ウッドチャック一家のヤドカリ生活

アメリカンロッキー山脈南部に棲むウッドチャック一家のRV キャンピングカー旅行& DIY記

壁掛けテレビを壁にかけるプロジェクト

2009-11-14 | DIY
9月の中旬から久しぶり家具の作製に取り掛かっていて、ブログの更新をする暇もなかった。11月に入り、やっと家具も完成。ここに製作の様子を報告する。

買い換えたテレビはとりあえず壊れたテレビ付属のテレビ台の上に置いてある。せっかくの薄型テレビ、リビングルームにある暖炉の上の壁に掛けられるようにしてと言うママチャックの命令。まずは壁に掛けるためのラックマウントをアマゾンに発注(約35ドル)。ただ事はママチャックが考えているほど単純ではなく、ビデオデッキ、DVDプレイヤーを置く場所、電源とアンテナ線の確保などやることはたくさんある。暖炉はリビングルームとダイニングルームを仕切る形で設置されている。その暖炉の左右に通路があるのだが、この一つをつぶしてそこにリビングルーム側にはAVラック、ダイニング側には食器棚を作ることにした。(ママチャックが単純に考えることの何倍にも構想を膨らますパパチャック。)


リビングから見た暖炉、暖炉の左側のスペースに設置する予定


ダイニングから見るとこのスペース


まずはテレビを壁に掛けるためのマウントを取り付ける。テレビの左側裏とAVラックをつなぐ配線のためのダクトを取りつける。こうすることによりテレビからの配線が見えなくなる。次に電源とアンテナ線の確保。暖炉横の壁をくりぬき、床下から電線とアンテナ線、ついでにインターネット用にCAT5ケーブルを配線する。




今回のラックは上側と下側に分かれており、その間はリビングとダイニングの間に風が通るように空いているデザイン。必要な材料を計算すると結構高くついてしまう。中国製の家具を買った方が何倍も安い。この価格差を説明するのは唯一つ作り付けの家具なので出来合いの家具を買うわけには行かないと言うこと。なるべくコストダウンを心がける。
サンタフェのLowe’sに材料を買いに行く。合板もオークやメープルの薄板が表面に貼ってある合板は高くて買えない。もう一つグレードが下の針葉樹の合板を購入。フェイスフレームや扉の材料も広葉樹種は高いためパイン材にする。
まずは上のラックを作る。こちらは合板で棚を組む。




安い合板なのでペイントする。これを暖炉と壁の間に固定。




次にパイン材でフェイスフレームを組み着けていく。家の壁は完璧な水平、垂直、平行が取れているわけではないので、合板で作った棚と壁の間には一部隙間がある。これを隠すようにフェイスフレームを取り付けていく。




AVラック側は扉なし、食器棚側はガラスの入った扉がつく予定なので、その扉のフレームも作る。フェイスフレームと扉は斑になりにくいポリウレタンとステインがはじめから混ざった塗料を塗ることにする。
食器棚上部と、上側ラックの下部に照明を取り付ける。以前使用したアンダーキャビネットライティングはハロゲン球を使用していたが、今回からは消費電力の少ない白色LEDにする。
食器棚用に扉を作製。サンタフェのガラス屋さんに扉用と棚用のガラスを発注する。一週間後、出来上がったガラスを受け取り、食器棚に組み付ける。これで、上側ラックの完成。早速テレビを壁に取り付け、配線を済ませる。





次は下側キャビネットの作製。
下側キャビネットは材料節約のため壁に直接細板を取り付け、そこにフェイスフレームを取り付ける。壁が完全な垂直ではないため、フェイスフレームの微調整を繰り返し、フェイスフレームの内側がちゃんとした長方形になるようにする。




パイン材を3枚接いで天板とする。そして扉の作製、扉の鏡板もパイン材を3枚接いだもの。リビング側2枚、ダイニング側2枚の計4枚の扉を作製。家具の扉の取り付け方にはいくつかの種類がある。一番簡単なのはオーバーレイ。これは扉のサイズがフェイスフレームの開口部よりも大きく扉はフェイスフレームの手前に出っ張る形となる。安物の家具は大体このタイプ。ウッドチャックがこだわっているのは一番手間のかかるインセット。扉はフェイスフレーム開口部よりもほんのわずか小さく扉はフェイスフレームと同じ面位置にくる。実際にはフェイスフレームの開口部と同じか若干大きめに扉を作り、カンナで微調整して、フェイスフレームの開口部よりわずかに小さくする。
最後に塗装し、扉を組み付けて、やっと完成!


リビング側から見るとこんな感じ





夜、ダイニング側から見るとこんな感じ