フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

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ビュットショーモン公園前アパルトマンの滞在

2011年07月22日 | パリ19区

ミッシェルさんとJ・クロード夫妻の続き、舞台はパリに移る。

 

知り合いになった人より、その人の紹介で知り合いになった人との交流の方が濃くなるということがままある。

彼らもそのうちの一組である。

 

厳密に言うと、彼等を紹介してくれたマルチーヌとも同じくらい交流をしているが、そのマルチーヌを紹介してくれた元の人より、マルチーヌやマルチーヌが紹介してくれた彼等との交流の方が盛んになってしまっているということだ。

そのマルチーヌも想像しなかったこのカップルとの縁の深さについて、記したい。

 

彼らが来日した翌年の春の渡仏にあたって、何人かの友人にメールを送った。

それは友人の家を泊まり歩くことになる最初の年でもあった。

パリでの宿泊も三組の家族が受け入れを申し出てくれた。すぐに彼らのところに決めた。

パリの中心から離れた北東に当たる、ビュット・ショーモン公園に面しているアパルトマンだ。

 

空港まで迎えに行くと言ってくれたのが、決め手になった。

あとの二組については、招待を断るのも申し訳ないし、温かい文面だったので一泊ずつさせていただくことにしたが、メインはこのカップルのところだった。

 

それを聞いたマルチーヌは、「何と言う彼らの親切な申し出!!私は本当に嬉しい」と、驚いた。

彼女も本当は招待したいに違いなかった。しかし独身の彼女のアパルトマンは、小さなアパルトマンでゲストルームはなく、招待できないのだった。

場所はマレ地区の三駅(Hotel de ville, Chatelet, Rambuteau)が利用可能で、徒歩圏に観光名所もある大変便利なアパルトマンであるが、そういうところはどうしても値段が高いので、広さは望めないということだ。

 

空港にはマルチーヌと一緒にミッシェルさんが出迎えをしてくれた。

荷物を受け取り中に、そっと様子を見ると、ガラスに張り付いて、「まだかまだか」と、様子をうがかう二人がいて、可笑しくなった。

まるで子供のようだった。そしてご対面!!もう周りのフランス人が引きそうなくらいのハイテンションでのお迎えだった。

こんなに歓迎されるとは思っていなかったので、面喰ったが、嬉しい再会にこちらも長旅の疲れも忘れる。

ミッシェルさんは、「車はどこに置いたかな?」と探す。広い駐車場で、自分の車が解りやすいようにということで選んだというオレンジの車だった。

「これなら分かりやすいね」と、その時は大して意味もなく言ったのだが、これは二年後にまた大きな意味を持つのだった。

 

奥さんが料理を用意して待っていてくれた。

 

思えばこれが、初めてのアペリティフだった。

シャンパンにオリーブや、クラッカーなどのおつまみ。

 

クラシックな調度品のそろった、素敵なアパルトマンであった。

夫婦の好みも一緒なのだそう。「ここがあなたの部屋よ。好きに使ってね」と言われた部屋は、普段は彼らの寝室なのであろう。

トイレは共同だが、バスルームは私の専用だと言う。彼らは別にシャワールームがあるらしい。

大きなバスタブのある、素敵なバスルームだ。時間も気兼ねなく、使えることはありがたい。

 

日本からのお土産に「あなたは私を甘やかすわ」と言って喜んだ。こういう言い方はこの時初めてでその単語の意味が解らず、「わかる?」と言われて辞書を引いたのだった。

なるほど、その後も何度かそう言うセリフを耳にすることがある。

       

 

奥さんはまだ現役の公務員で、仕事が毎日あったが、ミッシェルさんは、大学の先生で毎日の出勤ではない。

しかし、私の滞在に合わせて休暇を取っていてくれたらしく、滞在中はずっと家にいた。

 

朝ごはんもパンとカフェオレボウルでのカフェオレ、ヨーグルトに、フルーツジュース、ジャムにバターだ。

乳製品が美味しいのはフランスでの楽しみの一つだ。

牛乳は瓶ではなく、長期保存可能のプラスチック容器に入っている

      

             

 

鍵の使い方を教えてくれた。

玄関のコード番号をまず押す(これは定期的に変えるらしい)、そして中に入るとエレベーターがあり、その時、一つめの鍵でエレベーターを開ける。

そして部屋の鍵だった。セキュリティーも厳重である。

 

本当に自分の部屋のような気がする滞在だったが、ミッシェルさんにはまだまだお世話になる。

その続きはまた。

 

 

 


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