
東京都ウオーキング協会「第50回・山手線一周ウオーク」に参加した。歳末恒例の人気イベントで、今回の参加者も800人を超えたという。上野公園をスタートして、上野公園に戻る。自由歩行だが「巣鴨」と「五反田」にチェックポイントが設定されているから、正規ルートを逸脱するわけにいかない。しかし、新宿を過ぎたあたりでルートを逸脱するのが「私の歩き方」である。
今日も、明治神宮の参道を経由して「二・二六事件慰霊像」に向かった。毎年この時季には「慰霊像護持の会」によって迎春の準備が行われている。今泉サンと偶然出会える可能性もあるのである。多少の期待を込めて、紅白歌合戦会場(NHKホール)の前を通って、慰霊像に向かう。今泉サンには出会えなかったが、NHKホール前で「ももいろクローバーZ」の取材風景に出会った。
上野公園ゴールに戻る途中、迂回して神保町の三省堂に立寄って“中公文庫「1989年の因果 昭和から平成へ時代はどう変ったか」保坂正康著”を購入する。本文を読みたいからではなく「文庫版あとがき」のチェックが購入理由である。
「本書の文庫版にあたって、中公文庫編集部部長の深田浩之氏、部員の橋爪史芳氏の協力に感謝したい。加筆、補筆の作業が予定より遅れる形になったが、改めて本書を世に送りだしてくれる労に、私自身深謝しつつ、多くの読者の手にわたるよう祈りたいのである」
世の中には、僅か3行の記述をチェックするだけの理由で、購入した読者もいたわけである。
前回「久しぶりに中公文庫のHサンから電話をいただいた」と記した。この「文庫版あとがき」に登場する橋爪史芳氏が「Hサン」である。
Hサンに関する経緯については、稿を改めて記そうと思う。それなりの理由があって、今まで詳細に触れないできたが、そろそろ「クチコミ効果」を意識するタイミングだと思う。