阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

サッカー日本代表・駒野友一選手に思う

2010年07月04日 22時38分56秒 | スポーツ
 サッカー日本代表の駒野友一選手は和歌山県海南市出身です。私も海南市在住ですから、かなり以前から駒野選手の活躍を応援していました。

 オランダ戦では、日本代表のユニフォームを着て海南市でのパブリック・ビューイングに参加。開始早々顔面を蹴られて倒れた時は会場は静まり返り、獅子奮迅の活躍には大歓声が湧き上がりました。今回、ベスト8進出を賭けたパラグアイ戦でPKを外したことで駒野選手の存在がクローズアップされたのは何とも複雑ですが、誰にも負けない運動量で精力的にピッチを駆け回る駒野選手の存在があったからこそベスト16に進出できたと確信しています。

 彼のような存在はどんな組織においても一番重要と思います。私も衆議院議員であり「民主党和歌山県第二区総支部」という組織の責任者なので実感していますが、痛いプレー、地味なプレーをひたひたとやり抜く駒野選手のようなスタッフに恵まれるかどうかは、あらゆる組織の盛衰の鍵だと思います。そして、そんなスタッフを育てられるかどうかは、結局はリーダーの器、魅力によるのでしょう。

 駒野選手にとって人生の試練は、今回のPK失敗が初めてではありません。2003年、左膝前十字じん帯断絶で全治8ヶ月の重傷を負い、手術後ギブスで固定したため、血栓が肺の血管を塞ぎ、血の塊が静脈に乗って肺にまで達する症状、いわゆるエコノミークラス症候群になり、生命の危機にまで襲われたそうです。さらに、翌年のアテネ五輪では試合中に鎖骨を骨折。さらにブドウ膜炎の症状が出て、失明の危機にまで襲われたそうです。

 こんな試練を乗り越えながら辿り着いた大勝負の舞台でしたから、ベスト8を賭けたPK戦で外してしまったことに誰よりも口惜しい思いをしたのは駒野選手本人であったはずです。

 さて、サッカー日本代表への報道を見ていて気になることは、健闘した選手を温かく迎えると同時に健全な批判も必要だいうことです。大会前は批判一色でしたが、予選突破、そして惜敗に、掌を返したような称賛の嵐。しかし、今回ベスト16に進めた要因、そして、未だに大きな世界との差をしっかり分析・対策することこそ、プロとしてのメディアに必要な姿勢だと思います。

 本田圭祐選手が、批判に感謝していたこと、とても爽やかに映りました。

 イチロー選手も「誰よりも自分自身の評価が一番厳しい」と言っていますが、それは「誰よりも自分に期待している」からだと思います。健全な批判精神が当事者を育てるのは政治の世界も同じ。我々は称賛されることは滅多にありませんが、的を得た批判には心から感謝です。


 写真:駒野選手の写真を飾って応援。和歌山県の地元事務所の一角です。



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