忙しい最中なのに、映画『利休にたずねよ』を観てきました。私にしては珍しく邦画です。
山本兼一氏の直木賞受賞の同タイトルの小説を映画化した作品ですが、
歴女じゃないmintは山本氏の小説は読んだことがありません。
市川海老蔵の利休を見てみたいというミーハー心と、いろいろな茶道具も出てくるのではという期待感、
5枚綴りで買っているシネマチケットが2枚も残っている・・・というのが理由でした(^_^;)
観終わった後も、ずっと余韻に浸っていたいような、とても美しい映画でした。
利休が切腹するの朝、傍に寄り添う妻が
「あなた様にはずっと想い人がいらっしゃったのでは?」たずねます。
そこから21年前に遡り、利休の審美眼に纏わる断片的なエピソードを繋げながら
わび茶を完成させ、また秀吉の逆鱗に触れ切腹を命じられるまでを描きます。
利休の居士号を与えられる前の、茶人・千宗易としての海老蔵さんは、素晴らしかったです。
70歳の利休に多少無理があるのは、仕方ありませんね~
そして映画に登場したお茶碗が凄いです。
楽家初代・長次郎作の本物の赤楽、黒楽茶碗でお茶を点てるのです。
下世話な話ですが、時価数億円は下らないだろうというお宝だそうです。
他にも、朝鮮王朝時代のものと思われる井戸茶碗や熊川(こもがい)茶碗も登場します。
信長には「美の基準は私が決めること」と言い放ち
秀吉には「私が額ずくのは美しいものだけでございます」とさらりと言ってしまう、美への確固たる信念。
わび茶を極めた利休が秀吉の嗜好と合うはずもないので、いつかは秀吉との間に軋轢が生じるのも仕方が無かったのかもしれません。
映画のパンフレットの表紙にもなっている緑の小さな香合。
そこに秘められた若き日の利休の想いと、美を追求し茶道を究めていく千利休の生き方死に方。
リアリティーには欠けるかも知れませんが、こんなロマンティックな千利休もいいなと思いました。
帰りは夫が迎えに来てくれることになっていたので、
時間までアフタヌーンティールームで一人お茶をしました。
ケーキが不細工なのは、自分でデコレーションしたから・・・・(^_^;)
ozさん作
同じく海老蔵さんの利休を見てみたいですし(笑)
団十郎さんとの共演、そして数々の茶道具も見てみたいと思っていました。
元総理大臣の、細川護熙さんの作られたお茶碗も出てくるそうですね。
どんなシーンにどんな器が出てくるのか、そんなところもじっくり眺めたいので、私はテレビで巻き戻しながら見たいかも・・なんて(それは二度目にしろ・・ですよね(^_^;))
お母様のお部屋のお片づけ、その後いかがですか?
うちの母は正反対の極端な捨て魔なのですけど
(私の卒業式の次の日に、ランドセルを捨てられ、私は泣きました・・苦笑)、
父が何でもとっておく人だったので、やはり実家は父の何なのかわからない書類や本類で溢れかえっています。
昔は母が、父のものを無断で捨てて、よく夫婦喧嘩をしてましたっけ(笑)
今はもう、父のものに手をつける気力も無さそうな母なので、母がいなくなった後、あの実家をどうするか・・。
それを思うと、今からエスケープする気満々な私です・・(^_^;)
芸達者なのですね。
利休の死に方は、生涯、信念を貫いた結果なのですね。
わびさび心を理解できない秀吉には、どうしようもないい結果だったのでしょうか。
美しさがイメージできてぜひ見たいと思っています。
長次郎の黒楽、本物が使われているんですね~。
侘びの心や焼き物など、日本の大切なものが凝縮
された映画なんですね。
井上靖『本攪坊遺文』、同じく文庫本『天目山の雲』に
「利休の死」や「平蜘蛛の釜」があり、当時の名品の
名がずらりと出てきます。
当時は茶碗や釜が戦を左右するという時代でもあった
ようです。
茶道、茶道具ははかないものだけに、そこはかとない
深さを持っているようですね。
余韻のある映画とカフェとお迎えの車・・・。mintさんの
映画鑑賞にぴったりですね。
我が家のほうも寒い日が続いていますが家にこもっている事が多いので日々寒さを感じるのは洗濯物を干すときくらいでしょうか?
mintさんの読書は小説が多いのでしょうか?
記事の文章が豊かですものね。
私ももっと小説や詩集を読んだほうが良いのかも?
若い時は小説もむさぼる様に読んだのですが・・・。
全然残ってないですね。
今の私はその時に興味のある本を読むのですが、先日はちきりんさんの本を3冊まとめ買いして「自分のアタマで考えよう」も読んでみました。
頭のいい人ってどんな事を考えているのか興味があったんです。
利休にたずねよは私もミーハー気分で観てみたい映画なのですが、あいにく今年はもう予定がいっぱいです。
お年始に暇な日に何か観に行っても良いかも知れませんね。
我が家はもうクリスマスも終わってしまったので、これから年末に突入です。
ご無沙汰しております。ホントに!
「利休にたずねよ」観てみたい映画です。
私なんか、女房の逆鱗に触れるこはしょちゅうですよ。
“あなた 飲み過ぎじゃない!”なんてね。
しかし、お酒のことを良く知っていますね。
お酒のあとの“わび茶”じゃなくて、“わさび茶”は美味しい!
また、いろいろと教えてください!
細川護熙さんの器も使われていたのですね。
事前に何も知らずに映画を観てしまいました。
私も巻き戻しながら観たいと思いました。
母の荷物の片づけは、とうとう来年に持ち越しです(T_T)
父の荷物(主に本とレコード)はあっさりと捨てた母なんですけど・・・
茶道を教えていた母なんですけど、余計なものを削ぎ落とした侘び茶の境地にはなかなかなれないようです(^_^;)
卒業式の翌日にランドセルとお別れは、ちょっとお辛かったですね~(^_^;)
長男が集めたキン肉マンの消しゴムを、もう要らないかと思って捨ててしまい、人生の一部を捨てられたようだと、当時小学6年生だった息子に言われました(^_^;)
千利休も、若い頃は海老蔵さん顔負けなくらいやんちゃだったようです。
秀吉は、利休の存在を畏れていたのでしょうね~。
美しい所作があってこそ土の茶碗の美も際立つのでしょうね。
利休が「美の基準はわたくしが決めること」と言ったのもそんなところにあるのでしょうか。
「本攪坊遺文」はタイトルだけは目にしたことがありますが読んだことはありません。難しそうです。
歴史本はちゃぐままさんにたずねよ、ですね(^_^)v
利休の死については、いろいろな方が書いていますが、謎が多いです。
好みが偏っているし、役に立つものはあまり読まないんです(^_^;)
成長期には食事も活字もバランスが必要だと思いますが、
大人になった今は、欲しいと思うものに手を出しています。
映画も、観たいと思ったら家事を放っても出かける不良妻です(笑)
「百年の孤独」は偶々です。
ガルシアマルケスの小説を読むのに苦労したので記憶に残っていたのです(^_^;)
奥様の逆鱗に触れた後の詫び茶?じゃなくて、お酒の後のわさび茶ですね(笑)
気分がシャキッとしそうです。