった。彼女は中学校の教師をしていてアンジェに住んでいる。遠距離になるので週末行ったり来たりなんだけど」と、仲むつまじい写真である。
おそろいの浴衣を着た写真や、何とカトリーヌの故郷の別荘で二人が過ごしている写真まで添えられていた。
日本が好きと言う自分の趣味を相手に押しつける?ことや、前妻と過ごした別荘に連れていく神経は理解に苦しむけれど、まあ、それも「セ・ラ・ヴィ」と言うことか。
そして、その彼女エブリンと一緒に来日したのだった。
前妻を知っている私としては複雑で、しかもカトリーヌはあれから単身チュニジアに渡ったと聞いている。彼女は見知らぬ地で苦労をしていることだろう。
ジェラールはもう前しか向いていない。エブリンとすでに一緒にエジプト旅行もしたらしい。そんな思いを留めながら、彼の新しい門出を祝福しなければならない。彼にとっては三度目だが、結婚式までちゃんと挙げた。いわば今回は新婚旅行だ。
奈良で彼らを迎え、一緒に昼食を取った。カトリーヌとは全くタイプは違うが、エブリンはエブリンでとても感じのいい人だった。すんなり私も彼らを祝福する気分になれたのだった。
奈良、大阪への観光に同行することは、次の項に記したい。
励みになります。
震災後の来日予定の知り合いはキャンセルが続き(リピーターでかなりの親日家だけは、それでも変更しなかったです)、昨年の春は京都に行っても外国人の姿はほとんど見かけなかったのですが、夏ごろから徐々に戻ってきつつあるように思います。
まだまだ完全に戻ったとは言えませんが、来て下さる方々は有り難く、心をこめて迎えたいと思っています。
恭子さんは、関西以外にお住まいでしょうか?
私も京都が大好きです。訪れるたび、その奥の深さ、集約された日本の素晴らしさを感じています。
またお気軽にコメントください。