阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

「与党」民主党の大きな責任

2007年08月05日 11時00分40秒 | 政治

 毎日自転車に乗って駆け回っていますが、頭の整理も必要と思い、今朝は、選挙中の新聞等の整理をしながら、政治関連の討論番組を観たりして過ごしています。

 参議院で「与党」になった民主党の責任が格段に大きくなりました。民主党は、今回の結果を受けて、独自の政策立案、そして、その実現を果たす能力を問われることになります。その仕事ができていないと判断された時、つまり、政権担当能力がないと判断された時、政権交代を賭けた衆議院選挙で苦戦を強いられることになるでしょう。

 これからの国会では、参議院で民主党提出法案が審議・可決され、その後衆議院に送られていくような、かつてない状況が生まれます。民主党は、政局、つまり衆議院解散・総選挙に追い込む戦術も重要ですが、その目的である政策論争を高めることに最大の力を注ぐべきと考えています。

 その上で大きな力になるのは「国政調査権」ですね。これは委員会の決議によって発動される仕組みになっていますが、これまで、与党である自民党は、自分たちに都合の悪い事実は徹底して隠し続けるだけした。イラクで自衛隊が何をしているのか、インド洋における給油活動がどのような成果を挙げているのか、また、それらの活動に投じた予算がいくらなのか。「成果は上がっている」「感謝されている」というだけで、具体的な実体が明らかにされることはありませんでした。

 私自身、政府が初めて自衛隊を派遣した1992~3年のカンボジアで、その活動に身近に接する機会がありました。タケオ州で道路補修をしたその活動の成果は、自衛隊の実力・士気に比較して、とても十分な貢献とは言えないものでした。もっとも安全な地域で簡易舗装をしただけの道路。私は何度も通りましたが、撤退後最初の雨季が来た途端にボロボロになってしまいました。現地では、「自衛隊は撤退した時、道路まで持って帰ってしまった」と揶揄されていたほどです。

 また、5000万件を超える「宙に浮いた年金」の保険料がいくらになるのか、その給付額がいくらになるのか、安倍政権は全く明らかにしませんでした。民主党の独自調査では、保険料だけでも約100兆円にのぼると思います。参議院選挙前「1年後に解決。絶対に安心」と安倍総理は繰り返していましたね。しかし、「私と小沢さんがどちらが首相に相応しいか」を問う選挙と言いながら総理の座に居座る安倍さんの言葉。信用している人があまりいないこと、今回の選挙結果からも明らかだと思いますが・・・。

 今日の午後、そして明日は岩出市、紀の川市、かつらぎ町、橋本市方面で街宣活動、および駅立ちを行う予定です。 

 
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