ウッドチャック一家のヤドカリ生活

アメリカンロッキー山脈南部に棲むウッドチャック一家のRV キャンピングカー旅行& DIY記

テントロックス国定公園(2)

2010-04-25 | アメリカの国立公園


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朝起きてみると、外は雲ひとつない青空。キャンプ場のチャックアウトタイムは午後2時だが、せっかくの快晴、もう一度テントロックス国定公園へ行こう!急いで、朝食とモモの散歩を済ませ、午前8時45分、キャンプ場を出発する。テントロックスの駐車場に到着したのが午前9時20分。早速昨日と同じスロットキャニオントレイルを目指す。このテントロックス国定公園にはスロットキャニオントレイルとケーブループトレイルと言う2つのトレイルがあるのだが、スロットキャニオントレイルの方が断然面白い。
駐車場から左手にテントロックスを見ながらトレイルを緩やかに登っていくとやがてトレイルはキャニオンの中へ入っていく。そのキャニオンがだんだんと細くなり、人ひとりがやっとすり抜けられるスロットキャニオンとなる。




上を見上げればニューメキシコらしい雲ひとつない真っ青な空、崖にそびえる奇岩群も青空に映える。やはりテントロックスに来るなら今日のような天気じゃなければ!
ところがスロットキャニオンに来たとたん、子チャック(弟)の歩みが急に遅くなる。どうしたんだ?すると「ウンチしたい。」と一言。あ~ぁ、ここで今日のハイキングは諦めて、駐車場のトイレまで戻らなければならないか。残念。
子チャック(弟)の手を引き、スロットキャニオントレイルを戻る途中また一言「ガマンできない。」
エ~ィ、仕方がない。スロットキャニオンを出たところでトレイルから外れ、脇の岩陰に穴を掘って、そこで用を足させる。やれやれ、これでハイキングが続けられる。スッキリした子チャック(弟)は俄然元気が出て、先頭に立ってトレイルを進む。スロットキャニオンを抜け、昨日引き返した地点も通過。実はここからがテントロックス国定公園の一番の見所。













目の前にはお城のようなテントロックスがそびえる。やがてトレイルはそのテントロックスの間をぬって裏側へ、そして崖を登り、やがてテントロックスを見下ろす高さまで。きっとトルコのカッパドキアはここをもっと大きくしたようなところなのだろうな。奇岩好きのパパチャックはいつか一度行ってみたい。





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子チャック(弟)を先頭にして、とうとうトレイルの一番頂上まで来てしまった。ここからは遠くにコチティレイクも見える。ママチャックや子チャック達が休憩している間に、パパチャックはもう少し先のトレイルの終点まで行ってみる。ここはトレイルの両側は断崖絶壁で結構怖い。下には駐車場が見下ろせる。





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子チャック(弟)がここまで来られるとは思っていなかったので、ちょっと時間オーバー、急いで戻らなければ。トレイルを戻り、スロットキャニオンへ、ちょうど陽がキャニオンを照らす瞬間。美しい。









往復5.5km、高低差200mのトレイル、ちょっと慌ただしかったが、今日来て良かった。子チャックたちも頑張って、トレイルの一番上まで行くことができた。急いで戻り、キャンプ場へ到着したのが午後1時40分、ママチャックは昼食の準備、パパチャックはキャンパーの片付け。昼食を済ませ、キャンプ場を後にしたのが、午後3時ちょっと前、ちょっと時間オーバー。2時間のドライブで無事ロスアラモスの我が家へ到着。

テントロックス国定公園(1)

2010-04-24 | アメリカの国立公園



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今朝はゆっくりと起きだし、朝食、愛犬モモの散歩後、午前10時にキャンプ場を出発、近くの Kasha-Katuwe Tent Rocks 国定公園 へ行く。このTetillaキャンプ場はすべてのサイトにシェルターがついているのが良い点だが、テントロックス国定公園へ行くにはだいぶ回り道をしなければならないところが欠点、Cochitiキャンプ場からよりも3倍は距離がある。Cochithiダム手前からCochithi Puebloというインディアン部落へ、そこから国定公園へ向かうダートロードが始まる。ダートロードに入るとすぐ、国定公園の料金所が現れ、ここで入園料(5ドル)を払う。3年前に来たときにはこの料金所はなかったな。料金所から約7kmダートロードを走ると、右手に駐車場、ピクニックエリアが現れる。到着は午前11時、ピクニックエリアで早めの昼食をとってから、スロットキャニオントレイル(Slot Canyon Trail)をハイキングすることにする。




ところが、午前中は晴れていたのに、ハイキングを始める時には曇り空、だんだん雲が濃くなってとうとう太陽が隠れてしまった。残念、こうなると奇岩の美しさも半減、写真を撮る意欲もなくなってしまう。雲行きはさらに怪しくなり、今にも雨がふりそう。




スロットキャニオンを抜けたところで引き返し、駐車場へ戻る。予定よりもだいぶ早いがキャンプ場へ引き返すか。キャンプ場へ戻る頃には強風と雨。夕飯はダッチオーブンで野菜とチキンのトマト煮焼きの予定だったが、この風と雨では炭が熾せない。仕方がない、キャンパーのガスコンロと圧力鍋で調理するしかないか。
ところが、午後3時を過ぎると雨はやみ、風も少し弱くなって、晴れ間も見えてきた。急いで炭を熾し、ダッチオーブンの用意。鍋の下からマッシュルーム、玉ねぎ、人参、鶏の骨皮付きもも肉の順に重ね塩コショウ、トマト缶とビールを一缶開ける。最初は炭は下からだけで野菜と鶏をよく煮込む。水気が少なくなってきたら、下の炭の一部を鍋の蓋に移し、鍋の一番上においた鶏肉の皮がカリカリになるよう少し焦がして完成。




う~ん、ヤミー。

洗濯機修理&コチティレイク

2010-04-23 | キャンプ



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4月4日にサンカゥイにハイキングに行った後、子チャック(兄)の風邪がうつったのか?今度は子チャック(弟)が発病、その1週間後にはパパチャックもダウン。そして最後がママチャックと家族全滅。その風邪もようやく治ったので、やっとキャンプへ行ける。今週は4月下旬だというのに雪が降ったりしたが、天気予報によれば今週末は久しぶりに良い天気とのこと。昨年9月に予約したが、子チャック(兄)が新型インフルエンザに罹り、泣く泣くキャンセルしたコチティレイク(Cochiti Lake)へ行ってみよう。
キャンパーの準備をし、子チャック達が学校から帰ってくるまでの間に、パパチャックは洗濯機の修理。最近洗濯物の乾きが悪く、時々洗濯物が臭くなると言うママチャックの訴えで、洗濯機の排水管、排水ポンプなどを外し、分解して綺麗に掃除、再び取り付ける。水漏れがないことを確認するため、外板を外したまま試運転。床に寝転がりながら、洗濯機の挙動を観察していると、密閉されたドラムを大気圧下にするためのベントパイプが洗濯機の裏面から外れており、これが、ドラムと側板との間に挟まって、大きな音を立てていることを発見した。この洗濯機は2002年にオハイオ州で購入したものなのだが、2004年にニューメキシコ州に引っ越してきてから、なんか洗濯機がうるさくなったなぁ。と思っていたのだ。その原因が6年の年月を経て、今日やっと解明された。洗濯機の天板を外して、ベントパイプを裏板に固定して解決、洗濯機もやっと静かになった。満足満足。




午後3時40分、子チャック達が学校から戻ってきたので、すぐにキャンプへ出発。山を下り、サンタフェで州間道25号線(I-25)に乗り、南へ向かう。約17km南へ下った出口で州間道を下り、コチティレイクを目指す。コチティレイクはリオグランデ川のを堰き止めたダム湖で、米国陸軍工兵隊が管理している。、湖の西岸にCochiti Recreation Area、東岸にTetilla Recreation Areaと二つのリクリエーションエリアのどちらにもRVが泊まれるキャンプ場があり、今回は初めて東岸のTetilla キャンプ場へ行ってみる。ロスアラモスからゆっくりとトレイラーを引っ張って約2時間、キャンプ場へ到着。湖を見下ろせるエレクトリックサイトにキャンパーをセットアップする。





バンダリア国定公園-サンカゥイ

2010-04-04 | アメリカの国立公園


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昨年夏から働き始めたママチャックは有給休暇がほとんどないので、今年の春休みのキャンプはお預け。オマケに子チャック(兄)はこの春休み中風邪で寝込んでいた。今日は春休みの最終日、春らしい暖かな日和。子チャック(兄)も元気になったので、家族で近所のバンダリア国立公園サンカゥイ(Tsankawi)までハイキングに出かける。
子チャック達は学校の遠足で何度か来ているらしいが、パパチャックには初めてのサンカゥイ。このサンカゥイはメインのバンダリア国定公園から離れており、ビジターセンターもなければ、パークレンジャーもいない。州道4号線道路わきの駐車場に車を止め、入園パスはママチャックが持参したままハイキングを始める。入口近くにトイレと休憩所があり、その先をゆくとまず一つ目の梯子。これを登るとフラットなトレイルへ。



さらに先に行くとトレイルは細い溝のようになってくる。




このトレイルは原住民たちが利用していたトレイルで、長い年月で削れ、このような細いトレイルになったとのこと。しばらく行くとトレイルは二つに分かれ、登りに差し掛かる。





パパチャックと子チャック(弟)はそのまま溝を登るトレイルへ、ママチャックと子チャック(兄)は梯子を使ったトレイルで、メサ(台地)の高台へ登る。登りきったところからの風景をパノラマで撮影。




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遠くに見えるのがヘメスの山々で、その麓にロスアラモスの町と研究所がある。


台地の上には昔の原住民住居跡が埋まっており、このあたりには多くの陶器の破片が散らばっている。




昔の住居跡を抜け、台地の端から再び梯子で下へ降りる。




この梯子が急勾配で高く、おまけに風が強くて結構怖い。梯子を降りたあたりの崖の壁面には無数の穴があいており、この穴も原住民たちが住居として利用していた。




高名な物理学者リチャード・ファインマンと彼の最初の奥さんとの恋愛を描いた1996年の映画「インフィニティ」で、博士号取得後ロスアラモスで働き始めたファインマンが、結核に冒されアルバカーキの病院に入院している奥さんをロスアラモスに連れてきて一日だけ過ごしたのが、バンダリア国定公園で、撮影はこの洞窟の内のどれかで行われたらしい。



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ロスラモスを含めこの辺りは5万年から6万年前にヘメス山が噴火したときに積もった火山灰が固まってできた台地で、軽石のような地盤。崖には無数の穴が開いており、固い石器なら穴を大きくすることが可能。大きな洞窟は中で立つことができる広さがあり、天井や壁は煤の跡で黒くなっている。




洞窟群で遊んだあと、復路を戻る。復路では多くのペトログリフ(岩面印刻)を見ることができる。





3.2kmのトレイルを終えて、駐車場に戻ってくると、車のワイパーに警告書がはさまれていた。。パークレンジャーが時々駐車場を見まわり、パスやチケットを購入していないで止めてある車のナンバープレートを控えているらしい。どうも入園パスは車のダッシュボードに置いておかなければいけなかった。仕方なく帰りは遠まりをして、メインのバンダリア国定公園の入口まで行き、パスと警告書を見せてから家へ戻る。