京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

倉橋マンションのおおやさんの質問

2011年12月14日 | ナラ枯れ
ずっと前の質問で、遅くなってすいません。お答えします。
<質問>
「吉田山のふもとで神楽岡通り沿いで学生下宿の大家やってます。吉田山のナラ枯れや常緑高木の密生が進んで山が荒れている様子を見るにつけ、とても心配になっています。個人的に出来ることはタイヘン少なく、「吉田山を美しくする会」の一斉清掃や活動に参加したり、専門家の先生と情報交換することまでがせいぜいです。」

「さてそこで、少し教えてほしいのですが、ナラ枯れがさらに進むと吉田山の森の木々はどうなるのでしょうか。
菌の広がりでナラ枯れが広がり⇒強風や台風時に倒木災害などがイメージされますが近隣住民や山の利用者の生活に対し直接的間接的にどんな支障がどれだけ出るのでしょうか、どうなんでしょう。
①直近の1,2年放置した場合、
②10年以上長期にわたって放置した場合、
①②について教えていただけると有り難いです。」

質問、ありがとうございました。
ご存知のように、吉田山は一昨年、昨年と枯死木が大量に生まれ
それが風で折れたりして、荒れが少し目立ちます。
しかし、圧倒的に多く枯れるコナラが、もうほとんどカシナガの侵入を受け
これ以上はナラ枯れ(枯死)が、昨年・一昨年と同じようには進みませんので
今後の心配は、既に枯れてしまった木が風で倒れたり、雷が落ちたりした場合の「被害」の心配です。
①について
ナラ枯れの影響は、吉田山の場合、コナラからアラカシ、シイにどんどん移って行っていますが、これらはコナラに比べたらかなり枯れにくく、ここ1,2年放置しても構わないと思っています。私自身は、引き続き少しだけ爪楊枝を打ちながら調査を続けますが、多分「放置」してもコナラが枯れたようには枯れないと思っています。
②については、観察しないとわかりません。

吉田山はご覧になっているように、コナラの大木が枯れて、その下層では今まで抑えられてきた幼木や草たちがぐっと頭をもたげてきています。当然、常緑樹も増えるでしょう。私も少し片付けましたが、山中では風倒木の枝があちこちでぶら下がっていて危ないなと思ったところもあります。ぜひこれは何とかしたいですね。
「直接的な影響」という点では、これら処理されていない枯死木の、歩行者(山中に入る人)や周辺の家屋への影響です。これは個々の対応が必要です。




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