つぶやき、遊び・仕事・日常

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ゆでガエル

2020-07-15 07:43:48 | 日記
世に「ゆでガエル」の寓話は有名だ。
あの熱湯に入れられたカエルはすぐに跳び出るが、徐々に温度を上げると気づかずにゆであがって死んでしまう、というやつだ。
人間も小さな変化にも気づかないと危ないよ、という訳だ。
しかし、小学校低学年にして(8~9歳かな)この常識に敢然と立ち向かった男がいた。

◆言うべきことは言う、しかし言う前に確かめる
 森岡毅(もりおかつよし)、業績不振のUSJをV字回復させた男として有名だ。
 マーケターというらしい。その仕事は、企業戦略立案に於いて、とことん市場に向き合い最適解を導くことだ。

 小学校低学年時、先生に教えられた冒頭の寓話にうさんくささを感じたという。
 そこで、夏休みの自由研究で数十匹のカエルで実際にやってみたそうだ。
 結果は直感を追認することとなった。
 熱湯に入れたカエルは、100%一撃で死んだ。
 徐々に加温したぬるま湯でも死ぬことに変わりはないが、少しだけ時間的猶予があり、ゆでガエルの方がましだった。
 なお、トノサマガエルもアマガエルも同様で、絶命の仕方も万歳ポーズで同じだった。
 これは、カエルの筋肉構造によるらしい。

 しかし、この自由研究は先生にひどく叱られたらしい、残酷だと。
 だが、誤ったことを教える先生に、正しいことを確かめた自分がなぜ叱られるのか理解が出来なかったそうだ。
 それはそうだろう。世の中の定説に疑問を持ち実験して真実を知りたかっただけだから。
 このような純粋な知的好奇心を否定するような教育からは、なかなか知的イノベーションは生まれないのでしょうね。
 ということで、子供はあまり決められた枠に当てはめずに、伸び伸びと育ててあげたいものですよね。
 それにしても、すごい子供だ。