ウッドチャック一家のヤドカリ生活

アメリカンロッキー山脈南部に棲むウッドチャック一家のRV キャンピングカー旅行& DIY記

サンフアン国立森林公園(2) パゴサスプリングス

2008-07-19 | アメリカの州立公園ほか




朝食後キャンプ場を後にし、パゴサスプリングスの町へ向かう。町まで約15分、街中にあるサンフアンナショナルフォレストのビジターセンターに立ち寄る。レンジャーに昨日Blanco River キャンプ場に立ち寄ったが、ひとつのグループにより占有されていた旨を伝える。「おかしいわね。きっと自分達で勝手にやっているのでしょう。」しかし、このナショナルフォレストのキャンプ場は運営を民営会社に任せているため、レンジャーは何もできないとのこと。

さあ、いよいよ温泉三昧。街中のサンフアン川に架かる橋を渡ったところにThe Springs Resortという名の温泉がある。入湯料は大人20ドル、子供12ドル。サンフアン川に面して18の温泉プールがある。泉質は硫黄泉でちょっと乳白色。コロラドの温泉は子供も入れるから良いよね。サンフアン川では浮き輪でラフティングを楽しむ人たちの歓声。こちらはゆっくり湯に浸かり、いやぁ、極楽・極楽。




日本人としては温泉に日焼け止めクリームを塗って入るのは失礼かと思いクリームを持ってこなかったのだが、日差しが結構きつい。なんとか日除け傘のあるプールに長居をする。なんだ他の人たちは日焼け止めクリームを塗っているじゃないの。次回は日焼け止めクリームを持参しよう。
お昼近くになってお腹が空いてきた。中では簡単なサンドイッチ程度しか食べられない。他のグループでは大きなクーラーランチボックスを持ち込んでいる人たちもいる。なんだ、食べ物持ち込み可能だったのか。次回は弁当も持ってこよう。昼過ぎに温泉を出、橋を渡った対岸のカフェで昼食。


これは橋から見た温泉の全景。

その後キャンプ場に戻り、のんびりと。
鶏が安かったので夕飯は久しぶりにダッチオーブンで鶏の丸焼き。



サンフアン国立森林公園(1)

2008-07-18 | アメリカの州立公園ほか




今週末も再びコロラド州のナショナルフォレストへ。軽油の高いこのご時世でも静かなキャンプ場のためにニューメキシコ州の外に出なければ。今回はSan Juan National Forest (サンフアン国立森林公園) Pagosa Springs 地区のキャンプ場に泊まり、パゴサスプリングスで温泉三昧だ。

今回のキャンプ場第一候補はBlanco River キャンプ場。ニューメキシコ州との州境から30kmと一番近いところにあるキャンプ場。サイト数は8と小さいキャンプ場で予約は受け付けず、早い者勝ち。
キャンプサイトが空いていれば良いのだが・・・・・

今日が子チャック(兄)が通うサマースクールの最終日。正午に子チャック兄が帰ってきたと同時に我が家を出発。Blanco River キャンプ場を目指す。ロスアラモスからエスパノーラの町に下り、国道84号線で北へ向かう。アビキ湖を抜け、女流画家ジョージア・オキーフが住んでいたゴーストランチを過ぎ、チャマの町へ。チャマの町で国道84号線は西に折れ、しばらく行くとコロラド州との州境。そして右側に小さなダートロード(Blanco River Road)が現れる。そのダートロードを2.5マイルいくとキャンプ場に。しかしキャンプ場入り口にはホワイトボードに手書きで「今週末キャンプ場すべて予約済み。」
キャンプ場を一周するとひとつキャンプサイトが空いている。すると女性がやって来て「ごめんなさい、ここはすべて予約済みなの。」だって。いったいどういうことだ? なんか釈然としない気持ちを抱えたまま次のキャンプ場(約40km先) を目指す。国道84号線をさらに北上、パゴサスプリングスの町で国道160号線を東に向かい East Fork ロードを右折、ダートロードを1マイルほど入ったところにある East Fork キャンプ場に到着(午後4時)。 途中で見た国道沿いのRVパークはどこも満杯。キャンプ場は空いているだろうか?心配していたが、フックアップのないEast Fork のキャンプ場には多くの空きサイトがあり、一安心。奥のほうのサイト#21を確保。ママチャックは夕飯の支度を始める。今晩はスモースサーモン鮨。やはりコロラドのキャンプ場は静かで良い。ここまでくればヒスパニック系キャンパーはいないし、うるさい音楽も聞こえない。聞こえるのは谷底を流れるSan Juan River のせせらぎ、キャンパーがまきを割る音、キャンプファイヤーがハゼル音・・・・・
ここまでやってきた甲斐があった。
ロスアラモスの裏山Jamez も同じように美しい山なのだが、あれで静かならば良いんだけれども。




タイヤ交換&オイルチェンジ

2008-07-12 | くるま
今日は午前中パパチャックと子チャック(兄)がテコンドークラスから帰ってきてから、トラックの新しいタイヤの購入とオイルチェンジ、買い物のため家族でサンタフェへ。
まずはディスカウントタイヤで新しいタイヤを2本購入。新しいタイヤを前に、今まで使用していたタイヤのうちまだ溝の残っているものを後ろに、溝の少なくなったタイヤをスペアに。結局4本のタイヤをホイールに取り付けバランスをとることになったが、2本分はサービスしてくれた。このディスカウントタイヤ、従業員のキビキビした働きを見ると実に気持ちが良い。ニューメキシコでもマネージメント次第ではちゃんと出来るじゃん。この店以外でキビキビ働くニューメキシカンは見たことがない。
結局2本で470ドルの出費。Lake city の町でジープをレンタルすればよかった。次回4WDロードを走るときは絶対ジープをレンタルするぞ。この決意にいたるまで結構高くついたね。
買い物の後、今度はダッヂのディーラーでオイルチェンジ。サービスショップにトラックを乗りつけるとディスカウントタイヤとは打って変わってシーンとしており、まったく活気がない。大丈夫だろうか?このディーラー。新車購入時に約650ドルでライフタイムオイルチェンジを購入したのだった。ディーゼルトラックのオイルチェンジは結構高くつくので(一回80ドル)それが一生タダなら安いと思ったのだが、ディーラーが潰れたらお終い。本当にこのディーラーは大丈夫だろうか?

リオグランデ国立森林公園(4)

2008-07-06 | アメリカの州立公園ほか




パパチャックが眠れぬ夜に考えた結論は、「Safety First! まずトラックのタイヤをどこかで交換してからキャンプ場に戻り、トレイラーを牽引して帰る。」ということ。
朝食後、州道149号線を東に戻り各町でタイヤ店を探す。しかし日曜日の午前、タイヤ店に限らず、まず開いている店がない。結局120km戻ったアラモサの町にある Walmartしか開いていなかった。Walmart のオートサービスショップに最後の望みを懸け、我が家のトラックのタイヤサイズの在庫を尋ねると、「そのサイズはないね。スペシャルオーダーで一本240ドル、一週間後には入荷するよ。」「この辺りで他にタイヤを売っている店はありませんか?」「日曜日だからね、ここしか開いてないよ。月曜日になればやってる店もあるけれども、日曜日にやっている一番近い店はPueblo の町にあるWalmart だけどそこにも在庫はないと思うよ。」Pueblo の町はアラモサから国道160号線を東に向かい、州間道25号線を北上、アラモサから200km。ちょっと遠すぎる。
「どうしよう。」やはり無理してでもトレイラーを引っ張るしかないか。最後の望みはロードサービス。アラモサの町で携帯電話が使えるか見てみると、まったく使用不可能。現在使用中の携帯電話はヴァージンモバイル、スプリントのネットワークを使用しており、州間道沿いのエリアをカバーしているのだが、田舎ではまったくカバーしない。まず携帯電話を買おう。Walmart でこの辺りを一番カバーしているヴォライズン のプリペイド携帯電話を購入。キャンプ場に戻る。戻ったら早速発電機を回して携帯電話の充電。昼食を摂り、トレイラーを繋ぎ午後1時50分 キャンプ場を後にする。
いつもは最高速度65マイル/時で走るのだが、今日は最高速度を50マイル/時(約80km/時)にする。この速度以下ではトラックのトランスミッションがオーバードライブにロックしないのだ。ママチャックは新しく買った携帯電話のシグナルバーとにらめっこ。携帯電話の信号がない場所では特に気をつけて走る。制限速度65マイル/時の道路でも50マイル/時で走ると後ろに長い行列が出来るが路肩によるのも怖いので気にしない。路面が荒れている場所ではとにかくパンクしませんようにと祈りながら通過する。アラモサの町を抜け、国道285号線を南下。こんな田舎道でもヴォライズンの携帯電話はほとんどの場所で使用可能だ。いざとなればロードサイドサービスでレッカーしてもらえばよい。
国道285号線でエスパノーラの町まで来た。ロスアラモスまで後もうちょっと。午後7時15分、無事何とかパンクせずに家まで到着。本当に良かった。そして今までで最高の牽引時燃費14.6MPGを記録!

リオグランデ国立森林公園(3)

2008-07-05 | アメリカの州立公園ほか




今日は朝から曇り、雨が降らなければ良いのだが。9時15分キャンプ場を出発、州道149号線を西に向かいLake City を目指す。約一時間でLake City へ。町に入る手前で左折、アルパインループのシナモンパスルートに入る。道は湖の脇を抜け林の中へ。このあたりは別荘地。ログハウスの家が立ち並ぶ。路面はよく整備されたダートロード。アルパインループの入り口から約20km過ぎたところで「この先冬季閉鎖」の看板。ここから先は道はあまり整備されていなく道がだいぶ荒れてくる。そこから約6km先にゴーストタウンがありここでトイレ休憩。




ここはロッキーの山を縦走するハイキングコースのトレイルヘッド。多くの車が駐車している。
ここからさらに道は険しくなりいよいよ山を登り始める。ここからは4WD専用道路。車高の高い4WD車でなければ走破できない。ギヤを4WDLに入れゆっくり走る。道幅は狭く片側は山の斜面、反対側はほとんど絶壁崖。このアルパインループは一方通行路でないので、対向車がきたら少し道幅が広くなっているところまでバックしなければならない。九十九折れの坂はホイールベースの長いダッヂラムでは回りきれず、一度バックして切り直さなければならない。標高が高くなり森林限界を超え、いよいよアルパインツンドラへ。雪がまだ斜面に残っている。そしてシナモンパスに到着。


標高3850m ここでお弁当を食べる。このあたりの高山植物はなかなか面白い。しかしちょっと歩くだけで頭が痛くなる。普段標高2400m のところに住んでいてもなかなかそれ以上の標高には慣れない。このシナモンパスまでマウンテンバイクで登ってくる男性とそれをサポートする女性たちのグループがいたが、いったいどういった体力をしているのだろう。
シナモンパスを後にし、山を反対側に下り、アニマスフォークと言うゴーストタウン、分岐点に到着。ここで再びトイレ休憩。雲行きが怪しくなり雨が降り始めた。これからどうしようか。ここから2WDダートローでシルバートンまで下り、国道550号でデュランゴ、そして国道160号線でサウスフォークまで東に向かい州道149号線でキャンプ場まで戻るというルートは距離約300km、ちょっと遠すぎる。そこでここからアルパインルートに戻り、もうひとつの峠 エンジニアパスを抜けて帰ることした。ところがこのアニマスフォークからエンジニアパスまでの道がとてつもなく険しかった。九十九折れを切り替えして何とかトラックの向きを変えると目の前は大きな岩の壁。「え~っ、これを登るの?」トラックは一瞬空を向き、岩の間を跳ねながら何とか登りきった。これがいくつも続く。標高が高くなると路面にはまだ残雪が雨にぬれてぬかるんでいる。対向車とすれ違うために右側のタイヤを角のとがった砕石の斜面の上に載せ、ほとんど倒れるのではないか?と言う角度ですれ違い。なんとかエンジニアパスに到着 (標高3960m)。




ここからはひたすら坂を降り、何とかなだらかな2WDロードまで出た。Lake City までもう少しというところで急に「パンッ、シュー」と言う音がして何だろうと思い、車を路肩に寄せてトラックを調べてみると右の前輪がパンクしている。よく見るとタイヤのサイドウォールが破裂している。スペアタイヤと交換してLake City の町へ何とか戻り、そこから州道149号線でキャンプ場まで戻った。パパチャックはもう今日はヘトヘトです。すべてのタイヤを良く調べてみると、なんと右側後ろのタイヤのサイドウォールにも深い亀裂が! きっとあの砕石の斜面に右側のタイヤを載せたときに傷が入ったのだろう。
傷の入ったタイヤのまま重いトレイラーを牽引できるだろうか? トレイラーを牽引しているときにタイヤがバーストしたらコントロールできるだろうか? コントロールを失ってトレイラーごと谷底に真逆さまなんて。パパチャックは一人眠れない夜をすごした。

リオグランデ国立森林公園(2)

2008-07-04 | アメリカの州立公園ほか




朝食をゆっくり摂り、午前9時50分キャンプ場を出発、リオグランデ貯水湖を目指す。州道149号線をさらに西進。このあたりはカルデラの草原の中をリオグランデ川が蛇行しており、なかなか美しい。





149号線がリオグランデ川と離れたあたりで、群道520号線を左折。ダートロードが始まる。リオグランデ川はどこへ行ってしまったのだろうか? 道脇の川はやけに小さい。そのうち貯水池が出現。これがリオグランデ貯水湖? さらに道を進むと山の尾根を越え、眼下に大きなリオグランデ川が見えた。さっきの川は一本隣の谷川だった模様。道は川岸まで下り、このあたりのキャンプ場を散策。River Hill キャンプ場というのがとても良さそう。次回はこのキャンプ場を予約しよう。
ダートロードをさらに進むとリオグランデ貯水湖に到着。ここで昼食にサンドイッチを食べた後、子チャックたちは湖に釣り糸を垂れる。親チャックはコロラド州の釣ライセンスを持っていないので子チャックたちの手伝い。




リオグランデ貯水湖からさらにダートロードを進み、Stony pass と言われる難所の峠を越えると一昨年乗った蒸気機関車の終着駅シルバートンに抜けられるのだが、現在この道は通行止め。
来た道を戻り、まだ時間も早いので、州道149号線をさらに西進。Lake City という町に行ってみる。この町は山深い谷間の小さな町。谷間だからか結構蒸し暑い。今日はちょうど独立記念日のお祭り。町を散策してアイスクリームを食べる。




帰る途中街中のレンジャーステーションにアルパインループ シナモンパス、エンジニアパスオープンの表示を見かける。そうLake City はアルパインループの起点の町なんだ。明日はアルパインループに行ってみようか。もしかしたらシルバートンまでいけるかもしれない。

リオグランデ国立森林公園(1)

2008-07-03 | アメリカの州立公園ほか
7月3日から7月6日まで 独立記念日休暇、5月のメモリアルデーウィークエンドに地元ニューメキシコのキャンプ場に泊まると言う失態を犯し、とんでもなくうるさいラテン音楽を聞く羽目になってしまったため、今回のインディペンデンスデーウィークエンドは隣のコロラド州まで行くことにした。というかメモリアルデーウィークエンドの後すぐに、コロラドのキャンプ場を予約したのだった。今回は我が家からそれほど遠くなく、それでいてチワワ沙漠ではないロッキー山中ということでリオグランデ国立森林公園内のキャンプ場を予約した。





今回からグーグルマップ上にGPSのトラッキングデーターを描くことができるようになった。しかし gooブログ上にグーグルマップを直接載せることができないため、上記画像をクリックするとグーグルマップのページにジャンプするようにしたよ。

午前8時、我が家を出発。国道285号線でひたすら北を目指す。コロラド州に入り、アラモサの町で国道160号線を西に向かう。このあたりはまだチワワ沙漠。Del Norte の町を抜けるとだいぶ緑の山が見えてきた。South Fork の町で160号線をはずれ、州道149号線を北`西に向かう。この道はリオグランデ川沿いに山の中へ入っていく。そのうち急に木のあまり生えていない草原地帯に出る。これは昔火山だったころのカルデラ。そのカルデラの端ににCreede と言う小さな町がある。ここはむかし鉱山で栄えた町。Creede の町からさらに西に数マイル走り12時30分、今回のベースキャンプ Marshall Park キャンプ場に到着。
このキャンプ場はリオグランデ川に面した小さなキャンプ場。リオグランデ川はこのあたりの山を水源とし、ニューメキシコ州を流れテキサス州とメキシコ国境を流れてメキシコ湾に注ぐ川。ニューメキシコ州の大事な水源。ロスアラモスの水もこのリオグランデ川の水が地下に浸透したものをくみ上げている。
この辺りまでくればだいぶ流れも小さくなっているだろうと予想していたのだが、キャンプ場横を流れる川は大きく水流も早く、とても水遊びの出来るような川ではなかった。ニューメキシコで見るリオグランデ川と同じかそれよりも大きく見える。
昼食後、Creede の町に戻り、National Forest (国立森林公園)のビジターセンターで資料を集める。
その後キャンプ場に戻り夕食。コロラドのキャンプ場は静かで良いわ。ここまで来た甲斐があった。ヒスパニック系のキャンパーはいないし、大きな音楽も聞こえない。川の音が轟音を立てているだけ。